お盆や年末年始の渋滞予測。どうやって予測しているの?
更新日:2024.09.09
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8月もすでに半分が過ぎ、お盆休みを利用して、クルマで帰省や旅行に行ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのようなとき、道路の渋滞は、予定変更を余儀なくされたり、ドライバーの疲労が大きくなったりと、なにかと問題が起こります。そんな渋滞を避けるため、多くの方は高速道路管理会社やJATIC(日本道路交通情報センター)の渋滞予測を参考にしていると思います。ところで、その渋滞予測は、どうやって出しているのかご存知ですか?
文・吉川賢一
文・吉川賢一
- Chapter
- 渋滞予測は誰がどうやって出しているの?
- 渋滞情報はどうやって調べているの?
渋滞予測は誰がどうやって出しているの?
渋滞予測は、(NEXCO東日本の場合)過去3年間の渋滞データをもとに、区間と時間帯をグラフ化して、予測を行っています。具体的には以下のような整理を行っています。
① 過去3年間の渋滞を時間、距離のグラフに記入する
② 3年間の渋滞を重ね合わせる
③ すべて重なった領域を、渋滞が予想される区間として発表されます
となると、新しく開通した高速道路では予測ができないのではないか?とも思いますが、そういった場合には、渋滞時に想定される交通量を算出し、もともとの道路の容量(渋滞せずに走行できる台数)と比較をして、予測をします。と同時に、大きな商業施設や、イベントの開催予定など、さまざまな情報を集めて、予測に役立てています。
① 過去3年間の渋滞を時間、距離のグラフに記入する
② 3年間の渋滞を重ね合わせる
③ すべて重なった領域を、渋滞が予想される区間として発表されます
となると、新しく開通した高速道路では予測ができないのではないか?とも思いますが、そういった場合には、渋滞時に想定される交通量を算出し、もともとの道路の容量(渋滞せずに走行できる台数)と比較をして、予測をします。と同時に、大きな商業施設や、イベントの開催予定など、さまざまな情報を集めて、予測に役立てています。
渋滞情報はどうやって調べているの?
高速道路上の情報板やハイウェイラジオでは、リアルタイムの渋滞情報を発信しています。渋滞の長さは、高速道路に埋め込まれた「トラフィックカウンター」と呼ばれる計測器を使っています。
トラフィックカウンターでは、通過台数、小型車と大型車の判別、車速などを計測できるのですが、このうちの”車速”の情報を見ながら、道路が渋滞しているかどうかを判定しています。このトラフィックカウンターは、首都圏近郊では2km間隔で設置されているそうです。
ちなみに、NEXCO東日本が管理する高速道路は、時速40km以下、あるいは停止発進を繰り返す状態で渋滞情報が出ます。東京外環道、京葉道、アクアラインなど、都市の高速道路は、時速25km以下や時速20km以下など、それぞれに異なった基準が定められています。
トラフィックカウンターでは、通過台数、小型車と大型車の判別、車速などを計測できるのですが、このうちの”車速”の情報を見ながら、道路が渋滞しているかどうかを判定しています。このトラフィックカウンターは、首都圏近郊では2km間隔で設置されているそうです。
ちなみに、NEXCO東日本が管理する高速道路は、時速40km以下、あるいは停止発進を繰り返す状態で渋滞情報が出ます。東京外環道、京葉道、アクアラインなど、都市の高速道路は、時速25km以下や時速20km以下など、それぞれに異なった基準が定められています。
ドライブを快適にするコツは、事前の計画がポイントです。多少眠くても、朝早く移動してしまったほうが、後が楽になることも多いです。
渋滞は、ピークとなる時間帯がありますので、JARTICなどの渋滞予測を見ながら、余裕を持ったドライブを計画しましょう。
吉川賢一
モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。