70年代を彩ったスーパーカー5選|カウンタックやランチア ストラトスのスペック

ランボルギーニ カウンタック

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70年代に日本で巻き起こったスーパーカーブーム。そもそもスーパーカーの定義とは何なのでしょうか?2シーターであること?ミッドシップであること?最高速度が速いこと?かっこいいデザインであること?じつはスーパーカーであることに明確な定義はありません。では、一体どのようなクルマがスーパーカーなのでしょうか。今回は70年代に人々を魅了したスーパーカーをご紹介します。

文/写真・杉山敬太
Chapter
70年代のスーパーカー①|ランボルギーニ カウンタック
70年代のスーパーカー②|ディーノ 246GT
70年代のスーパーカー③|フェラーリ 365GT4BB/512BB
70年代のスーパーカー④|ランチア ストラトス
70年代のスーパーカー⑤|ロータス ヨーロッパ・スペシャル

70年代のスーパーカー①|ランボルギーニ カウンタック

スーパーカーと言えば真っ先にこのクルマの名が挙がる人は多いのではないでしょうか。前衛的で角張ったフォルム、地面すれすれの車高の低さ、翼のようなガルウイング。ベルトーネの奇才と呼ばれたマルチェロ・ガンディーニのデザインは見る人すべてを魅了します。まさに名実ともにスーパーカーとしてふさわしいクルマです。

[スペック]
ホイールベース:2,450mm
全長×全幅×全高:4,140×1,890×1,070mm
最高出力:375hp/8,000rpm
最大トルク:36.8kg-m/5,500rpm
最高速度:300km/h
エンジン:3,929cc水冷60度V型12気筒DOHC24バルブ

70年代のスーパーカー②|ディーノ 246GT

小ぶりな車体に小さなV6エンジンを搭載し、フェラーリとしては初めてV型12気筒以外のエンジンを載せたディーノ。そのスタイリングはフェラーリ史上最も美しいとさえ言われています。じつはこのクルマの名前は24歳の若さで他界してしまった創始者エンツォ・フェラーリの長男であったアルフレッドの愛称に由来します。他のフェラーリとは一線を画した特別なクルマなのです。

[スペック]
ホイールベース:2,340mm
全長×全幅×全高:4,240×1,700×1,135mm
最高出力:195hp/7,600rpm
最大トルク:23.0㎏-m/5,500rpm
最高速度:238㎞/h
エンジン:2,418cc水冷65度V型6気筒DOHC

70年代のスーパーカー③|フェラーリ 365GT4BB/512BB

当時カウンタックの対抗馬と言えばこのクルマ、ベルリネッタ・ボクサー。それまでのフェラーリのフラッグシップと言えばV12エンジンをフロントに積んだ後輪駆動(FR)という常識を覆し、GTカー用12気筒エンジンをミッドシップにレイアウトしました。カウンタックと肩を並べる実力を持っていたため、当時の子供たちはライバル対決に夢中になりました。

[スペック]
ホイールベース:2,500mm
全長×全幅×全高:4,400×1,830×1,120mm
最高出力:360hp/6,800rpm
最大トルク:46.0kg-m/4,300rpm
最高速度:302km/h
エンジン:4,942cc水冷180度V型12気筒DOHC

70年代のスーパーカー④|ランチア ストラトス

70年代前半に現れたストラトスは、ラリーで勝つことだけを目的に設計された異色のスーパーカーです。なぜこのクルマが人気になったのかというと、じつはこのクルマのデザインもまた、ベルトーネ在籍時代のマルチェロ・ガンディーニが手掛けたものでした。奇抜でスーパーカーらしいデザインはカウンタックの兄弟として、多くの人の心をわし掴みにしたのです。

[スペック]
ホイールベース:2,180mm
全長×全幅×全高:3,710×1,750×1,114mm
最高出力:190hp/7,000rpm
最大トルク:23.0㎏-m/4,000rpm
最高速度:230㎞/h
エンジン:2,418cc水冷65度V型6気筒DOHC

70年代のスーパーカー⑤|ロータス ヨーロッパ・スペシャル

70年代スーパーカーブームを語るに欠かせないのが、当時の子供たちのバイブル「サーキットの狼」。ヨーロッパ・スペシャルは価格や性能的にはスーパーカーとは言えませんが、主人公が乗っていたことで絶大な人気を博しました。たとえマンガの中とはいえ、数々のスーパーカーを打ち負かしてきたこのクルマは、子供たちの心の中でまぎれもないスーパーカーでした。

[スペック]
ホイールベース:2,340mm
全長×全幅×全高:4,000×1,635×1,080mm
最高出力:126hp/6,500rpm
最大トルク:15.6㎏-m/5,000rpm
最高速度:200㎞/h
エンジン:水冷直列4気筒DOHC

今回紹介したクルマ以外にも70年代には魅力的なクルマが数多く登場しました。ご覧になってわかる通り、スーパーカーというものは単なる数値では定義できません。

あえて定義づけるのであれば、「人々の心に突き刺さるドリームカーであること」これこそがスーパーカーなのではないでしょうか。

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