「オーライ!」ってどういう意味なの?

普段から何気なく使っている言葉だからこそ、意味や語源を意識せずに使っていることって、ありますよね。そんな多くの方が無意識に使っている言葉のひとつであり、ガソリンスタンドの店員さんやバスガイドさんたちが車の誘導でよく使っている「オーライ!」ですが、じつは本来の意味とはちょっと違っていました。

文・吉川賢一

Chapter
「オーライ!」はいつ使う?
オーライの意味とは
自動車に関する和製英語のいろいろ

「オーライ!」はいつ使う?

ガソリンスタンド

「オーライ!」は、バスガイドやガソリンスタンドの店員さんなどが、クルマを誘導するときに多く使われます。

バスガイドの「バック、オーライ!」は、”まだ下がれる”という合図であり、ドライバーに状況を知らせるために使われています。「オーライ」の間隔は、障害物が遠いときには広く、障害物に近づくと狭くします。工事現場や消防などでも、同様のルールで車両を誘導しています。

一方、発車の際のオーライは、「発車の準備は、すべて完了したので発車してください」という意味で使われています。

また乗車中も、左折の時や、電車線路の横断の時も「左オーライ」という掛け声をかけます。普段、あまり意識したことはないと思いますが、大型バスが左折する際、注意して見るとバスガイドは車両先頭左端にポジションを取り、巻き込みや死角から近づいてくる車両を確認している姿を見ることができます。

しかし、バックカメラやマイクが設置されるようになるにつれ、大きな声で誘導することは少なくなっているようです。

ちなみに笛で誘導する際には、他社や先輩のバスガイドが鳴らしているときには、かぶせて鳴らしてはいけない、という暗黙のルールもあるそうですよ。

オーライの意味とは

バス 駐車場

さて、日本では、クルマを誘導するときにつかう「オーライ」ですが、英語では「all right」となり、本来の意味は、「大丈夫、申し分ない、満足」というもの。感謝や謝罪の際の表現にも使用されます。また文末で疑問形にし、”いいですか?”という意味でも使われます。

ネイティブの方たちにとって、本来の意味から外れている日本人の使う「オーライ」は、「なぜいま、All rightなの?」と感じることが多いそうです。

自動車に関する和製英語のいろいろ

「オーライ」のように、車に関する言葉には和製英語が多くあります。海外旅行で使っても、まず通じないので注意しましょう。

ガソリンスタンド
”ガソリン”と”売り場、屋台”を組み合わせた和製英語です。英語では「petrol station」、米語では「gas station」といいます。

パーキング
"駐車する"という意味で、英語では「parking lot」や「parking area」、「parking zone」、「car park」。

エンスト
エンジンストップの略語。英語では「engine stall(エンジンが失速する)」といいます。

ハンドル
”取っ手、取り扱う、柄”という意味で、英語では「steering wheel」です。

フロントガラス
”正面”の”ガラス”。なんとなく通じそうにも思えますが、英語では風を遮るものという「wind screen」や「wind shield」を使います。

バックミラー
”バックを見るための鏡”という意味で生まれたのだと思いますが、英語では「rearview mirror」です。

アクセル
accelerator(加速)が語源で、アクセルでは通じません。「gas pedal」「throttle」、または「gas」といいます。

クラクション
フランスのメーカー名のクラクソン社が由来です。英語では「horn」です。

サイドブレーキ
座席の"サイド"にある"ブレーキ"からでしょうが、英語では「parking brake」または「hand brake」といいます。

ウインカー
”ウインク”に”人やもの”をあらわす-erを付けた和製英語です。英語では「indicator」、米語では「turn signal」または「blink」です。

マニュアル
正しくは「manual transmission」で”マニュアル”だけは通じません。シフトレバーが杖や棒のようなので「stick shift」とも言われます。オートマは「automatic transmission」もしくは「automatic car」です。


言葉は文化です。日本人は、自分たちが使いやすいように変化させることが得意で、これによりできた言葉や単語が日本には多くあります。和製英語の生まれた過去について、見返してみるのも面白いですね。