布製、ゴム製、プラスチック製のフロアマット、どれを選ぶべき?
更新日:2025.08.12

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車内の足元に敷くフロアマットは、多くの方が自動車メーカーの純正品を使っているでしょう。
しかし、フロアマットには布(カーペット)製、ゴム(ラバー)製、プラスチック製など素材による違いがあり、それぞれ特徴があります。
実はフロアマットを社外品に交換するだけで、運転操作のしやすさやお手入れの楽さが向上することもあるのです。
本記事ではフロアマットの素材ごとのメリット・デメリットを丁寧に解説し、あなたにピッタリのフロアマット選びをお手伝いします。
しかし、フロアマットには布(カーペット)製、ゴム(ラバー)製、プラスチック製など素材による違いがあり、それぞれ特徴があります。
実はフロアマットを社外品に交換するだけで、運転操作のしやすさやお手入れの楽さが向上することもあるのです。
本記事ではフロアマットの素材ごとのメリット・デメリットを丁寧に解説し、あなたにピッタリのフロアマット選びをお手伝いします。
ラバー・プラスチック製の特徴
多くのラバー(ゴム)製やプラスチック製フロアマットは、泥や水を溜め込む深い溝や縁高形状を持ち、オールシーズンで活躍できる実用的なデザインです。
写真は黒いゴム製フロアマットの一例で、防水性の高い素材により水や汚れをしっかり受け止めています。
一般的に色は黒やグレーなど地味になりがちですが、その分メンテナンス性を重視した作りになっています。
耐久性も高く、アウトドアや雪道でも気兼ねなく使えるのが魅力です。
写真は黒いゴム製フロアマットの一例で、防水性の高い素材により水や汚れをしっかり受け止めています。
一般的に色は黒やグレーなど地味になりがちですが、その分メンテナンス性を重視した作りになっています。
耐久性も高く、アウトドアや雪道でも気兼ねなく使えるのが魅力です。
メリット
- 製品価格が比較的安価でコストパフォーマンスに優れているため、他素材に比べて初期費用を抑えやすい!
- 防水性・防汚性に優れており、汚れても水で丸洗いできるため掃除が簡単!
- 雨の日に泥だらけの靴や、雪で濡れた靴でも気兼ねなく乗車できる実用性がある!
- 汚れが染み込みにくい材質のためシミになりづらく、子どもやペットがいる場合でも汚れを気にせず使いやすい!
デメリット
- 吸水性がないため、雨水や雪解け水がマット上に溜まると靴裏が滑りやすくなり、ゴム底の靴では「キュッ」と音が鳴ることもある。
- 濡れた状態ではグリップ力が低下する点に注意が必要。
- デザインが単調で、質感もチープに見えがち。
- インテリアの雰囲気より実用性を優先した製品が多く、車内をおしゃれに演出する要素は布製に比べると劣るかも。
- 長期間使用していると素材が劣化して硬化することがあり、割れやひび割れが生じてしまう場合がある。
- 消耗品と割り切って、定期的に買い替える必要が出てくる。
ラバー(ゴム)/プラスチック製フロアマットは、深い溝と高い防水・防汚性能で泥水をしっかり受け止めて丸洗いでき、価格も手頃で耐久性が高いのが魅力です。反面、吸水性がないため濡れると滑りやすくデザインも質素で、経年硬化による割れやひびが起こりやすい点には注意が必要です。
布製の特徴
布製(カーペット)タイプのフロアマットは、車内に高級感を与えてくれるアイテムです。
写真はメーカー純正の布製フロアマットの例で、車名ロゴ入りのプレートが付いており内装との一体感も抜群です。
布製マットはフロア全面をカバーする形で敷かれ、素材はナイロンやポリプロピレンなど家庭用カーペットに近い繊維が使われます。
毛足の短いタイプから厚手で毛足の長いラグタイプまで種類も様々で、見た目の質感が良く足元をソフトに包み込んでくれます。
写真はメーカー純正の布製フロアマットの例で、車名ロゴ入りのプレートが付いており内装との一体感も抜群です。
布製マットはフロア全面をカバーする形で敷かれ、素材はナイロンやポリプロピレンなど家庭用カーペットに近い繊維が使われます。
毛足の短いタイプから厚手で毛足の長いラグタイプまで種類も様々で、見た目の質感が良く足元をソフトに包み込んでくれます。
メリット
- デザインやカラーのバリエーションが豊富で、高級感のある車内空間を演出!
- 社外品でも車種専用サイズ設計のものがあり、フィット感も良くインテリアにこだわる方に最適!
- チェック柄やキャラクターデザインなど個性的なものも選べるため、自分好みのスタイルにカスタマイズ可能!
