注目のHV&EVスポーツカー3選|BMW i8、ポルシェ タイカン…

BMW i8 2018

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ガソリンエンジンと同等もしくはそれ以上の性能を誇るHVやEVのスポーツカーが、各メーカーから続々と誕生しています。モーターの出力を最大限に活かし、従来のガソリン車並み、もしくはそれ以上の高出力を実現したHV&EVを紹介しましょう。

文・西山昭智
Chapter
①マクラーレン P1(HV)
マクラーレン P1 画像
②BMW i8(HV)
BMW i8 画像
③ポルシェ タイカン(EV)
ポルシェ タイカン 動画

①マクラーレン P1(HV)

英国を代表するスーパーカーブランドのマクラーレンが、2012年のパリサロンで発表したハイブリッドスーパーカーがP1です。当初マクラーレンはこの車の開発に消極的だったものの、ほかのライバルメーカーがハイブリッドのスーパーカーを開発していることを知り、計画にゴーサインが出たといわれています。

カーボンコンポジットによるモノコックボディの車両重量は1,395kg。そこに、3.8L V8ツインターボエンジンとIPAS(Instant Power Assist System)というハイブリッドシステムを搭載しています。

気になる出力は、132kW(179ps)という高出力の電気モーターのアシストによって、なんと674kW(916ps)、最大トルクは900Nmをそれぞれ発生。0−100km/h加速は2.8秒、最高速度は350km/hというトップクラスのスピードをマークします。

P1の生産台数は375台、日本における販売価格は9,661.5万円という高額なものでしたが、発売直後瞬く間に完売してしまいました。

ちなみにP1のサーキットモデルとなるP1 GTRは、同じハイブリッドシステムを搭載しながらもその最高出力は驚愕の1,000psを達成。マクラーレンのフラッグシップであるP1がハイブリッド車というのも時代の流れを感じずにはいられません。

マクラーレン P1 画像

②BMW i8(HV)

2014年に発売されたBMW iシリーズのフラッグシップモデルがi8です。iシリーズとはBMWのサブブランドとして新しくカテゴライズされたラインで、ハイブリッドおよびEVモデルを中心に構成されています。

その最高峰にあるi8は、パワートレインにエンジン+モーターによるハイブリッドシステムを搭載。CFRPを採用したボディに、バッテリーケースを兼ねるバックボーン構造のフレームによって、車両重量は1,500kgに抑えられています。

車体中心に搭載されるエンジンは、1.5L 直列3気筒。くわえて、フロントに電気モーターを配置するハイブリッドシステムを採用し、最高出力170kW(231ps)/最大トルク320Nmを発生。0-100km/h加速は、4.4秒を記録します。

一見するとスペック自体はガソリンエンジン車と大差がありませんが、こちらの最大の特長はコンパクトカーと同等の省燃費を実現していること。スポーツカーというカテゴリーながら、JC08モード燃費は19.4km/Lを達成しています。

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BMW i8 画像

③ポルシェ タイカン(EV)

918スパイダー以来、HVやEVに積極的だったポルシェがついにピュアEV車となるタイカンを発表しました。911とパナメーラを組み合わせたようなスタイリングに搭載されるパワートレインは、レーシングカーの919 ハイブリッドの技術を応用した永久磁石同期モーターを2基使った4輪駆動。

ちなみに、800Vのリチウムイオンバッテリーを搭載し、システムの最高出力は440kW(600ps)。フル充電時の航続距離は500km以上。トルクベクタリング(PTV)によって、常に最適なトルクを4輪に配分します。

インテリアはおなじみの5連メーターを液晶ディプレイで表現するなど、次世代のスポーツカーらしいギミックを満載しています。

ポルシェ タイカン 動画


多くの自動車メーカーでは、ガソリン(ディーゼル)エンジンと電気モーターによるハイブリッド車を数多く展開しており、スポーツカーもその例外ではありません。この潮流はさらに加速することは必至であり、今後は名門のスポーツカーブランドからも続々とEVモデルが発表されることになりそうな勢いです。

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