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ブローオフバルブやウェイストゲートバルブ…ターボ車のチューニングに用いられるパーツの役割とは?

まずはブローオフバルブ

ブローオフバルブは、ターボ車であれば純正であっても付いています。ただし、純正のブローオフバルブは大気開放型ではなく、空気を吸入口に戻す仕組みになっています。アクセルオフでスロットルとタービンの間にある空気をバイパスし、エアクリーナー前後に戻します。

一方、社外品の多くはこれを大気開放します。ST205セリカGT-Fourなどは非常にわかりやすい位置に付いています。

タービンで加給した空気は、アクセルオフで行き場を失います。スロットルも閉じられているので、まさに行き場がない。ブローオフバルブは、この時に空気がタービンに流れるのを防ぎ、タービンを保護するためにあります。タービンはそれなりの強度があるものですが、特に純正の場合はエアーの戻りによる損傷を防ぐ目的で、ブローオフバルブが付いています。

なお、本来大気開放は車検に適合しません。純正のブローオフは樹脂製のものもあり、パックリ割れてしまうことも。社外品で強化しつつ、エアーを戻す構造にする必要があります。

ウェイストゲートバルブ

ウェイストゲートバルブは、ブローオフとはその使い方が異なります。純正であれば、ウェイストゲートを使うことはありませんが、タービン交換をしたチューニングカーなどでは、加給圧を適正に保つ目的などで用いることがあります。

ウェイストゲートバルブは、タービンの排気側に設けます。通常、タービンは排気ガスで回転させるものですが、この排気ガスの量が増えれば増えるほど、タービンの回転が上がり、加給圧が上がります。

そこで、一定以上の加給圧にならないように、排気をタービン側に回さずに直接フロントパイプ側に流すのがウェイストゲートバルブです。こちらも大気開放にしてしまうと、車検に通りません。必ずキャタライザーの手前に戻しましょう。

バックタービン仕様とは?

タービン

バックタービンは、ブローオフバルブの機能をなくしてしまった仕様です。そのような意味では非常に簡単にバックタービン仕様にする事が可能です。

しかし、スロットルが閉じた時のエアーが全てタービン側に流れるため、タービンへのダメージはそれなりに覚悟しなくてはなりません。吸気を逃してしまっていないので、アクセルを踏み戻した時のターボラグを軽減できたり、エアフローメーターの誤動作などを防ぐことが可能になるため、よりハイチューンのターボカーではバックタービン仕様にするケースも。

また、ブローオフが付いている場合は、そこから圧力漏れなどのトラブルに見舞われることがあるため、これを防ぐ目的もあります。あくまでチューニングされたエンジンや、相応のタービンをつけている場合は大丈夫…というものです。純正タービンなどの場合は、バックタービン仕様にはしない方が良いでしょう。

それぞれ意味がある

ブローオフとバックタービン仕様は、それぞれスロットルが閉じた時のエアーの取り扱い、ウェイストゲートバルブはブースト圧の適切な管理のために用います。チューニングされたエンジンなどではウェイストゲートバルブやバックタービン仕様にして、加給圧をコントロールしたり、レスポンス向上を図ったりします。

外から見ていると、快音を響かせて走り抜ける姿が非常に魅力的に感じるこれらのチューニング…。単なる格好良さのためだけに、“その部分だけ”改造すると、後々大きなトラブルに見舞われる事がありますので、注意しましょう。

ターボ自動車の加給圧のコントロールなどは、非常に気を遣うもの。全てが純正の場合であれば、おおよそ問題はありませんが、ブーストアップやタービン交換などをする場合は、車の性格や走り方に合わせて、適切に部品を選ぶ必要があります。

エンジンは非常に繊細な機械。どこか一つだけではなく、全体的な性能を見ながらチューニングをしていく必要があります。見た目のかっこよさにとらわれずに、より気持ちよく走れるチューニングを心がけたいですね。

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