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エアロパーツの「ABS」製と「FRP」製の違いは?双方のメリットとは?

3D Designエアロパーツ(F48型BMW X1用)

大量生産向きで優れた精度のABS樹脂

ABS樹脂のABSとは「アクリロニトル・ブタジエン・スチレン」の略で、原料である3つの樹脂がそのまま名前になったプラスチック素材です。剛性が高く、硬いゴムのように弾力があり、割れにくいので耐衝撃性に優れています。

また、寸法安定性に優れており、射出加工や押出加工での大量生産に向いている事から、純正オプションの外装部品に使われる事もあります。

一方、長時間の日照で劣化するなど耐候性に劣り、古くなると表面が傷んだり、歪みや反りが出ることも。有機溶剤に溶けやすいですが、DIY補修ではそれを生かし、アセトンでヒビなど破断面を溶かしてくっつけ、修理の下地にする事もあります。

簡単に製作、補修ができて、少量生産・自作向きのFRP

一方のFRPは「ファイバー・レインホース・プラスチック」、すなわちグラスファイバー(ガラス繊維)で補強された、「繊維強化プラスチック」です。弾力が無く割れやすいプラスチックのベースにガラス繊維を使い、薄くとも強度と弾力性を持たせています。

あまり大量生産向きではありませんし精度を出すのが難しいですが、例えば純正ボンネットを型取りして雌型さえ作れば、ホームセンターにあるような材料でも簡単にFRPボンネットを作れてしまう手軽さが魅力です。その特性から、ショップや個人で独自に雌型を作ってFRPで奇抜なエアロを作るなど、ワンオフや少量生産に向いています。

なお、FRPは雌型から剥がすとむき出しのガラス繊維で表面がザラザラ、チクチクしたりします。それを防ぐため雌型に先にゲル状の樹脂をコーティングしてからFRPを貼り、下地作りをしやすくしているのが「ゲルコート」です。

一般的には塗装前のサンディング(塗装の食いつきを良くするために表面を少し粗く削る)での傷を目立ちにくくする場合に、白いゲルを使ったものが「FRP白ゲルコート」と呼ばれます。

次ページ精度のABS樹脂か、自由度の高いFRPか、結論は?

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