BBS鍛造ホイールは高い買い物なのか?その真相を探るためにBBSユーザーを本社工場へ招待した

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BBS鍛造ホイールのブランドは多くの自動車ファンに認知されていますが、どうしても価格面で敬遠されてしまう面があります。
実際に購入した方の中でも、果たして価格なりの効果はあるのであろうか?と不安になる方もいるかもしれません。
そこで、BBSジャパンは実際に自社のホイールを日常から使っているユーザーを本社工場へ招待し、製造現場を見ていただく大胆な企画を実施しました。
果たしてユーザーの印象は変わったのでしょうか?
Chapter
BBSジャパン本社へ再び!
超巨大プレス機でホイールを成型
スピニング加工と熱処理でさらにホイールらしく・・・
塗装前の仕上げは人の手で!
工場見学をして、どんな感想を持ちましたか?

BBSジャパン本社へ再び!

強靭で軽量、品質とブランドを兼ね備えたBBSジャパンで生み出されるホイールの製造方法は、ご存知の通り鍛造のみです。
そもそも鍛造とはどんな製法なのか?論理は分かっていてもなかなかピンとこないのが実情です。
そこで、BBSジャパンのホイールがどのようにして製造されているのか?を知る“大人の工場見学”が、BBSユーザーを招いて開催されました。

以前CarMe編集部でもBBSジャパン高岡本社工場を訪問してその製法の大変さや、BBSジャパンの製品が高価になる理由を探りましたが、今回はその復習も兼ねての再訪問となりました。
まずはBBSジャパンでの製造過程をざっくりと・・・。

超巨大プレス機でホイールを成型

ホイールの製造には、鋳造と鍛造があります。鋳造とはカタに熱して溶かした金属を流し込む方法で、一方の鍛造は金属を圧縮(プレス成型)する方法を採ります。
一方、鍛造では金属に圧力を加えることで金属の結晶が上がり、軽量かつ剛性の高い製品の製造が可能です。しかし鍛造でホイールを作ると言ってもプレスする回数は一度ではありません。
ビレットと呼ばれる円柱状の金属の塊を熱してからプレス機で押していくのですが、径が小さく高さもあるこの金属を1回目では1/4以下のサイズに押しつぶしてホイールの外径まで伸ばし、2回目のプレスで少し模様が出来上がり、次の2次、3次鍛造でさらに造形を押し込んで成型していきます。完成時には抜ける場所を押し込んでいくことで、逃げ場を失った金属がホイールのスポークに集まり強度が増していきます。この加工を1本ずつしていくのです。
プレス機は5000tから9000tクラスまで数種類が6台も用意され、ホイールの素材やサイズによって使い分けられています。プレス機はとにかく巨大!初めて見るその威容に、参加者も驚きの声をあげていました。

スピニング加工と熱処理でさらにホイールらしく・・・

表面がプレスによって成型されたといえ、まだまだアルミの塊。次にスピニングと呼ばれる工程に入ります。
1分あたり約400回転で回るろくろにセットされたホイールは、金属加工で言うところの「へら絞り」によってリムが伸ばされていきます。鍛造が終わった段階ではまだホールケーキのような状態だったホイールも見慣れた姿になってきました。
スピニング加工が終了したホイールは、続いて熱処理が行われます。プレス成型しただけではホイール内の金属同士が混ざり合っていないため、「液体化炉」で数時間加熱し、さらにそれを水につけて急激に冷やすことで金属同士を結びつけ、さらにその後「時効化炉」によっておよそ200℃で数時間熱してさらに強度を高めます。
炉から炉へホイールを移す作業はすべてロボットが行っていますが、そのめまぐるしい複雑な動きには編集部と参加者みな感心しました。

塗装前の仕上げは人の手で!

加熱が終わってから離型剤の塗膜を落とす脱膜処理が行われ、次は塗装です。でもその前にバリ取りや表面と整える中間仕上げ工程が行われます。ここで活躍するのは、BBSジャパンの熟練スタッフさんたち。1つのホイールに着き15〜30分ほどかけて、粗仕上げをしていきます。やはり最後の仕上げは人の手なのですね。
さらに金属強度を増すために直径0.5ミリを切るサイズのステンレスビーズをホイール表面に打ちつけるショットピーニング、メディアを吹き付けて表面を研磨するブラスト加工などが行われ、ようやく塗装を行う小谷部工場へと移送されていきます。

工場見学をして、どんな感想を持ちましたか?

今回工場見学に参加したのは、BBSのホイールを普段から愛用しているユーザーのみなさん。履いているホイールの生まれ故郷となる工場見学をしてみていかがでしたか?BBSホイールの感想と合わせてお聞きしてみました。
———まずは、千葉県のS・Kさん。ご実家が富山県で、帰省の折に見学されたとのことです。娘さんを連れてのご参加です。お乗りのクルマはスバル・インプレッサとホンダ・S2000です。

「大量生産をしていないし、製造にとても手間がかかっているのに感心しました。職人さんが作っているという印象ですね。BBSのホイールは走り出しの軽さが印象的です。今後はジュラルミン製のホイールをインプレッサに使用してみたいです。」

———続いて岐阜県からレクサス・GSでおいでくださったT・Sさんご夫婦です。

「BBSのホイールは軽さを感じます。ステアリングを切った時にも軽いですね。機械が自動であらゆることを行っていてオペレーションしている人が少なかったこと、プレスの回数が多かったり、加熱にしても合計9時間かかったり、1日に製造できる量が少ないので驚きました。」

———最後に感想を話してくださったのは、スバル・レガシィで遠く香川県からなんと日帰り(!)でお越しのA・Tさんです。

「ホイールは純正装着のものです。BBSのホイールはかっこいいですよね。スバルによく似合うのもお気に入りです。世界的に有名なBBSホイールの工場が一見普通の小さめな工場から生まれていること、工程が多いので出来上がる本数が少ないこと感動しました。」


みなさんともにBBSジャパンの本社工場を見学してみて、製造工程の多さと丁寧に製造されていることに驚かれていました。
そしてわれわれCarMe編集部も、ホイール製造に関して材質の違いや径の大きさに合わせた細かい設定やノウハウ、工程全体に散りばめられたこだわりに改めて感動しました。

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