"キャデラック エスカレードは、トランプ大統領と大谷翔平選手の中間!?"アメリカ流ラグジュアリーSUVを吉田由美が試乗レビュー

さすがはフルサイズのラグジュアリーSUV 。いつ見ても大きい~!期待を裏切らない大きさです。久しぶりに乗った"キャデラック エスカレード"を試乗レポートします。

文・吉田由美/写真・萩原文博

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アメリカ流の”おもてなし”が随所に
"エスカレード"は3列シートを備えたラグジュアリーSUV。重さも2.6トンと重量級
気になるところはあっても、VIP感を味わうならばベストチョイスかも
キャデラック エスカレード 萩原文博

アメリカ流の”おもてなし”が随所に


エスカレードの全長は、5m超えの5,195㎜×全幅は2mを超えて2,065㎜×全高も1,910㎜。調べてみるとトランプ大統領の身長が190㎝ということなので、ほぼ同じ高さ。ちなみにロサンゼルス・エンゼルスで活躍中の現役メジャーリーガー大谷翔平選手の身長は193㎝とのことなので、だいたい同じぐらいの高さ。同じくメジャーリーグ、シカゴ・カブス所属のダルビッシュ有選手においては196㎝とエスカレードよりさらに高いというのですから、世界レベルで戦うにはエスカレード以上の身長が必要なのかもしれませんね?

キャデラック エスカレード 萩原文博


この高さですから乗り降りはひと苦労。しかしそれは電子制御の国アメリカ。ドアを開けるときにはステップがスッと自動で登場します。さらに乗り降りしやすくするためなのか、助手席側のAピラーのところにはハンドグリップが装備されています。

キャデラック エスカレード 萩原文博


今ドキのアメ車は電子制御てんこ盛りなのですが、エスカレードはその中ではアナログ感の強いモデル。たとえばシフトレバー。ドアハンドルの奥にあるコラムシフトはガシャガシャと動かすタイプ。ちょっと商用車1270万円もする高級車なのに、まるで商用車みたいなシフトレバーで、この動きは決してスマートとはちょっと言えませんね...。インパネ回りはキャデラックのエンブレムをモチーフにしたタッチパネルのデザインですが、これは液晶のほうを押すのか、シルバー加飾の部分を押せばいいのか、いつも悩んでしまうのもちょっと難点...。

一方で面白い装備は、ラジオの画面の横にあるスイッチ。これはペダルの位置が変えられるスイッチで、シートやハンドルだけを調節するだけではなく、しっかり足の位置も合わせる「パワーアジャスタブルペダル」という機能。可動域は約10㎝ぐらい。これは体格差が大きいアメリカ人向けなのでしょうか?あまり知られてはいませんが、以前から採用されているらしく、実はあると便利な機能なのかもしれません。ただ…日本車では採用されているクルマを見たことが無いので、これはやはりアメ車ならではなのかも。

"エスカレード"は3列シートを備えたラグジュアリーSUV。重さも2.6トンと重量級

キャデラック エスカレード 萩原文博
キャデラック エスカレード 萩原文博


エスカレードは3列シートのSUV。3列目の席は前席から離れているので、一人になりたいときに最適です。名付けて「放って欲しいモード」の席。どっぷり気兼ねなく、一人の世界に浸れます。とはいえ、シートの肉厚感はどの席も同じ。そしてエスカレードにはシートに秘密があるのです。それはキャデラックが特許を持つセーフティシステムで、センサーが危険を感知するとシートに内蔵されたバイブレーターがブルブル振動し、ドライバーシートの危険方向がわかるようになっているとのこと。この機能は残念ながら試せていませんが、ドライブ中に危険な状況を
警告してくれるシステムが備わっているのはありがたいことです。

気になるところはあっても、VIP感を味わうならばベストチョイスかも

キャデラック エスカレード 萩原文博


少し試乗中に気になったのはクルマのサイズに対して、ルームミラーが細いことです。ただでさえ、死角も多いので、もっとがっつり見えるといいのに。しかしここにも秘密がありました。車両後方の映像をルームミラーで映し出すという「リアカメラミラー」を採用しています。ここにも電子の力が…。

キャデラック エスカレード 萩原文博


そういえばこのクルマ、時々、アメリカ大統領専用車「ビースト」を護衛するクルマとして、時々、画面に登場しますが黒塗りでこのサイズ感はまさにものものしい雰囲気を醸し出します。アメリカでもそんな感じなのに、日本で黒のエスカレードに乗ったら、相当、威圧感がありますよ。ちなみに2015年に発売された4代目エスカレードは、6.2L、V8エンジンを搭載し、最高出力426馬力、最大トルク623N・mを誇ります。気筒休止機能があるので燃費は多少良くなりますが、それでも6㎞/ℓ程度。ですが、VIP感を味わうには最適なクルマでしょう。