いすゞ ベレット1600GT|日本で初めて「GT」を名乗ったモデル
更新日:2024.09.09
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最近では古い車の価値が高まってプレミア価格が付くなど、近年まれにみる旧車ブームです。そこで今回は旧車を語るには外せない、国産で初めてGTと名乗った「いすゞ ベレット1600GT」を紹介します。
- Chapter
- 国内初のGTモデル車両
- いすゞベレット1600GTのスペック
- GTモデルの今日
国内初のGTモデル車両
いすゞ ベレット1600GTは、日本メーカーが製造した自動車のなかで初めてGTとして設定・販売した車両です。ベースは1963年に販売を開始したベレットで、その発売から約1年後の1964年4月にレース活動から得たノウハウを注ぎ込み、ベレット1600GTは誕生しました。
1964年といえば、最初の東京オリンピックが開催された年です。この1年前の1963年には首都高速が開通、自動車交通網の整備も着々と進められました。
東京オリンピックに首都高速、国民の生活水準向上、日本が活気づき大きく成長した高度成長期を象徴する自動車の1台としても記憶されています 。
1964年といえば、最初の東京オリンピックが開催された年です。この1年前の1963年には首都高速が開通、自動車交通網の整備も着々と進められました。
東京オリンピックに首都高速、国民の生活水準向上、日本が活気づき大きく成長した高度成長期を象徴する自動車の1台としても記憶されています 。
いすゞベレット1600GTのスペック
ベレット 1600GTの車両重量は940㎏、スタイルはクーペタイプの2ドア、最大乗員4名となっています。
車両サイズは全長4,005mm×全幅1,495mm×全高1,350mm、ホイールベースは2,350mm。エンジンは、G160型と呼ばれる1.6L(排気量1,579㎤)の水冷直列4気筒OHVで、キャブレターはSU(×2基)を採用し、最高出力65kW(88ps)/rpm、最高トルク122.58375Nm(12.5kgm)/4,200rpmのスペックでした。
変速機はマニュアルの4速のみ。駆動方式はFRです。サスペンションの4輪独立懸架は、当時の日本車としては珍しい形式でした。
ステアリング機構はラック&ピニオンで、ブレーキシステムはフロントにディスク、リアにドラム式です。
車体、エンジン、サスペンション、ステアリング機構そしてブレーキシステムなど、当時としては先進の技術が投入された高出力のスポーツカー、それがいすゞ ベレット1600GTなのです。
ちなみ当時の販売価格は93万円。現在購入できる中古車価格は、大手中古車情報サイトによると、平均相場約205万円となっています(2018年4月18日時点)。
車両サイズは全長4,005mm×全幅1,495mm×全高1,350mm、ホイールベースは2,350mm。エンジンは、G160型と呼ばれる1.6L(排気量1,579㎤)の水冷直列4気筒OHVで、キャブレターはSU(×2基)を採用し、最高出力65kW(88ps)/rpm、最高トルク122.58375Nm(12.5kgm)/4,200rpmのスペックでした。
変速機はマニュアルの4速のみ。駆動方式はFRです。サスペンションの4輪独立懸架は、当時の日本車としては珍しい形式でした。
ステアリング機構はラック&ピニオンで、ブレーキシステムはフロントにディスク、リアにドラム式です。
車体、エンジン、サスペンション、ステアリング機構そしてブレーキシステムなど、当時としては先進の技術が投入された高出力のスポーツカー、それがいすゞ ベレット1600GTなのです。
ちなみ当時の販売価格は93万円。現在購入できる中古車価格は、大手中古車情報サイトによると、平均相場約205万円となっています(2018年4月18日時点)。
GTモデルの今日
GTは「グラン ツーリスモ」を示しています。イタリア語のGran Turismo(大旅行)が語源で、英語ならグランドツーリングです。
その語源からもわかるように、速さを追求するレーシングカーなどとは違い、長距離のドライブでも安心して走行できる快適性・操縦性に加えてスポーティな仕上がりのエンジンやサスペンションが採用されています。
現在、いくつかのメーカーにGTを名乗るモデルが残っているものの、本来の意味で使われているのは、ベントレー コンチネンタルGTやVWのGTI系だけで、多くはすでに記号的なものになっています。これはGTに変わるグレードや車名を各メーカーが設定したこと、またGTという記号がやや懐古的なイメージをともなうこと(新しいモデルにそぐわない)。この2つが、GTが減少している理由ではないでしょうか。
その語源からもわかるように、速さを追求するレーシングカーなどとは違い、長距離のドライブでも安心して走行できる快適性・操縦性に加えてスポーティな仕上がりのエンジンやサスペンションが採用されています。
現在、いくつかのメーカーにGTを名乗るモデルが残っているものの、本来の意味で使われているのは、ベントレー コンチネンタルGTやVWのGTI系だけで、多くはすでに記号的なものになっています。これはGTに変わるグレードや車名を各メーカーが設定したこと、またGTという記号がやや懐古的なイメージをともなうこと(新しいモデルにそぐわない)。この2つが、GTが減少している理由ではないでしょうか。
いすゞ ベレット1600GTは、日本車で初めてGTと名付けられた記念すべきモデルであり、日本の自動車史に残る1台です。ぜひ博物館や旧車イベントなどへ足を運び、その歴史を味わってみてはいかがでしょう。