キャデラックエスカレードの魅力を吉田由美と鈴木ケンイチが改めて考えてみる【対談】

キャデラック エスカレード 萩原文博

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SUVブームが続く中、2017年12月に登場したマツダCX-8によって脚光を浴びた3列シートSUV。国産車でも以前からトヨタランドクルーザーや三菱パジェロにも設定されていましたが、それほど注目度は高いとは言えず。それは大きなボディサイズが必要となる3列シートSUVは輸入車の人気が高いことも一つの要因と言えます。そこで、今回は輸入車の3列シートSUVの中から、独自の個性を主張するキャデラックエスカレードをカーライフ・エッセイストの吉田由美さんとモータージャーナリストの鈴木ケンイチさんに試乗してもらい、その魅力について語ってもらいました。

対談:吉田由美&鈴木ケンイチ 写真&まとめ:萩原文博

吉田 由美|よしだ ゆみ

短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で、自動車雑誌を中心にテレビ、ラジオ、web、女性誌、一般誌、講演会やトークショー、イベントなど広く活動中。いくつかのブログを展開し、中でも「なんちゃってセレブなカーライフ」は1日約20万アクセスの人気を誇る。 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員・日本ボート・オブ・ザ・イヤー選考委員

吉田 由美

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
吉田由美氏と鈴木ケンイチ氏が持つ、"アメ車"のイメージとは
アメリカのラグジュアリーSUVならではの高級感をキャデラック エスカレードから実感
どんな人に似合うクルマ?キャデラック エスカレードの魅力とは

吉田由美氏と鈴木ケンイチ氏が持つ、"アメ車"のイメージとは

CarMe(以下:C)昭和の時代は輸入車というとアメリカ車というイメージでしたが、平成になって輸入車=ドイツ車というイメージが強くなったような気がします。

鈴木ケンイチ(以下:鈴木)それは言えます。昭和に放映されたテレビドラマ(刑事モノ)の再放送を見ていると、輸入車というとアメリカ車ばかりでした。しかし、平成になって輸入車の主役の座はドイツ車に変わったのは間違いないでしょう。

吉田由美(以下:吉田)以前のアメリカ車って富の象徴だったような気がします。まさに成功者の証だったのでしょう。大きなボディ、大排気量のエンジン、広い室内空間・・・まさに国産車と対局にある存在です。


鈴木:しかし、アメリカ車も平成に入ると輸入車の象徴的なイメージはドイツ車に奪われてしまい、まずフォードが日本市場から徹底。そしてクライスラーもジープを除いて撤退してしまいました。もう、ゼネラルモーターズ(GM)のキャデラックとシボレーしかアメリカ車を体験できない状況です。しかもポジティブな意味でキャデラックATSやCTSといったセダンは駆動方式をFR(後輪駆動)にして、スポーティな走りを追求するなどドイツ車を強く意識している感じがあります。そういった意味ではこのフルサイズSUVのキャデラックエスカレードは真のアメリカ車の味を残したクルマと言えます。

吉田:ビジネスですから、人気のある商品に近いものを作るのは当然です。しかし、SUVはアメリカ車が得意としているカテゴリー。だからこそ、自分たちの哲学を変えないというポリシーをキャデラックエスカレードに乗ると感じられます。

アメリカのラグジュアリーSUVならではの高級感をキャデラック エスカレードから実感


C:実際にキャデラックエスカレードに試乗されていかがでしょうか。

鈴木:多くの人がイメージするアメリカ車の大きなボディサイズ、大排気量、広い室内空間は継承しているものの、実際に運転してみると全然違います。最新鋭の運転支援システムが装着されていますし、様々な電子デバイスによって快適に移動できるようになっています。

吉田:とにかく守られている感が違いますね。ドアもしっかりとした重さがありますし、広い室内空間はセレブ感が漂っています。クルマの動きは大らかで、乗り心地重視の仕様です。やはりこのクルマはVIPが似合いますし、レッドカーペットが似合う唯一のSUVと言えるでしょう。

鈴木:そうですね。エスカレードはデザインなどもすごく都会での使うシーンがイメージされていて、シャープな印象がほかのライバル車に比べると強調されています。現在キャデラックエスカレードと同じ、フルサイズSUVはニューヨークモーターショーで新型が発表されたメルセデス・ベンツGLS、BMW X7、アウディQ7のドイツ御三家と国産車で唯一1000万円オーバーのレクサスLX570が当てはまると思います。

吉田:確かに、キャデラックエスカレードは他のライバル車と比べると豪華さ、セレブ感がまったく違いますね。これはエスカレードしか味わえない雰囲気です。豪華な雰囲気は差がありますが、乗り味などはレクサスLX570に近い感じがしました。すごくエスカレードを意識してクルマ作りをされたのかも?

どんな人に似合うクルマ?キャデラック エスカレードの魅力とは


C:お二人はキャデラックエスカレードをどんな人にオススメしますか?

鈴木:1000万円オーバーのSUVですから、なかなか購入する人は限られるとは思いますけれど、やはりハコのミニバンは乗りたくないという人への選択肢の一つとして勧められると思います。最高出力400psを発生する6.2リッターV型8気筒エンジンも燃費や環境性能を向上させるため、気筒休止システムを搭載していますし、非常にジェントルな味付けです。この大排気量エンジンの加速力は1度味わってもらいたい独特の乗り味です。

吉田:エスカレードはある意味生活感を感じさせないVIP向けのクルマだと思います。海外のセレブが愛用しているとも聞きますし。例えばハリウッドスターのようなライフスタイルに憧れている人にはぜひ乗ってみてほしいクルマです。

C:お二人の話をまとめるとカジュアルな雰囲気のSUVの中で、スーツが似合うようなVIPが乗るSUV。そんな演出が施されているキャデラックエスカレード。豪華さそして高い安全性を実現している一方でアメリカ車らしさを色濃く残している一台と言えます。大きなミニバンも良いけど、よりセレブな生活を演出したいという人のライフスタイルにキャデラックエスカレードはマッチしそうですね。

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