日産ノート e-POWERの魅力|2018年上半期にもっとも売れた国産車
更新日:2024.09.09
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国産車の販売台数TOP3の常連といえば、トヨタ プリウス、アクア、ホンダ フィットでしたが、その3強を抑え、2016年11月に販売台数の月間No.1に輝いたのが、日産の「ノート e-POWER」です。日産車として約30年振りの快挙であり、その後も2016年下半期、2017年、そして2018年上半期の国産車販売台数においてもNo.1となっています。今回はそんな大人気のノート e-POWERの魅力について見ていきましょう。
文・吉川賢一
文・吉川賢一
日産ノート e-POWERの魅力1|ガソリン代で比較するハイブリッドの燃費の良さ
ノート e-POWER(イーパワー)は、ガソリンを動力とするノートと、電気を動力とするリーフの良いとこ取りで作られたハイブリッドカーです。同じノートでも、ガソリン仕様とe-POWER仕様では、本体価格と燃費のトータルでみてどっちがお得?というのも気になるところですよね。
そこで、ここではそれぞれのカタログ燃費(より実燃費に近づけるため低いほうの数値を選択)と、日本自動車工業協会(JAMA)の2017年度 乗用車市場動向調査の結果である月間走行距離370kmをもとにして、日産ノートe-POWERとガソリンタイプの1ヶ月の燃費を比較してみたいと思います。
※(月間走行距離÷実燃費)×1リットルあたりのガソリン価格=1ヶ月のガソリン料金。1リットルあたりのガソリン価格を145円とした場合
【ノート e-POWER MEDALIST】
メーカー希望小売価格:2,353,320円(税込)
カタログ燃費:34~37.2km/L
(370÷21.07km)×145=1577.9
1ヶ月で370km走る場合、約1,578円のガソリン代
【ノート MEDALIST】
メーカー希望小売価格:2,091,960円(税込)
カタログ燃費:26.2~26.8km/L
(370÷16.46km)×145=2047.7
1ヶ月で370km走る場合、約2,048円のガソリン代
370kmの走行を前提とすると、1ヶ月のガソリン代は約500円の差となり、走行距離が延びるほどe-POWERのほうがガソリン代の面では有利となります。しかし、本体価格の差は261,360円ですので、その差をガソリン代で埋めようとすると140,000kmも走ることになります。
日産のディーラーに直接この件について問い合わせたところ、「燃費はe-POWERのほうが良いのは確かですが、本体価格の違いを燃費で埋めることが狙いではないので、燃費の良さを含めた機能や走り心地で満足していただきたい」とのことでした。
本体価格や何年乗り続けるか、月にどのくらい走行するかなどにより、トータル費用も変わってきますので、あくまで目安として参考にしていただきたいと思います。
そこで、ここではそれぞれのカタログ燃費(より実燃費に近づけるため低いほうの数値を選択)と、日本自動車工業協会(JAMA)の2017年度 乗用車市場動向調査の結果である月間走行距離370kmをもとにして、日産ノートe-POWERとガソリンタイプの1ヶ月の燃費を比較してみたいと思います。
※(月間走行距離÷実燃費)×1リットルあたりのガソリン価格=1ヶ月のガソリン料金。1リットルあたりのガソリン価格を145円とした場合
【ノート e-POWER MEDALIST】
メーカー希望小売価格:2,353,320円(税込)
カタログ燃費:34~37.2km/L
(370÷21.07km)×145=1577.9
1ヶ月で370km走る場合、約1,578円のガソリン代
【ノート MEDALIST】
メーカー希望小売価格:2,091,960円(税込)
カタログ燃費:26.2~26.8km/L
(370÷16.46km)×145=2047.7
1ヶ月で370km走る場合、約2,048円のガソリン代
370kmの走行を前提とすると、1ヶ月のガソリン代は約500円の差となり、走行距離が延びるほどe-POWERのほうがガソリン代の面では有利となります。しかし、本体価格の差は261,360円ですので、その差をガソリン代で埋めようとすると140,000kmも走ることになります。
日産のディーラーに直接この件について問い合わせたところ、「燃費はe-POWERのほうが良いのは確かですが、本体価格の違いを燃費で埋めることが狙いではないので、燃費の良さを含めた機能や走り心地で満足していただきたい」とのことでした。
本体価格や何年乗り続けるか、月にどのくらい走行するかなどにより、トータル費用も変わってきますので、あくまで目安として参考にしていただきたいと思います。
日産ノート e-POWERの魅力2|加速反応で実感する走りの良さ
ノートe-POWERが売れ続けている理由のひとつには加速力が挙げられます。その力は3.0Lエンジン並みともいわれるほどです。
e-POWERに搭載されている直列3気筒の1.2リッターエンジンは発電のみに使用され、駆動はモーターが行います。そのため、アクセル操作に対する加速の反応が素早く、瞬時に大きなパワーを出せるので、追い越しをする時などにはとても頼もしいです。
私もノートe-POWERを運転した時に、アクセルペダルを軽く踏むと軽やかに発進し、さらに踏み込めばぐいぐいと力強く、スムーズに速度を高めて行くので、非常に楽しい走りを感じられました。
e-POWERに搭載されている直列3気筒の1.2リッターエンジンは発電のみに使用され、駆動はモーターが行います。そのため、アクセル操作に対する加速の反応が素早く、瞬時に大きなパワーを出せるので、追い越しをする時などにはとても頼もしいです。
私もノートe-POWERを運転した時に、アクセルペダルを軽く踏むと軽やかに発進し、さらに踏み込めばぐいぐいと力強く、スムーズに速度を高めて行くので、非常に楽しい走りを感じられました。
日産ノート e-POWERの魅力3|新感覚のワンペダル操作感
”ワンペダル操作”はアクセルペダルを踏めば加速し、緩めると減速、完全に戻せば停止します。ペダルひとつでコントロールできるという、とても便利なものです。右足のペダル踏みかえに要する動きは約7割減少する(日産調査)とのことで、特に信号密度が高い街中運転では、運転が楽に感じることができるはずです。
このワンペダル操作と従来のオートマチックのツーペダル操作に関して、ドライバーの心理状態と脳活動による脳波測定の調査でも、ワンペダル操作の方がラクであるという結果となり、科学的にも証明することができました(日産自動車と国立研究開発法人産業技術総合研究所の共同研究による調査)。
また、通常のエンジンモデルとe-POWERを乗り比べたドライバーへのアンケートでも、ワンペダル操作の方が「楽しかった」と答える人が多かったようです。
このワンペダル操作と従来のオートマチックのツーペダル操作に関して、ドライバーの心理状態と脳活動による脳波測定の調査でも、ワンペダル操作の方がラクであるという結果となり、科学的にも証明することができました(日産自動車と国立研究開発法人産業技術総合研究所の共同研究による調査)。
また、通常のエンジンモデルとe-POWERを乗り比べたドライバーへのアンケートでも、ワンペダル操作の方が「楽しかった」と答える人が多かったようです。
購入者のアンケートでも「加速・燃費が良くて静かで運転が楽で楽しい!」「ドライブしに行った時に山道でのコーナリングと加速の良さにびっくり!しっかり、足廻りが煮詰めてあるなと感動しました」「まず静けさ、ワンペタルで発進停止ができ、加速のよさ、何より燃費の良さが気に入りました」など、高く評価されていました。
まさに日産の狙いと一致したようです。日産ノートe-POWERの人気は今後も続きそうですね。
吉川賢一
モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。