車の冬眠、ガソリンやオイルなど、どうメンテナンスしておけばいい?

給油口

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なにかしらの理由で、しばらく愛車を動かすことができないとき、どうやって長期保管=冬眠させれば良いのでしょうか?冬眠前の準備を怠ると、いざ乗ろうとしたときに、愛車のコンディションが悪くなっていることが予想されます。そこで今回は、冬眠させる前にやっておきたい事前のメンテナンスについて紹介します。

文・CarMe[カーミー]編集部

ガソリンは腐る!?

かつては、燃料タンクを空にしてしまうと、結露によって水が溜まり、タンク内の錆や腐食につながるため、燃料タンクは満タン状態にしておいたほうが良いと言われました。しかし、現在は樹脂の燃料タンクが大半で、サビや腐食に関してはそこまで心配ありません。

ただしガソリンは一定の期間(数ヶ月)を過ぎると酸化しますし、数年放置するとヘドロ化するので、ガソリン劣化防止剤を注入しておくとベターでしょう。

バッテリーは上がる

長いあいだ使わないバッテリーは、自然放電とともに劣化します。冬眠させる前にはバッテリーから端子を外しておきましょう。

端子を外す際には、最初にマイナス(黒)を外してからプラス(赤)の端子を外します。順番を間違えるとショートする恐れがあるので、かならずマイナス側から先に外すことを心がけましょう。

またカーショップには長期保管時でもバッテリー上がりを防いでくれるバッテリー充電器があるので、それらも上手に利用しましょう。

ラジエーターに水はNG

ラジエーターにはクーラントと呼ばれる冷却液が入っていますが、長期間乗らないのであれば濃度を高めたクーラントを入れておきます。

冷却水の代わりに水を入れている方もいらっしゃるかもしれませんが、エンジン内に錆が生まれないためにはクーラントに入れ替えたほうが賢明です。

エンジンオイルはできれば交換したい

エンジンオイルは、冬眠前に新しいものに交換しておきましょう。ある程度使用したエンジンオイルは水分を含んでいることも多く、その水分がエンジン内部に少なからずダメージを与えることも想像できます。

またオイルの劣化を最小限にするためにも、冬眠前に新しいエンジンオイルに入れ替えておくことをおススメします。

内外装は汚れを落としてから

ボディ外装に汚れが付着したままで車を冬眠させてしまうと、汚れが原因で塗装膜にダメージを与えたり、モール部分の劣化などにつながります。そのため冬眠前にはきれいに洗車を行ない、屋外駐車であれば紫外線や汚れから防ぐためにも車体カバーをしておきましょう。

車内はシートなどに湿気を多く含んでいることがあるので、車内もしっかりと掃除したのちに、湿気によるカビを防ぐために車内に湿気取り剤を準備しておきましょう。

最近では自動車専用の湿気取り剤も販売されていますが、押し入れなどに入れる家庭用の防湿剤でも十分効果が期待できます。

サイドブレーキは錆で固着する可能性が!

自動車を固定しておくためにサイドブレーキを引いておきたいところですが、サイドブレーキをかけたまま放置しておくとブレーキが固着してしまう恐れがあります。

シフトレバーをパーキングに入れ(あるいは1速に入れる)、サイドブレーキは引かずに冬眠させます。車の固定が気になるのであれば輪止めを利用することをおススメします。

タイヤには変形しない対策を

長期間動かさないクルマのタイヤは、常に同じ場所に荷重が乗っていることになり、変形につながります。

長期間車を動かさないのであればジャッキアップして、ガレージジャッキ(ウマ)を使って、タイヤの負担を減らしておく必要があります。

それが面倒であれば止めた位置を定期的に動かして、タイヤの接地面を移動させておくとよいでしょう。またタイヤの空気圧を通常よりも高めにしておくと変形を抑えることができます。

冬眠前のちょっとしたメンテナンスと気遣いが、のちの愛車の状況に大きな影響を与えます。

冬眠中であっても、エンジンの暖気や止めた位置を移動させることできればがベストなのですが、それができないのであればしっかりと万全の体制を行なったのち愛車を冬眠させましょう。
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