CMで話題になった街の遊撃手・いすゞジェミニの歴史

ジェミニ初代

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いすゞの名車「ジェミニ」という車をご存知でしょうか?1974年の「世界戦略車構想」つまり、いすゞが世界にも発信出来る車を開発するという構想の元に生産されて車がジェミニです。

今回はこの名車であるジェミニの歴史について記述していきましょう。

文・PBKK
Chapter
初代ジェミニの登場
2代目でFF駆動となる
全日本ラリーを連覇した3代目
ホンダ ドマーニのOEMとなった4代目・5代目
CMで話題になった街の遊撃手・いすゞジェミニの歴史

初代ジェミニの登場

アメリカのGM(ゼネラルモーターズ)との提携を経て、1974年11月に初代ジェミニPF50型が登場しました。双子座の意味を持つ「ジェミニ」という名前は、GMとの共同開発を意味して命名されました。

1979年にはディーゼル乗用車の先駆けとも言える「ジェミニ・ディーゼル」を発売。29km/Lという、当時としては驚くべき燃費を叩き出し、世間に名を広めることになります。

初代ジェミニ スペック
生産:1974〜1988年
定員:5人
ボディ:2ドアスポーツクーペ・4ドアセダン
エンジン:G180型 キャブレター直列4気筒SOHC
駆動方式:FR
最高出力:100ps/6,000rpm
サスペンション:フロントダブルウィッシュボーン・リア3リンク式
全長:4,135mm
全幅:1,570mm
全高:1,365mm
ホイールベース:2,405mm
車両重量:930kg
タンク容量:52 L

2代目でFF駆動となる

1985年には2代目となるFFジェミニが登場。初代よりもボディ、エンジン共にダウンサイジング化され、駆動輪もFFとなり、「FFジェミニ」と呼ばれ広く愛されました。

後の1987年、FFジェミニのマイナーチェンジを受け、名称はFFが取れた「ジェミニ」となります。2台がピッタリ並走してドリフトするなどのCMが話題を呼んだこともあって、日本国内では74万8216台を売り上げる人気車種となりました。

マイナーチェンジではフロントマスクを大きく変更し、今まではなかったフォグランプ一体型のヘッドライトを採用して、いわゆる「つり目」と呼ばれるデザインに進化しました。

全日本ラリーを連覇した3代目

1990年に3代目となるジェミニが登場します。

ボディサイズを2代目よりも拡大し、フルタイム4WDを採用した「イルムシャーR」は、当時いすゞがラリーに参戦していたという背景もあって設定されたグレードですが、実際、この3代目ジェミニは全日本ラリー選手権Bクラスにて、1990年〜1992年の間3連覇を飾ることになります。

この輝かしい成績とは裏腹に、いすゞは世界的な自動車不況も重なって1991年には大きな赤字を出すことになり、乗用車生産から撤退し、現在のトラックなどの商用車中心の経営へと移っていきます。

ホンダ ドマーニのOEMとなった4代目・5代目

その後、4代目・5代目と2000年までホンダからOEM供給を受けてジェミニは販売されておりましたが、ベース車両であったホンダ ドマーニの廃止と合わせて、26年の長い歴史に終止符を打ちました。

CMで話題になった街の遊撃手・いすゞジェミニの歴史

今回はいすゞの名車、ジェミニの歴史について紐解いていきました。

誰もが知っている車という訳ではありませんが、知っている人は皆、「名車」と呼ぶのではないでしょうか?このような名車がまた生まれていくことを願います。
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