サスペンション形式でわかるSUVのキャラクター

SUVがもはや車のスタンダートと言っても過言ではないほど、その人気は高まる一方です。コンパクトなクロスオーバーSUVから、オフロード走行を前提としたヘビーデューティSUVまで、さまざまなモデルが続々と各メーカーから市場に投入されています。そんなSUVのキャラクターを判別したければ、サスペンションの形式を見ると良いかもしれません。

文・山崎友貴

Chapter
サスペンションの博物館とも言えるSUV
オフロード志向の「リジッドアクスル式」
ランクルは、オンとオフのいいとこ取り?
オンロード重視の独立懸架式
もはやオフロード走行は想定外?

サスペンションの博物館とも言えるSUV

リヤマルチリンク式 4輪独立懸架サスペンション

SUVほど、多様なサスペンション形式を採用しているカテゴリーはないのではないでしょうか。これは、近年のSUVがメーカー、モデルごとに、目指している方向性が異なっているゆえに起こったことです。

オンロードもオフロードも走れるというのが、本来のSUVの特徴でした。もともとアウトドアレジャーを楽しむために生まれたSUVは、家からアウトドアフィールドまでの、さまざまな走行シーンをこなさなければならなかったのです。

しかし、昨今のSUVは変化しています。オフロードを走れるSUVはもちろん、スタイルはSUVでもオンロード走行しか考慮していないようなモデルもかなりあります。SUVの乗降性の良さや開けた視界は欲しいけれど、オフロードは走らない…というユーザーも多いからです。

このように多種多様なSUVが登場しているなかで、それぞれのキャラクターを見極めるのは大変です。そこで、今回はサスペンションの形式によって、そのキャラクターの違いを判別する方法をお伝えしましょう。

SUVのサスペンションは、

●前後リジッドアクスル(車軸)式
●前:独立懸架式/後:リジッドアクスル式
●前後独立懸架式

の3つに大きく分けることができ、さらにその下にいくつかの形式が存在します。採用するサスペンション形式の違いを知れば、おのずとそれぞれの目指している方向性が見えてきます。

では、それぞれ詳しくみて行きましょう。

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