北国に多い縦信号…横ではない理由とは?

積雪信号機

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私たちのドライブの安全を確保してくれる、信号機。住んでいる地域によっては横型しか見たことがない方もいらっしゃるかもしれませんが、北国には縦型の信号機が多く設置されています。今回はなぜ縦型の信号機があるのか、その謎を紐解いていきたいと思います。

文・PBKK
Chapter
積雪で信号が見えにくくなるのを防ぐため
積雪で信号機がつぶれてしまうのを防ぐため
横型の信号機にも意味がある

積雪で信号が見えにくくなるのを防ぐため

横型の信号では、縦型に比べ天板部の面積が大きくなるだけでなく、庇(ひさし)も横に並ぶことで雪が積もりやすくなります。大量の雪が積もることでライトが視認しにくくなり、最悪の場合は見間違いで交通事故が発生する危険性もあります。

信号が縦型の場合、上から降ってくる雪に対して直接触れる信号機の面積は大きく減ります。そしてその分、信号機に雪が積もりにくくなり、信号機を見るときに雪が邪魔になることもありません。このように縦型の信号機が設置されているのは、雪を積もりにくくしてライトの視認性を確保する目的があります。

積雪で信号機がつぶれてしまうのを防ぐため

雪は、積もるとかなりの重さになります。例えば屋根に大量に雪が積もり、家自体が倒壊してしまう事故も発生しています。信号機も例外ではありません。あまりにも大量の雪が信号機に積もってしまうと信号機の支柱が曲がったり、信号機自体が落ちてきてしまうかもしれません。

信号機が縦型だと雪が積もりにくいことは先程お伝えしました。積もりにくい分、信号機に掛かる負荷も減ります。結果的に横型より、縦型の方が雪に対しては丈夫なのです。

横型の信号機にも意味がある

ここまで横型の信号機が雪国に設置されている理由をご紹介してきましたが、実は横型の信号機にも意味があります。

実は信号機は開発当初は縦型で、日本に初輸入されて使われたモデルも縦型でした。しかし実際に設置してみると「街路樹や看板などの障害物に視界を妨げられ信号が見えにくい」という苦情が多く寄せられました。現在の信号機は道路の直上に設置されていますが、このときの信号は交差点の角に設置されていたため、街路樹などが影響したのです。

そこで、横型の信号機が開発されました。横型の信号機の並びは、一番左が青、真ん中に黄色、一番右に赤となっているので、障害物に信号機が邪魔され一部が隠れてしまっても、一番重要な赤だけは見えるようになっています。なので、縦型の信号機と比較しても、信号機が障害物に隠れてまったく見えなくなってしまう状況を防いでいます。
このように縦型にも横型にも、メリットとデメリットがあります。そして、各地域に合わせた最適な信号機が選ばれて採用されているわけです。
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