オールシーズンタイヤ N blue 4seasonで雪深い群馬水上に帰省してみた 

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ここ最近、話題を集めつつあるオールシーズンタイヤ。その名の通り、春夏秋冬一年を通してどんなシーズンでも使用できるタイヤということで、冬になったらスタッドレス、春が来たらサマータイヤと毎回交換をしてきた筆者としても、交換の手間とタイヤを保管するスペースを削減できるとあって常々気になっていたタイヤでした。
とは言え、安い買い物ではありません。そこで、お手軽価格でオールシーズンタイヤをリリースした新興タイヤブランドであるネクセンタイヤのN blue 4seasonで体当たりテストを実施しました。
Chapter
ライター紹介・企画のいきさつとは・・・?
まずはドライは?
気になる雪道での走りは?高速IC〜水上温泉街
上り坂 スキー場で走れるか?
まとめ

ライター紹介・企画のいきさつとは・・・?

筆者プロフィール : 小鮒 康一 (通称 フナタン)
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とするが、実は現行車へのチェックも欠かさない。また、中古車販売店に勤務していた経験も活かし、中古車系の媒体でも活動中。できればどこへでもクルマで行きたいタイプで、ガソリン代の高騰に対応するべく日産・ノートe-POWERを購入したばかり。
運がいいのか悪いのか、雪深い季節に急遽帰省することになった筆者。せっかくだから、ネクセンのオールシーズンタイヤN blue 4Seasonの性能を体を張って(?)試してみようと試みました。

今回のインプレッションルートは関越道高坂SAを出発し、水上ICでおりて、水上温泉付近の実家、そして近隣スキー場の駐車場へと走らせました。

ドライ、ウェット、スノー、アイス、走行性能はどうなるでしょうか?

まずはドライは?

オールシーズンタイヤと言えど筆者の行動パターンから言って90%以上がドライ路面での走行となるため、決して疎かにできないポイントですが、ドライグリップはそれまで装着していたサマータイヤと比べてもグリップレベルが落ちたという印象は全くなし。高速道路での走行でもほぼサマータイヤと同じ感覚で安定した走行ができました。
もちろん、限界に近いところではサマータイヤには敵わないでしょうが、スタッドレスタイヤに比べれば雲泥の差です。一番の違いは、ステアリングの切り始めでスタッドレスタイヤのような「ぐにゃり」という感触がない点が挙げられます。

そのため、首都高のような比較的高い速度域でコーナーが連続するようなシチュエーションでもサマータイヤとほぼ同じ感覚で走れるので、ストレスが少ないのが嬉しいところです。
また、気になるタイヤパターンによる騒音ですが、ゼロ発進での数回転でゴロゴロという音が聞こえますが、ある程度速度が乗ってしまえばほぼ気にならないレベル。
スタッドレスタイヤのように常にゴワゴワという音が響くようなことはありませんでした。
この低速でのゴロゴロ音は排水性の高いタイヤパターンを採用する限り避けられない点ではありますが、それでも音量は小さく、オーディオをONにしておけばほぼ気にならないレベルだったことを付け加えておきます。

気になる雪道での走りは?高速IC〜水上温泉街

オールシーズンタイヤは「突然の降雪」と言うように浅雪路や除雪路など、それほどハードではない積雪路面を想定していますが、ここはあえてスキー場が多く点在するような「ガチの雪国」でのテストを敢行しました。

前述の通り、筆者の実家がその地域にあるというのが大きな理由です。オールシーズンタイヤを履いて冬季に帰郷する、というシチュエーションでもイケるのでしょうか?
まずは通常の平坦な積雪路ですが、これは全く問題なし。しっかり雪を噛んでグリップしている感触があり、不安感はゼロ。発進時もトラクションコントロールが効くこともなく、ブレーキング時にABSが作動することもありませんでした。

※取材に同行したスタッフの欧州製スタッドレスタイヤを装着した欧州製小型車は、クルマの性格もあるのかガツガツABSを効かせていました。
また、雪国の街中の一部では「消雪パイプ」と呼ばれる融雪設備として道路から水がビュービューと出ている場所があり、シャーベット状だったり深い水たまり状態になっている路面も走行しましたが、排水性能の高いV型のグルーブのおかげか大きくステアリングを取られるようなこともなくクリア。ウェット性能で言えば、通常のスタッドレスタイヤよりもありそうな印象です。

上り坂 スキー場で走れるか?

続いてチャレンジしたのが、圧雪路の上り坂。ノーマルタイヤではほぼ無理な路面状況ですが、こちらも難なくクリア。あまりに普通に走れてしまったため拍子抜けしてしまうレベルです。
スキー場の駐車場で新雪の上を走行。こちらも難なく走破できました。
そして最後は凍結路面。公式サイトでも「△」となっている部分ですが(スタッドレスタイヤは◎、ノーマルタイヤは×)、慎重なアクセル操作をすれば走れてしまうことが判明。

さすがにスタッドレスタイヤとまではいきませんが、冬季の雪国でも急な操作をしないとか、坂の途中で止まらないように走るとか、雪道走行の基本を押さえて走行すればオールシーズンタイヤで走破することは充分可能という結果となりました。

まとめ

無事に雪深い地元に帰省を果たしました。
当初は、オールシーズンタイヤだから本格的な雪道ではちょっと心もとないだろうなーと思いながら北上しており、山の中で動けなくなったらどうしよう……と不安いっぱいだったのですが、想像を大きく裏切る(良い意味で)結果となって正直ビックリしました。
記憶に新しいところでは(2018年1月22日)に首都圏を襲った大雪時も、立ち往生する車両たちを後目に難なく走り切り、オールシーズンタイヤの実力を再確認しております。

ちなみに気になるライフですが、サイドウォールのUTQGによるトレッドウェアの数値は300、3シーズンくらいは期待したいですね。引き続き装着したままテストを続けたいと思います!

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