オンナにとってクルマとは Vol.58 ギャップのトキメキ
更新日:2024.09.09
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茶髪で反抗的なワルっぽい男の子が、電車の中でおばあさんに席を譲っていたり、いつも勉強ばかりしている無愛想な彼が、道ばたで猫に微笑んでいたり。偶然にもそんな姿を目にしちゃった時に、オンナはトキめいてしまうものだ。これは“ギャップ”の魔法というのだろうか。
text : まるも亜希子 [aheadアーカイブス vol.152 2015年7月号]
text : まるも亜希子 [aheadアーカイブス vol.152 2015年7月号]
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- Vol.58 ギャップのトキメキ
Vol.58 ギャップのトキメキ
でも近ごろ出てくるクルマたちは、ことごとく完璧すぎる気がする。見た目から期待した通りの性能が実感できるのは良いことだけれど、それでは心が大きくふるえることがないから、印象に残りにくい。
すべてが平均点以上だから、ココが魅力なんだと言える具体的な特徴がない。優しそうな男の子に優しくされても、きっとオンナはそれほど感動しないのかもしれない。
そんな中、新型車の試乗会に行って久しぶりにトキめいた瞬間があった。ウサギのエンブレムでおなじみのスズキ・アルトラパン。初代からレトロかわいい雑貨感覚のデザインが女心をつかみ、ユーザーの約9割が女性、しかも20〜30代が約6割だという、驚異の軽自動車だ。
3代目となった新型もまた、ウサギがあしらわれたフロントグリルに、指輪をイメージしたヘッドライト、カフェのテーブルみたいなインパネなどなど、ラパンワールド全開。チョコミントを連想させるクリーミーなスリートーンカラーなどは、スイーツみたいでコレクションしたくなってくる。
そのデザインだけでもちょっとキュンときていたけれど、プレゼンテーションの最中に、新型ラパンには先進安全技術である「レーダーブレーキサポート」が全車標準装備なのだと聞いた瞬間に、私の心は猛烈にキュンキュンきてしまった。
それは、オシャレすることで頭がいっぱいの夢見る少女だと思っていたコが、家ではけなげに家事や兄弟のお世話をこなしていたと知った時のような、尊敬にも似たキュンキュンだ。
そして走ってみると、これは先代から思っていたけれど、スタビライザー無しとは思えないシッカリ感。ピラーを細くするなどの工夫で運転しやすさにも相当こだわっているし、加速フィールがよくて燃費も優秀ときてる。
これには「なんなのあのオンナ」と敵視していた相手が、一瞬ですっかり味方になってしまうような威力があった。
さらにラパンにはパリや北欧といったいろんなテイストのアクセサリーパーツが用意されていて、幼い頃に着せ替えで遊んだバービー人形みたいに、イメチェンをして再びトキめく楽しみもある。
ラパンが女心をつかんで離さないのは、こんなギャップの魔法がずっと続くことなのかなと、今もカタログを見ながらニヤニヤしてしまう私だった。
すべてが平均点以上だから、ココが魅力なんだと言える具体的な特徴がない。優しそうな男の子に優しくされても、きっとオンナはそれほど感動しないのかもしれない。
そんな中、新型車の試乗会に行って久しぶりにトキめいた瞬間があった。ウサギのエンブレムでおなじみのスズキ・アルトラパン。初代からレトロかわいい雑貨感覚のデザインが女心をつかみ、ユーザーの約9割が女性、しかも20〜30代が約6割だという、驚異の軽自動車だ。
3代目となった新型もまた、ウサギがあしらわれたフロントグリルに、指輪をイメージしたヘッドライト、カフェのテーブルみたいなインパネなどなど、ラパンワールド全開。チョコミントを連想させるクリーミーなスリートーンカラーなどは、スイーツみたいでコレクションしたくなってくる。
そのデザインだけでもちょっとキュンときていたけれど、プレゼンテーションの最中に、新型ラパンには先進安全技術である「レーダーブレーキサポート」が全車標準装備なのだと聞いた瞬間に、私の心は猛烈にキュンキュンきてしまった。
それは、オシャレすることで頭がいっぱいの夢見る少女だと思っていたコが、家ではけなげに家事や兄弟のお世話をこなしていたと知った時のような、尊敬にも似たキュンキュンだ。
そして走ってみると、これは先代から思っていたけれど、スタビライザー無しとは思えないシッカリ感。ピラーを細くするなどの工夫で運転しやすさにも相当こだわっているし、加速フィールがよくて燃費も優秀ときてる。
これには「なんなのあのオンナ」と敵視していた相手が、一瞬ですっかり味方になってしまうような威力があった。
さらにラパンにはパリや北欧といったいろんなテイストのアクセサリーパーツが用意されていて、幼い頃に着せ替えで遊んだバービー人形みたいに、イメチェンをして再びトキめく楽しみもある。
ラパンが女心をつかんで離さないのは、こんなギャップの魔法がずっと続くことなのかなと、今もカタログを見ながらニヤニヤしてしまう私だった。
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まるも亜希子/Akiko Marumo
エンスー系自動車雑誌『Tipo』の編集者を経て、カーライフジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に対するクルマの魅力解説には定評があり、雑誌やWeb、トークショーなど幅広い分野で活躍中。国際ラリーや国内耐久レースなどモータースポーツにも参戦している。
まるも亜希子/Akiko Marumo
エンスー系自動車雑誌『Tipo』の編集者を経て、カーライフジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に対するクルマの魅力解説には定評があり、雑誌やWeb、トークショーなど幅広い分野で活躍中。国際ラリーや国内耐久レースなどモータースポーツにも参戦している。