- 厚みがあり毛足の長いプレミアムタイプのマットでは遮音性が高まり、走行中の車内を静かで快適に保つ効果も期待できる!
- 車内の振動を吸収してくれるクッションの役割を果たすため、乗り心地が向上!
- 足触りが良く、踏み心地が柔らかい点も魅力的!
- まるで自宅のカーペットの上にいるような感覚でリラックスでき、長時間のドライブでも疲れにくい!
デメリット
- 防水・防汚性能はラバー製に比べて劣る。
- 飲み物をこぼした場合や泥汚れが付着した場合、繊維に染み込みシミになったり汚れが残ったりしやすい。
- 撥水加工された商品もあるが、ラバー・プラスチック製に比べると水分や汚れは染み込みやすい。
- 砂やホコリ、小石などのゴミが繊維の奥に絡まりやすく、掃除機をかけても簡単には取りきれない場合がある。
- 定期的にマットを取り外して叩き洗いする必要があり、お手入れに手間がかかる。
- 丸洗いした後は乾燥に時間がかかるため、頻繁に水洗いする使い方には不向き。
- 雨天や雪道で濡れた際にも、完全に乾く前に再設置すると臭いやカビの原因になることがあるので注意が必要。
布製フロアマットは豊富なデザインと高級感、遮音・クッション性の高さが魅力ですが、防水性はあまり期待できず、汚れが絡みやすいためお手入れが大変です。
ワンポイント豆知識:フロアマットは“緊急脱出ボード”にもなる!
雪や泥でタイヤがスタックしてしまったら――実は運転席の足元に敷いてあるフロアマットをタイヤ下に滑り込ませるだけで、即席のトラクションボード(滑り止め)として使えます!
国土交通省北陸地方整備局の雪道テクニック集でも「チェーンや布と同様にフロアマットも意外と役立つ」と公式に紹介されているほどメジャーな裏ワザです。
知っておくと、ロードサービスを呼ぶ前に自力で脱出できる可能性が一気に高まります。
国土交通省北陸地方整備局の雪道テクニック集でも「チェーンや布と同様にフロアマットも意外と役立つ」と公式に紹介されているほどメジャーな裏ワザです。
知っておくと、ロードサービスを呼ぶ前に自力で脱出できる可能性が一気に高まります。
純正品と社外品のフロアマット、どちらを選ぶべき?
フロアマット選びでは、メーカー純正品にするか社外品にするかも悩みどころです。
メーカー純正のフロアマットは車種専用設計でフィット感が抜群なうえ、ズレにくく安全性が高いのがメリットです。
内装に合わせた色合いや車名プレートが付属するなど仕立ての良さもあり、高級感という点では申し分ありません。
ただし品質が高い分価格も割高で、軽自動車やコンパクトカーでも2〜4万円、車種によってはフラッグシップモデル用に5〜10万円することもあります。
初期費用を抑えたい方には少々痛い出費となるでしょう。
一方、社外品フロアマット(純正以外の他メーカー製品)は、純正より安価なものが多く※、素材やデザインの種類も豊富です。
車内の雰囲気を自分好みに変えられるため、内装にこだわりたい人には社外品マットが適しています。
最近ではデザイン性の高い車種専用フロアマットも多数登場しており、純正に劣らぬフィット感や品質を持つ製品も増えています。
自分で好みのマットを選んで後付けする楽しみもあるため、「自分で選んだものだから愛着が湧く」といった声もよく聞かれます。
価格重視なら社外品、安心感や一体感を求めるなら純正品といった具合に、それぞれの利点を踏まえて選ぶと良いでしょう。
※社外品にもピンからキリまであり、極端に安い汎用タイプはサイズが合わずズレやすい・生地が薄いといったケースもあります。購入の際は車種別の専用品か適合品を選び、滑り止め加工や固定フック穴の有無にも注目しましょう。
メーカー純正のフロアマットは車種専用設計でフィット感が抜群なうえ、ズレにくく安全性が高いのがメリットです。
内装に合わせた色合いや車名プレートが付属するなど仕立ての良さもあり、高級感という点では申し分ありません。
ただし品質が高い分価格も割高で、軽自動車やコンパクトカーでも2〜4万円、車種によってはフラッグシップモデル用に5〜10万円することもあります。
初期費用を抑えたい方には少々痛い出費となるでしょう。
一方、社外品フロアマット(純正以外の他メーカー製品)は、純正より安価なものが多く※、素材やデザインの種類も豊富です。
車内の雰囲気を自分好みに変えられるため、内装にこだわりたい人には社外品マットが適しています。
