エンジンルームに猫など小動物を入れない対策
更新日:2024.09.09
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小動物がエンジンルームのなかに入り込む事故は、しばしばあります。気付かずにうっかりエンジンをかけたら思わぬ大惨事に…ということにならないよう、私たちはどういった対策ができるのでしょうか?
文・吉川賢一
文・吉川賢一
なぜ猫や小動物はエンジンルームが好きなのか?
人の往来の少ない場所に駐車した車のエンジンルームは、動物にとって居心地が良い空間です。狭く入り組んでいて、外敵から身を隠しやすく、雨風もしのげ、安心して過ごすことが出来てしまう場所なのです。
寒い日に暖を取りに来ることもありますし、暑い日の日差しを避けるために潜ることも。静かな環境で、落ち着いて眠ることができる場所を求め、入り込むこともあります。
ちなみに、エンジンルームに潜り込みやすい動物は、猫やヘビ、ネズミですが、なかには鳥が巣を作っていたという事例もあります。
寒い日に暖を取りに来ることもありますし、暑い日の日差しを避けるために潜ることも。静かな環境で、落ち着いて眠ることができる場所を求め、入り込むこともあります。
ちなみに、エンジンルームに潜り込みやすい動物は、猫やヘビ、ネズミですが、なかには鳥が巣を作っていたという事例もあります。
エンジンルームにどこから入り込むのか?
では、どこからどうやって、動物たちはエンジンルームに入り込むのでしょうか?
じつはエンジンルームの真下から、わずかな隙間を通って入ってしまうのです。クルマの下からエンジン回りを見上げると、サスペンションやエンジン、ステアリングラック、トランスミッションなど、車のパーツが密集していてかなり狭いですが、子猫や小さい動物は、わずかな隙間さえあれば入ってしまいます。
ちなみに、大人の猫には狭すぎて入るのが難しく、エンジンルーム内に入ってしまう猫の9割は子猫といわれます。
じつはエンジンルームの真下から、わずかな隙間を通って入ってしまうのです。クルマの下からエンジン回りを見上げると、サスペンションやエンジン、ステアリングラック、トランスミッションなど、車のパーツが密集していてかなり狭いですが、子猫や小さい動物は、わずかな隙間さえあれば入ってしまいます。
ちなみに、大人の猫には狭すぎて入るのが難しく、エンジンルーム内に入ってしまう猫の9割は子猫といわれます。
エンジンルームに入れない対策は?
もっとも手軽に出来るのはボンネットを叩くこと。通称「猫バンバン」。これは自動車メーカーも推奨しているやり方で、エンジンルームに潜り込んだ小動物が驚いて逃げ出すことを狙っています。
ただし、強く叩きすぎるのは逆効果。余計に奥に入り込んでしまう可能性があります。あくまでも動物に「知らせる」イメージで、やさしく叩きましょう。またクラクションを鳴らす、ドアを強めに閉めるというのも効果があります。これらは簡単にできるので試してみて下さい。
その他にも木酢液、コーヒーの出がらし、漂白剤、クレゾールを車の周りにまいておくという方法もあります。
ただし、これらの方法は一時期には来なくなっても、その匂いがなくなるとまたやってくるということもありますので、注意しましょう。
ただし、強く叩きすぎるのは逆効果。余計に奥に入り込んでしまう可能性があります。あくまでも動物に「知らせる」イメージで、やさしく叩きましょう。またクラクションを鳴らす、ドアを強めに閉めるというのも効果があります。これらは簡単にできるので試してみて下さい。
その他にも木酢液、コーヒーの出がらし、漂白剤、クレゾールを車の周りにまいておくという方法もあります。
ただし、これらの方法は一時期には来なくなっても、その匂いがなくなるとまたやってくるということもありますので、注意しましょう。
超音波発生器で小動物を寄せ付けない
ここ数年、車の動物侵入対策で注目されているのが、超音波発生器です。
この超音波発生器が有効な理由は、人間にはない動物の身体のつくりにあります。たとえば猫の場合、人間が14k~20kヘルツ(Hz)程度の音までしか聞き取れないのに対して、猫は100kヘルツ程度の周波数まで聞こえます。
つまり、20k~100kヘルツの音は、人間が聞きとれず、猫は聞き取ることができるのです。その高さの周波数の音(超音波)を大きな音で流すことで、嫌がって近づかないようにするのが、この超音波発生器なのです。
ただし機種によっては、耳が良いと聞こえてしまう人もいるようです。周波数の下限が18kヘルツの場合、モスキート音と呼ばれる音が聞こえることがあります。せっかく購入しても、モスキート音が聞こえるようでしたら、人間にも影響がありますので、購入時は周波数に注意してください。
少し値段が高め(10,000円程度)の超音波発生器を購入すれば、高い周波数帯の音を発生させることができますので、検討してみましょう。
ちなみに、超音波発生器を使用するメリットは、エンジンルームの侵入対策だけでなく、自宅の庭への侵入被害も防げるところです。庭に糞をされて困っている方などにも、超音波発生器の使用はおすすめです。
何気なくエンジンをかけたら、エンジンルームが大惨事!とならないよう、そして動物の命を守るため、昔ながらの猫バンバンでも構いませんので、対策をしてみてはいかがでしょうか。
この超音波発生器が有効な理由は、人間にはない動物の身体のつくりにあります。たとえば猫の場合、人間が14k~20kヘルツ(Hz)程度の音までしか聞き取れないのに対して、猫は100kヘルツ程度の周波数まで聞こえます。
つまり、20k~100kヘルツの音は、人間が聞きとれず、猫は聞き取ることができるのです。その高さの周波数の音(超音波)を大きな音で流すことで、嫌がって近づかないようにするのが、この超音波発生器なのです。
ただし機種によっては、耳が良いと聞こえてしまう人もいるようです。周波数の下限が18kヘルツの場合、モスキート音と呼ばれる音が聞こえることがあります。せっかく購入しても、モスキート音が聞こえるようでしたら、人間にも影響がありますので、購入時は周波数に注意してください。
少し値段が高め(10,000円程度)の超音波発生器を購入すれば、高い周波数帯の音を発生させることができますので、検討してみましょう。
ちなみに、超音波発生器を使用するメリットは、エンジンルームの侵入対策だけでなく、自宅の庭への侵入被害も防げるところです。庭に糞をされて困っている方などにも、超音波発生器の使用はおすすめです。
何気なくエンジンをかけたら、エンジンルームが大惨事!とならないよう、そして動物の命を守るため、昔ながらの猫バンバンでも構いませんので、対策をしてみてはいかがでしょうか。
吉川賢一
モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。