都市部に住む若者にも車の魅力を知ってほしい…その方法とは?

日産 GT-R

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若者のクルマ離れ、という問題が近年続いています。インフラの充実や、高すぎる維持費など「都市部でクルマを所有する必要がない」という価値観にシフトしていることが、主な理由といえます。どうすれば、10~20代の若者にクルマの魅力を知ってもらえるのでしょうか…。
Chapter
若者のクルマ離れが続く中、どうすればクルマの魅力を訴求できるのか
教育の場面でクルマの魅力の訴求
若者対象のメーカー主催イベント
自動車学校の取り組み
レンタカー・カーシェアリングの若者割引きなどの提案
やはり税制度改革しかないのではないだろうか

若者のクルマ離れが続く中、どうすればクルマの魅力を訴求できるのか

冒頭で記したように、日本はクルマを維持するのにお金がかかる国です。

日々の移動を自動車に頼らざるを得ない地方はさておき、首都圏や近畿圏の都市部では交通インフラが充実し、通勤(通学)のために所有する必要がありません。加えていえば、高い月極駐車場の賃料や、出先で使うコインパーキングなども、コストとして所有者にはのしかかってきます。

マイカーに代替するものとしては、レンタカーが思い浮かびますが、最近ではカーシェアリングも浸透してきています。

クルマ好きとしては、なんともやるせない状況ですが、若者からすれば「維持費がかかるクルマをごり押しするな」という気持ちかもしれませんね。

せめて、クルマの魅力を知って欲しいとも思うのですが、どのような手段があるのでしょうか?

教育の場面でクルマの魅力の訴求

これは自動車メーカー、自動車教習所、あるいは交通安全協会の協力が必須ですが、18歳以上の免許取得年齢対象者に対しての説明会を各地で行うというのはどうでしょう。

免許制度について、という趣旨になると思いますが、それに付随するクルマの楽しさが伝われば、「クルマに乗ろう」というマインドも醸成されていくと考えます。

しかし、基本的に運転免許取得を禁止している高等学校が多いので、難しい部分もあるかもしれません。しかし、選挙制度の教育(主権者教育)を行うのと同様、若い世代にその意義や魅力を伝えるというのは非常に大切だと考えます。

若者対象のメーカー主催イベント

若い世代を対象とした、メーカー合同でクルマと触れるイベントを行う、というのも良いかもしれません。サーキットや公共のイベントスペース、教習所など、まずは実車に触れることが重要ですよね。

そのうえで、実際に運転席に座って走らせてみることで、所有欲が喚起されるかもしれません。各ディーラー等でアイデアをもった取り組みを行ってほしいとも思います。

自動車学校の取り組み

近年、自動車学校の生徒数が減小傾向にあります。これから少子化は本格的に社会問題になっていくため、業界としても対策が迫られています。

生徒の取り込みのために、マッサージコーナーや、プリクラ、ネイルサロンといった若年世代に訴求する仕掛けを取り入れたり、地域自治会と協力して、ライブやお祭りのようなイベントを行っている教習所もあると聞きます。

そもそも免許がなければクルマに乗ることすらできません。教習所が既存の取り組みだけでなく、若者に訴求するさまざまな仕掛けを行っていくことは、クルマの深遠なる魅力を知ってもらうための、非常に大切な”入口”となるのではないでしょうか。

レンタカー・カーシェアリングの若者割引きなどの提案

現在、頭角をあらわしてきているカーシェアリング。その利用者は増え続けており、2016年の調べでは約85万人が登録しています。

レンタカーやカーシェアリングは、気楽にクルマの利便性を享受できるサービスであり、その魅力を理解してもらうには良い機会です。

10代や20代前半のドライバーに対して、何らかの割引きやインセンティブを用意する、というのも良いのかもしれませんね。

マイカーを駆逐したともいわれるカーシェアリングですが、実際に乗って使ってみなければクルマの魅力は伝わりませんから、そういったインフラも大局的にみれば必要ですね。

やはり税制度改革しかないのではないだろうか

以上、いろいろと考えてみましたが、どれも妙案…とはいえません。なかなか難しく根深い問題が、若者のクルマ離れであると考えます。

誰しも、コストがかからなければ所有したい、というのは本音でしょう。確かに、新車を購入するのはハードルがありますが、低廉な中古車であれば、所得が低くても購入は充分可能。しかしそうならないのは、やはり過剰な維持費、税制度に問題があると考えます。

国としても年々増える社会保障費によって財源不足の状態であり、税を上げることはあっても下げるのは難しい状況です。

なんとかこの自動車に掛かる税制度を少しでも負担が軽減されるように改善・改革してほしい、これはすべてのクルマ好きの総意なのではないでしょうか。
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