最近ではデザイン性の高い車種専用フロアマットも多数登場しており、純正に劣らぬフィット感や品質を持つ製品も増えています。
自分で好みのマットを選んで後付けする楽しみもあるため、「自分で選んだものだから愛着が湧く」といった声もよく聞かれます。
価格重視なら社外品、安心感や一体感を求めるなら純正品といった具合に、それぞれの利点を踏まえて選ぶと良いでしょう。
※社外品にもピンからキリまであり、極端に安い汎用タイプはサイズが合わずズレやすい・生地が薄いといったケースもあります。購入の際は車種別の専用品か適合品を選び、滑り止め加工や固定フック穴の有無にも注目しましょう。
フロアマット使用時の注意点
フロアマットの使い方を誤ると、思わぬ事故につながることがあります。
たとえばマットを2枚重ねて敷くと、上のマットがずれてアクセルペダルやブレーキペダルに乗ってしまい、意図しない加速やブレーキ不能を招く危険があります。
実際、重ね敷きしたマットがブレーキの下に入り込み、ブレーキを踏めなくなるという事故例も報告されています。
写真は運転席足元の様子ですが、このようにマットがずれてペダル操作に支障をきたすと非常に危険です。
日頃からマットが正しく固定されているか、ズレや緩みがないかを確認し、安全を確保しましょう。
フロアマットは基本的に1台の車に1セットのみ使用し、決して重ね敷きしないでください。
また、運転席マットには必ず付属の固定フックや留め具を使用し、ずれないよう確実に固定しましょう。
古い車の純正マットや、一部の安価な社外品マットには固定フック用の穴やロック機能が備わっていないものも存在します。
もしマットがずれやすいと感じる場合は、市販の汎用フックを追加したり、裏面に滑り止めシートを敷くなどの対策を行ってください。
たとえばマットを2枚重ねて敷くと、上のマットがずれてアクセルペダルやブレーキペダルに乗ってしまい、意図しない加速やブレーキ不能を招く危険があります。
実際、重ね敷きしたマットがブレーキの下に入り込み、ブレーキを踏めなくなるという事故例も報告されています。
写真は運転席足元の様子ですが、このようにマットがずれてペダル操作に支障をきたすと非常に危険です。
日頃からマットが正しく固定されているか、ズレや緩みがないかを確認し、安全を確保しましょう。
フロアマットは基本的に1台の車に1セットのみ使用し、決して重ね敷きしないでください。
また、運転席マットには必ず付属の固定フックや留め具を使用し、ずれないよう確実に固定しましょう。
古い車の純正マットや、一部の安価な社外品マットには固定フック用の穴やロック機能が備わっていないものも存在します。
もしマットがずれやすいと感じる場合は、市販の汎用フックを追加したり、裏面に滑り止めシートを敷くなどの対策を行ってください。
Q&A
Q1. 運転席でフロアマットを2枚重ねて使うとどうなる?
A. 上のマットがズレてアクセルやブレーキペダルに干渉し、意図しない加速や制動不能を招くおそれがあります。
フロアマットは各車種の床形状やペダル位置に合わせて設計されており、厚みや裏面の滑り止めパターンも最適化されています。
ところが2枚重ねにすると、本来の固定フックが下のマットでしか機能しなくなり、上のマットは走行中の振動でわずかに前進・後退し続けます。
特に停止直前や渋滞時はブレーキペダルを頻繁に踏むため、ずれたマットの縁がブレーキペダルの根元に挟まり、ペダルが戻り切らない状態(半ブレーキ)、またはペダルを踏めなくなる状態が発生。
最悪の場合、アクセルが戻らず急加速する「べた踏み」事故へつながるケースも報告されています。
安全面を最優先に考え、運転席だけは必ず1枚で固定フックにしっかり留めましょう。
フロアマットは各車種の床形状やペダル位置に合わせて設計されており、厚みや裏面の滑り止めパターンも最適化されています。
ところが2枚重ねにすると、本来の固定フックが下のマットでしか機能しなくなり、上のマットは走行中の振動でわずかに前進・後退し続けます。
特に停止直前や渋滞時はブレーキペダルを頻繁に踏むため、ずれたマットの縁がブレーキペダルの根元に挟まり、ペダルが戻り切らない状態(半ブレーキ)、またはペダルを踏めなくなる状態が発生。
最悪の場合、アクセルが戻らず急加速する「べた踏み」事故へつながるケースも報告されています。
安全面を最優先に考え、運転席だけは必ず1枚で固定フックにしっかり留めましょう。
Q2. アウトドア派が選ぶべき素材は?
