悠々と渋滞回避!? 謎のマシン「ハム ライダー」とは?

Hum Rider

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年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇や、通勤ラッシュ時など、空いていれば10分かからない道のりが、渋滞で1時間近くかかってしまうことがあります。ジリジリとアリのようにしか進めない渋滞は、イライラしますよね。まして、急ぎの用事があればなおさらです。そんなイライラのもととなる渋滞を回避できる期待のマシン「ハム ライダー」が、話題となっています。

文・吉川賢一
Chapter
「ハム ライダー」の特徴は?
映像公開の目的って?
商品化される可能性は?

「ハム ライダー」の特徴は?

YouTubeで公開されている「Hum Rider(ハムライダー)」は、渋滞回避を目的としたシステムです。

動画では、渋滞にハマってしまったスカイブルーのジープ グランド チェロキーのドライバーが、インパネに新設されたボタンの「UP」を操作すると、グラチェロはトレッドを自動で拡大し、ボディを上昇させます。すると車両の下には、ちょうどクルマ1台分のスペースが…!

その後、渋滞している車列をまたいで移動し、空いたところで「DOWN」を押し、車高を戻して悠々と走り去って行きます。

「渋滞回避」という以外には、詳しい情報も公開されておらず、謎だらけの動画ですが、あまりのインパクトにネットで話題となっています。

映像公開の目的って?

この斬新なジープをデザインしたのは、Red Bull MINIなどを手掛ける、アメリカ カリフォルニア州にあるカスタムカーの製作会社 A2ZFX 。

「Hum」というカーアプリをリリースしているverizon社のプロモーションのために、アメリカのバイラルマーケティングの専門企業で、数々の映画のマーケティングにも携わっている代理店Thinkmodoのプロデュースによって、製作されたもののようです。

商品化される可能性は?

今後、ハム ライダーが商品として売り出されるかは謎のままですが、CGなどではなく、この映像は、実際に製作されています。

油圧でアームを伸び縮みさせることができ、その油圧ポンプを作動させるための、ホンダ製発電機をボンネットの下に搭載しています。映像にはなかったものの、最低地上高を約2.7mまで引き上げることが可能なのだとか。

とはいえ、「目一杯引き上げた場合、坂道でのバランスは?」「前方がトラックの場合、幅や高さは?」「パトロール中のパトカーをまたいで追い抜いていいのか?」などなど、実際の商品として販売されるにはまだ課題が多く残されていることは明らか。残念ながら、製品化の予定はないものと思われます。


現在、”空飛ぶクルマ”が実用化に向けた開発を重ねていると報じられていますが、まだまだ遠い夢のように感じます。

しかし、世界中のクルマファンを驚かせた「ハム ライダー」の映像を見ていると、”渋滞を抜けるクルマ”はそのうち世に出てきそうに思えますね!

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