「品川」「横浜」「湘南」…好きな地域のナンバーって選べるの?

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ある自動車メーカーのプレス向け試乗会で八丈島に行ったことがある。八丈島は「品川」ナンバーなのだが、海に浮かぶ東京の離島で品川ナンバーを付けた軽トラックをたくさん見かけるとなんだか不思議な気持ちになった。「品川」「横浜」「湘南」など、憧れのナンバープレートを合法的に選ぶ方法はあるのだろうか?

文・塚田 勝弘

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの記事を展開している。

塚田 勝弘
Chapter
登録名義人の使用地域以外のナンバープレートは選べないのが大原則
キャンピングカーなら他地域ナンバーになる可能性も
引っ越しをするか、別荘を持つか

登録名義人の使用地域以外のナンバープレートは選べないのが大原則

クルマの所有者が車庫証明で登録した場所以外の地域に保管して、日常的に使うといわゆる「車庫飛ばし」になる。なお、車庫証明は自宅から直線で2km以内が原則だ。

キャンピングカーなら他地域ナンバーになる可能性も

中型車以上のトラックやキャンピングカーなどで全長5.7m、または全幅1.9mを超える特殊用途車両などの場合、駐車場がない・入らないなどの正当な理由があるあれば、車庫証明の特例措置で理由書に記載することにより、例外措置の対象になる。

そのほか、キャンピングカーでなくても、警察により正当な理由があると認められれば、特例措置を受けられるケースもあるようだ。

引っ越しをするか、別荘を持つか

こちらも現実的か微妙だが、別荘を購入し、別荘の地域をそのクルマの本拠地にすることだ。ただし、別荘ならまったく問題ないわけではなく、その保有者が夏休みや冬休みなど長期間継続して使うか、頻繁に別荘で生活しているなどの場合には、使用の本拠地に認められる可能性があるという前提付きだ。

つまり、年に数回程度しか乗らない場合には、本拠地とは認められないということになる。車庫証明を変更する必要はなく、別荘に長期間住んでいるなどが分かる、公共料金の領収書などを添付して車庫証明が取れれば問題ない。
ほかにも、会社経営者であれば支店を憧れの地域に設けて、そこで車庫証明が取れればその地域のナンバープレートになる。また、違う地域にある会社のクルマや親族、知人のクルマを一時的に乗って帰る場合もあるだろう。

他地域でシェアしたり、「常態的」に本拠地と違う地域で使っていたりすると、法人登録であっても車庫飛ばしに問われる可能性も出てくる。
かつて、憧れのナンバープレートを取得すべく、その地域に一時的に引っ越しをして車庫証明を取った後に、元も場所に戻って乗り続けるという事例もあったが、そのまま乗っていると車庫飛ばしになってしまう。結局、引っ越しをするか、別荘を持つかが現実的かもしれない。
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