BRIDEのトラック専用シートZAOUを実際に使っている運送会社にCarMe編集部が潜入 仕事に使えるシートか?
更新日:2024.09.09
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いまやモータースポーツやドレスアップ関連だけでなく、運送業務を行うトラック業界もターゲットになっているというアフターマーケットのシート。
その理由は、長いマイレージを刻む業務用トラックの場合、現役として使われる間に劣化した純正シートを交換する機会が少なくないから。
国内屈指のシートメーカー、ブリッドがトラック専用となる「ZAOU(ザオウ)」をリリースした背景にはそんな事情もあるわけだが、現場のプロはトラック専用シートをどう評価しているのだろうか? 今回は実際にZAOUを採用している運送会社のドライバーに話を訊いてみた。
その理由は、長いマイレージを刻む業務用トラックの場合、現役として使われる間に劣化した純正シートを交換する機会が少なくないから。
国内屈指のシートメーカー、ブリッドがトラック専用となる「ZAOU(ザオウ)」をリリースした背景にはそんな事情もあるわけだが、現場のプロはトラック専用シートをどう評価しているのだろうか? 今回は実際にZAOUを採用している運送会社のドライバーに話を訊いてみた。
連続して運転できるのは4時間まで
お邪魔したのは、三重県を拠点としている裕進運輸。「運送会社らしくない運送会社」をモットーとする同社では、取材時時点で3台のトラックにZAOUを装備している。
それだけでなく、事務スタッフ用のオフィスチェアにもZAOUを採用。オフィス家具としては非常に高価である。それだけ企業としてZAOUに惚れ込んでいるのであろうか。
今回、話をうかがったのはその中の1台を担当している中野健蔵さん。とかくプロのトラックドライバーというと、世間一般ではハードな仕事というイメージを抱かれがちだが、まずはその点について水を向けてみると……。
今回、話をうかがったのはその中の1台を担当している中野健蔵さん。とかくプロのトラックドライバーというと、世間一般ではハードな仕事というイメージを抱かれがちだが、まずはその点について水を向けてみると……。
「個人や会社によって仕事の内容は異なると思いますが、いわゆる“ブラック”というわけではないと思いますよ(笑)。集荷や配送時間を荷主さんの都合に合わせる都合上、時間が不規則になりがちな点は否定しませんが、ちゃんと休日は取れていますし。業務中にしても、連続して運転できるのは4時間まで。それを超える前に30分の休憩を取ることが義務づけられていますからね」
ズバリZAOUの印象は?
では、実際にZAOUを使ってみて、どんな印象を持ったのだろうか?
「ご縁があって、商品として発売される前のプロトタイプから半年ほど使用していますが、疲れにくさは実感していますよ。初めて使ったときは純正シートより座り心地が硬く感じましたが、ちゃんとした姿勢で座るとフィット感が高くて快適です。スウェード調という表面の布地も高級感があって気に入っています。私、実は腰痛の持病があるので、疲れにくいZAOUが使えるのは本当にありがたいですね」
運送の現場に立ち会う
さて、今回はそんな中野さんの仕事に同行する機会があったのだが、積み荷はイベント会場で使用されるブースの資材。
三重県内で集荷後、翌日の昼に東京都心で納品というスケジュールだったので集荷は夕方。現地に着くと、荷主と共同でテキパキとさまざまな形状の荷物を中型のパネルトラックに積み込んでいく。所要時間は30分ほどだったが……。
「私が担当する荷物なんですが、集荷場所に行ってみないと中身が何かわからないことが多いので(笑)、積み込みにはいつも気を遣っています。運搬中の破損はもちろん、下手な積み方だと事故の原因になることもありますからね。特に気をつけないといけないのは運ぶ荷物の総重量です。私のトラックには油圧リフトが装備されていますが、実はこれもトラックの許容積載量の中に含まれているので、世間でイメージされるほど大量の荷物を一気に積み込むことはできないのですよ」
納品が翌日の昼、ということで集荷後はトラックをいったん会社に戻し帰社、出発は翌日の朝5時とのこと。三重~東京都内で半日以上というスケジュールは端から見るとずいぶん余裕があるように感じられる。
「納品は時間厳守ですから。乗用車のようなペースでは走れませんし、事故などでひどい渋滞に巻き込まれることも考えておかないといけません。走るスピードで帳尻を合わせる、という方法は採れませんからね」
「納品は時間厳守ですから。乗用車のようなペースでは走れませんし、事故などでひどい渋滞に巻き込まれることも考えておかないといけません。走るスピードで帳尻を合わせる、という方法は採れませんからね」
三重ー東京
そんなコメント通り、納品当日は朝5時キッカリに三重を出発。同じ場所に納品する同僚とともに、文字通り淡々と行程を走破。
途中の休憩は1回のみ。足柄SAでとる。その間約4時間トイレの小休憩もなく集中して走り続ける。
途中の休憩は1回のみ。足柄SAでとる。その間約4時間トイレの小休憩もなく集中して走り続ける。
休憩は30分ほどということで、たとえば深夜のサービスエリアで見られるトラックドライバーの仮眠、という場面を見る機会はなかったのだが、そんな際に走行中の快適性を重視したZAOUに不都合はないのだろうか。
「運転席に座ったまま仮眠することはないので、不都合はまったくありません。私の場合、しっかり休憩を取るときはトラックのシート後方にあるスペースを使いますから。
ZAOUは背もたれの角度調整がレバー式で手軽に角度が変えられるので、そんな場面でも便利ですね。レバー式とはいっても角度が純正より細かく調整できるので、それも疲れないことに貢献していると思います」
不満はないのか?
都内某所の納品先に昼前には到着。中野さんは全く疲れた表情は見せなかった。
最後に質問をした。仕事に使うツールとして不満はないのだろうか?
最後に質問をした。仕事に使うツールとして不満はないのだろうか?
「不満というほどではないのですが、欲をいえばシートの上下調節機構が追加されればいいな、とは思います。前後で別々に高さを変えられれば、運転姿勢の自由度も上がりますから。もちろん、現状でも純正シートより格段に疲れなくなったのでZAOUには大満足です」
業界初の“プロ仕様”となるプレミアムシートのZAOU、その出来映えは上々といえそうだ。
業界初の“プロ仕様”となるプレミアムシートのZAOU、その出来映えは上々といえそうだ。