SUV人気はなぜ?今後はどうなる?
更新日:2024.09.09
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近年のSUV人気の理由はどこにあるのでしょうか?また、今後もこの人気は続くのでしょうか?
文・PBKK
売れ行き好調、若者の間でも人気
SUVとは、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SportUtilityVehicle)の頭文字を取った言葉で、日本では多目的スポーツ車などと略されます。
元々はアメリカで、ピックアップトラックの荷台に荷室空間を作ったものをSUVと呼んでいましたが、現代の日本では、街乗りをはじめとしてスポーツやアウトドアなどオールラウンドに使えるクルマをSUV、またはクロスオーバーSUVと呼んでいます。
日本自動車販売協会連合会の2019年1月〜6月における新車販売台数ランキングにおいて、SUVでは14位にホンダ・ヴェゼル(33,445台)、15位にトヨタ・C-HR(32,221台)がランクインしており、これはAKBの総選挙であれば選抜メンバー(16位以内)に選ばれるほどの高順位です。
直近に登場したSUVでは、2019年4月に登場した新型トヨタ・RAV4がヒットしています。発売後1ヶ月で月販売目標3,000台に対し、8倍の24,000台を受注、販売台数実績でも4月は3,136台、5月は6,817台、6月は7,822台、と着々と人気を獲得しています。
また、トヨタによると新型RAV4の購入層は20代・30代が4割となっており、若者からの人気も得ています。
ユーザーの意見では「運転のしやすさ」「高い収納性」「モテる?」
インターネットサイトやSNS上でSUVユーザーの意見を見ると、車高が高くパワーがあるため「運転しやすい」、広いラゲッジスペースや3列シートオプション設定など「収納性が高い」などが多く、さらに一部ユーザー、購入検討者の間ではSUVの高級感や高いデザイン性は「モテる」という意見もありました。
新型RAV4を例にすると、全高1,685mmと室内高1,230mmという車高の高さは運転中の見晴らし良好に繋がり、エンジン性能は最高出力126kW(171PS)/6,600rpm・最大トルク207Nm(21.1kgfm)/4,800rpmと高いパワーを誇ります。
ラゲッジスペースは、最大幅1,355mm、最小幅1,000mm、高さはデッキボード上段時で880mm、下段時で935mm、奥行きはリヤシート使用時で1,015mm、未使用時で1,880mmという大容量のスペースを確保しています。
これは、2019年1月〜6月売上4位のミニバンである日産 セレナの奥行きがリヤシート未使用時で1,720mmであるのと比較すると、十分な収納性能と言えます。
これは、2019年1月〜6月売上4位のミニバンである日産 セレナの奥行きがリヤシート未使用時で1,720mmであるのと比較すると、十分な収納性能と言えます。
さらに、SUVは大人の雰囲気や余裕を感じさせることから女性ウケが良いという意見もあり、20代・30代男性を始めとした一部ユーザー間ではSUVの「モテ度の高さ」も人気の理由の1つとなっています。
近年もSUV販売台数は年々増加
日本自動車販売協会連合会の年別の車種別新車販売台数によると、SUVは2015年に383,478台(前年比102.5%)、2016年に374,593台(前年比97.7%)、2017年に455,804台(121.7%)、2018年に474,731台(104.2%)、と2016年に減少した以外は年々販売台数が増加しています。
2019年1月〜6月においても265,621台(前年比106.4%)を既に販売しており、SUV人気は未だ衰えていません。
2019年1月〜6月においても265,621台(前年比106.4%)を既に販売しており、SUV人気は未だ衰えていません。
走行性、利便性、デザイン性において高水準を保つSUVは、クルマ離れが激しいとされる若者にも人気を博していることから、今後の自動車業界の未来を担う存在としてますます期待が高まっています。