M78星雲からやってきたハチロク

アヘッド M78×86

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1月に開催された東京オートサロンでは様々なプレス発表会が行われたが、中でもちょっとした話題になったのが「TOYOTA86×A MAN of ULTRA」のコンセプトカー、『M78×86』のお披露目だった。SNSなどでも広く拡散されたので目にした方もいるかも知れない。会場にあらわれたウルトラマンがアンヴェールするという趣向はなんとも楽しい光景だった。

text:若林葉子 photo:A MAN of ULTRA、TSUBURAYA PROD [aheadアーカイブス vol.171 2017年2月号]
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M78星雲からやってきたハチロク

M78星雲からやってきたハチロク

この「TOYOTA86 × A MAN of ULTRA」プロジェクトについては本誌vol.169(2016年12月号)でもご紹介した。

いわゆるキャラクター商品とは一線を画し、「ウルトラマンや怪獣をリアルに表現してはいけない」というのがこのプロジェクトのルール。「日常の世界にウルトラな男を創り出す」というコンセプトを形にする“コンセプチュアル・ライセンス”という考え方のもとに様々な商品を開発してきた。『M78×86』もその中の一つなのである。

だから完成車両にも分かりやすいキャラクターなどはもちろん使われていない。日常生活の中で普通に乗っていても悪目立ちすることもない。代わりに“M78×86”のコラボロゴがエンブレムやマフラーにあしらわれていたりして、一人にんまりできそうなさりげない仕上がり。
会場でこのブースを訪れて「共感した」とおっしゃったのは片山右京さんだ。何に共感されたのですかと聞いたところ、この「TOYOTA86×A MAN of ULTRA」プロジェクトのコンセプトに共感した、とのこと。

「僕ら世代はウルトラマンで育ってるんですよ。僕は子どものとき、大きくなったらウルトラマンになりたいって半分、本気で思っていました。でも当たり前ですけど、ウルトラマンにはなれないわけですよ。気がついたら普通のおじさんになって、ちょっと日常生活に疲れたりしている。そんな僕ら世代の男性たちにとって、“あなた自身がヒーローになろうよ。日常の世界にだってヒーローは生まれるはずだ”そういう呼びかけにハッとさせられますよね。ウルトラマンに憧れたあの時代に立ち返って、もう一度、頑張ってみようという気にしてくれると思うんです。このプロジェクトに勇気を与えられる男性は多いはずです」

春には実際に販売が開始される予定だ。

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text:若林葉子/Yoko Wakabayashi
1971年大阪生まれ。Car&Motorcycle誌編集長。OL、フリーランスライター・エディターを経て、2005年よりahead編集部に在籍。2017年1月より現職。2009年からモンゴルラリーに参戦、ナビとして4度、ドライバーとして2度出場し全て完走。2015年のダカールラリーではHINO TEAM SUGAWARA1号車のナビゲーターも務めた。


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