A. ゴム(ラバー)製またはプラスチック製のフロアマット。防水・防汚性が高く、丸洗いできるのでお手入れが簡単です。
ラバー/プラスチック製マットの最大の利点は「汚れを内部に吸い込まない」点です。
泥や砂、落ち葉が付いた靴で乗り込んでも、汚れは表面や溝にとどまり繊維に浸透しません。
キャンプ場や河原で付いた粘土質の泥は乾くと固くなり、繊維に絡むと布製マットでは完全に取り除くのが困難ですが、ラバーマットならホースで勢いよく水をかけるだけでOK。
さらに縁が立っているタイプなら溶けた雪や水たまりの水分をトレイ状に受け止め、車内のフロアパネルへ流出するのを防ぎます。
乾燥も短時間で済むため、次の外出予定までにマットが乾かないといったストレスもありません。
車をアウトドア用と割り切るなら、汚れを恐れずガシガシ使えるラバー/プラスチック製が相性抜群です。
ラバー/プラスチック製マットの最大の利点は「汚れを内部に吸い込まない」点です。
泥や砂、落ち葉が付いた靴で乗り込んでも、汚れは表面や溝にとどまり繊維に浸透しません。
キャンプ場や河原で付いた粘土質の泥は乾くと固くなり、繊維に絡むと布製マットでは完全に取り除くのが困難ですが、ラバーマットならホースで勢いよく水をかけるだけでOK。
さらに縁が立っているタイプなら溶けた雪や水たまりの水分をトレイ状に受け止め、車内のフロアパネルへ流出するのを防ぎます。
乾燥も短時間で済むため、次の外出予定までにマットが乾かないといったストレスもありません。
車をアウトドア用と割り切るなら、汚れを恐れずガシガシ使えるラバー/プラスチック製が相性抜群です。
Q3. 布製フロアマットの隠れたメリットは何でしょう?
A. 繊維が振動を吸収し、ロードノイズを低減して車内の遮音性を高めることです。
タイヤが路面を転がる際に発生する「ロードノイズ」はフロアパネルを通じて車内へ伝わります。
厚手の布製マットは、表面の繊維層+裏面のスポンジバッキング(発泡素材)という二重構造で、音と微振動を吸収・拡散します。
特に毛足が長い高級カーペットタイプは繊維間に空気層が多く、吸音材としての役割が大きいのが特徴です。
結果として同じ車でも布マット装着車の方が「タイヤのザラザラ音がマイルド」「エンジン回転音が控えめ」と感じることが多く、長距離ドライブでの疲労軽減や同乗者との会話のしやすさにもつながります。
また冬場は足裏に感じる冷気をカーペットが遮断するため、ヒーター効率アップにも貢献。
快適性重視なら、少し奮発して厚手タイプを選ぶ価値は十分あります。
タイヤが路面を転がる際に発生する「ロードノイズ」はフロアパネルを通じて車内へ伝わります。
厚手の布製マットは、表面の繊維層+裏面のスポンジバッキング(発泡素材)という二重構造で、音と微振動を吸収・拡散します。
特に毛足が長い高級カーペットタイプは繊維間に空気層が多く、吸音材としての役割が大きいのが特徴です。
結果として同じ車でも布マット装着車の方が「タイヤのザラザラ音がマイルド」「エンジン回転音が控えめ」と感じることが多く、長距離ドライブでの疲労軽減や同乗者との会話のしやすさにもつながります。
また冬場は足裏に感じる冷気をカーペットが遮断するため、ヒーター効率アップにも貢献。
快適性重視なら、少し奮発して厚手タイプを選ぶ価値は十分あります。
おわりに
フロアマットの素材ごとの特徴と注意点について解説してきました。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、一概に「これが正解!」と言い切ることはできません。
筆者の場合、普段は厚みがあり毛足の長い布製マットを使用しつつ、海水浴や雪山などで汚れそうな場所へ出かけるときは安価なラバーマットに付け替えて使い分けています。
こうすることで日常の快適さと高級感は損なわずに、泥汚れなどの心配があるシーンでは掃除の楽なマットで対応できるので一石二鳥です。
皆さんも使用する用途に合わせて最適なフロアマットを選び、車内をいつでも清潔で快適な状態に保ちましょう。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、一概に「これが正解!」と言い切ることはできません。
筆者の場合、普段は厚みがあり毛足の長い布製マットを使用しつつ、海水浴や雪山などで汚れそうな場所へ出かけるときは安価なラバーマットに付け替えて使い分けています。
こうすることで日常の快適さと高級感は損なわずに、泥汚れなどの心配があるシーンでは掃除の楽なマットで対応できるので一石二鳥です。
皆さんも使用する用途に合わせて最適なフロアマットを選び、車内をいつでも清潔で快適な状態に保ちましょう。