私の永遠の1台 VOL.27 アルファロメオ スパイダー ヴェローチェ

アヘッド アルファロメオ スパイダー ヴェローチェ

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1991年型アルファロメオ スパイダー ヴェローチェ。このクルマに初めて出会ったのは今から6年前のことだ。当時私は「MOTO NAVI」や「NAVI CARS」を発行するボイス・パブリケーションで編集者として働いていたのだけど、このクルマは編集長である河西さんの愛車としてやってきた。

text:松崎祐子 [aheadアーカイブス vol.187 2018年6月号]
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VOL.27 アルファロメオ スパイダー ヴェローチェ

VOL.27 アルファロメオ スパイダー ヴェローチェ

その後、フォトジェニックな真っ赤なオープンカーはたびたび誌面に登場したり、私も取材の際にはときどき運転をさせてもらっていた。最初は不慣れだった左ハンドルマニュアルも運転するごとに慣れ、乗るたびに「本当にいいクルマだなあ」といつも思っていたのだった。

その後、縁あってスパイダーは私の元にやってきた。正直、東京でクルマを維持していくのは簡単なことじゃない。でもこんなにも素敵でみんなから愛されるクルマを愛車にできるチャンスがあるのなら、ちょっと無理してでも所有してみよう、そう思い晴れて2016年6月、私はスパイダーのオーナーになった。

そうして始まったスパイダーとの生活は、私に「クルマのある暮らし」の楽しさを教えてくれた。ロードバイクを積んで実家の富山に帰省したこともあれば、先日は東京~関西~富山~東京までの1600㎞の行程を何のトラブルもなく走ってくれたりもした。

もちろんちょっとそこまでの買い物など移動のアシとして使うこともあるけれど、そんなときもスパイダーなら楽しい。お天気がいいから今日は屋根を開けてみようかとか、クルマに合わせたファッションを考えたり。

また、スパイダーに乗っているということでクルマ関係の仲間や知り合いが増え、公私ともに人との繋がりが広がった。四輪のイベントにお誘いいただくこともあれば、仕事に繋がることもあった。これまで二輪メインだった私のライフスタイルにスパイダーが加わったことで、モーターライフがさらに豊かになったのだ。

人生において出会いとタイミングは大事だけれど、そういう意味で言えばスパイダーとの出会いは私にとってベストなタイミングだったのかもしれない。あの時、所有するのは無理だからと諦めていたら今の私はいない。40代半ばで出会った人生を豊かにしてくれるパートナー、もしやそれは赤い糸で繋がっていたのかも!?

長距離を無事走り切ってきたときは「お疲れさま、ありがとう」と声をかけ、ときにはじっくり時間をかけて洗車したり……、ちょっと古いクルマだから丁寧に会話をしながら乗っている(つもりだ)。そう言えば、赤は私のラッキーカラーでもあるのだ。

というわけで、真っ赤なスパイダーさん、これからもよろしくお願いします!

アルファロメオ スパイダー ヴェローチェ

1966年にデビューしたロマンティックな2ドアオープンカー。美しいボディはピニンファリーナのデザインによるもの。初代モデルは形を変えながら、1993年までの27年間製造された。

ヴェローチェとは、イタリア語で“速い”という意味で、スパイダー ヴェローチェは高性能版という位置付け。1968年からラインアップされている。

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text:松崎祐子/Yuko Matsuzaki
バイク雑誌「MOTO NAVI」や自動車雑誌「NAVI CARS」の編集部に約10年在籍。その後、国内外の二輪四輪アパレルをセレクトする「Motorimoda」でPRを担当。バイクやクルマ好きの女性のためのメディアを作りたいと2018年に独立。webメディア「Lady Go Moto」を立ち上げた。
www.ladygomoto.com
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