スタバの注文より難しい!?タイヤのサイズ表示を読めますか?

タイヤ

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車を構成するパーツの中で最も重要なパーツとも言えるタイヤ。車が唯一路面と接している部分で、まさに乗員の命を預かっています。今回はそんな重要パーツであるタイヤのサイズの見方を紹介。タイヤそのものの性能も重要ですがタイヤサイズも走行性能に大きく影響してくるので、知らない方は是非チェックしてください。

文・西川 昇吾
Chapter
数字とアルファベットの意味は「幅/扁平率→構造記号→リム径→荷重指数→速度記号」
タイヤサイズを変更するときは「外径」に注意!
タイヤに表示されている「製造年月日」にも注目

数字とアルファベットの意味は「幅/扁平率→構造記号→リム径→荷重指数→速度記号」

車を知らない人が見たり聞いたりしたら、数字とアルファベットの羅列に感じてしまうかもしれないタイヤサイズの表記。でも、それぞれの数字とアルファベットに意味があるのです。ここで一つのタイヤサイズを例に取ってご説明します。

195/55R16 87V(読み方:イチキュウゴ、ゴーゴー、アールジュウロク、ハチジュウナナ、ブイ)

最初の3桁「195」はタイヤの幅をmm単位で示しています。今回の例の場合は「195mm」ということになります。続く「55」の2桁は扁平率を示しています。この扁平率はタイヤ断面の高さ(ホイールリム部からタイヤ外周部までの高さ)からタイヤの幅を割ると求めることができます。式にすると以下の通り。

扁平率(%)=(タイヤ断面高さ÷タイヤ幅)×100

ちなみに扁平率が低いとハンドリングが向上しますが、乗り心地が悪化します。扁平率が高い場合はその逆になります。そのためスポーツカーなどには45や40といった低扁平のタイヤが採用される事例が多いです。

そしてアルファベットの「R」はタイヤの構造を示しており、この場合「ラジアル構造」という意味になります。近年ではほぼ全ての車がラジアルタイヤを装着しているため、市販されているほとんどのタイヤに「R」が表記されています。

続く2桁「16」は対応するリム径をインチ表記で示しています。

その次の2桁「87」は荷重指数(ロードインデックス)と言い、定められた条件下でタイヤ1本が耐えうる最大負荷を示しています。「87」場合は545kgとなります。荷重指数の対応表はタイヤメーカー各社のホームページなどで見ることができるので気になった方はチェックしてみましょう。

最後のアルファベット「V」は速度記号です。こちらは先に説明した荷重指数と同じ負荷を与えた条件下で走行可能な最高速度を示しています。「V」の場合は240km/hに対応可能であることを示しています。こちらの速度記号も対応表がタイヤメーカー各社のホームページで見ることができます。

タイヤサイズを変更するときは「外径」に注意!

ドレスアップなどでホイールをインチアップしたり、走行性能向上を狙ってタイヤ幅や扁平率を変更したりするユーザーもいるかもしれませんが、そのような場合はタイヤ外径の変化に注意しなければいけません。タイヤの外径が大きく変わってしまうと実際のスピードとスピードメーターが示すスピードに大きく差が出てしまい最悪の場合、車検に通らなくなってしまいます。

インチアップしても扁平率を低くすれば純正サイズと変わらない外径にすることも可能ですので、インチアップやタイヤサイズの変更を検討する場合は、事前に純正サイズと変更後のサイズとの差異をリサーチするか、タイヤショップなどに相談しましょう。

タイヤに表示されている「製造年月日」にも注目

タイヤにはサイズ以外にも様々な表記がされており、サイズと同じくらい重要な表記が製造年月日。これは4桁の数字で表記されています。例えば「5017」と表記されていたら「2017年の50週目に製造された」ということを示しています。(1年は52週)

タイヤはゴム製品であり、時間と共に硬化していきます。そのため時間が経つほどタイヤの性能は落ちてしまいます。まだ溝があっても古いタイヤで走行したら危険です。基本的に製造から3年が経過したタイヤは交換をした方がいいでしょう。
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