暖気運転って最近の車に必要なの?

エンジンルーム

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一昔前は、クルマの暖機運転がクルマを労わる上で必須でした。この習慣から「今でも暖機運転は必要だ!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、暖機運転の重要度は従来に比べ大きく落ちています。

それでも適切な暖機運転を行うとメリットを得ることが可能です。今回は、現代における暖機運転の必要性について解説していきます。

文・PBKK
Chapter
暖機運転とは
暖気運転は必ずしも必要ではない
今でも適切に暖機運転するとメリットがある
アイドリングによる長時間暖機運転をしたほうがよい場面

暖機運転とは

暖機運転とは、エンジンを起動後しばらく低負荷状態にしておく行為を指します。日本では、アイドリングにより暖機運転を行う方法が一般的でした。

一昔前の自動車は、エンジンなど各部品が温まっていないと十分な性能を発揮できませんでした。そこで暖機運転によりエンジンなどの温度を上昇させ、十分に走行できる状態まで持っていくことが推奨されていました。

暖気運転は必ずしも必要ではない

暖機運転はドライブを行う上で必要な行為ではなくなりつつあります。現在のクルマはアイドリングストップなどの電子制御により、エンジンの性能をどんな状態でも引き出せるようになっていることから、わざわざエンジン温度を上げなくても十分な走行が可能です。

またエンジンオイルの技術も向上し、暖機運転を意識しなくてもスムーズにオイルが循環するようになっています。むしろ暖機運転のためにアイドリングを長時間行うと、燃料の消費や環境汚染などの点でデメリットがあります。

今でも適切に暖機運転するとメリットがある

確かに暖機運転の重要性は低くなりましたが、適切な暖機運転を行うと今でもメリットがあります。

暖機運転を行うと、エンジンの燃費が向上します。ガソリンが気化して燃えやすくなる分、気化しにくいエンジンが冷めた状態よりも少ない燃料で走れるようになります。

暖機運転の方法としては以前のように10分など長時間アイドリングする必要はなく、1分前後で構いません。また現在では、ゆったり走りながら暖機運転を行う方法もあります。

エンジン起動直後に急発進などをせず一定スピードでゆったり走ることで、エンジンだけでなくクルマの稼働に関係する部品全体をすぐ温められます。

アイドリングによる長時間暖機運転をしたほうがよい場面

ちなみに現在でも、一定の条件下においては長時間のアイドリングによる暖機運転を行ったほうがよいときもあります。
極端な寒冷地でのドライブ…エンジンの性能が不安定になる恐れあり
しばらくクルマを放置して動かしていない場合…急に動かすとエンジンなどが傷む

こういった場面では、アイドリングストップ機能をオフにし、5分や10分など長めの暖機運転をしたほうがよいでしょう。
クルマの進化とともに暖機運転の必要性は薄れつつありますが、方法を間違えなければメリットも受けられます。
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