レクサスの販売台数過去最高!なぜレクサスは世界で受け入れられているのか?

レクサス CT 200h

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レクサスは、4年連続で過去最高の販売台数を記録していることを発表しました。日本では2005年にブランドをスタートさせ、現在では高級イメージを定着させたといえます。そして世界を見渡しても、大きな支持を受けているのです。
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世界中で支持を広げるレクサスブランド
世界でのレクサス、売上台数は?
レクサスが高級ブランドトップへと躍進するには…

世界中で支持を広げるレクサスブランド

2017年2月2日、トヨタは『レクサスの2016年1〜12月の全世界販売実績が、677,615台(前年比104%)と前年実績を上回り、4年連続で過去最高の販売実績となった』というプレスリリースを発表しました。

もちろん日本での売上も着実に伸びています。これは、人気カテゴリとなった高級SUV市場に訴求するNXおよびRXを投入したことが、奏功したといえるでしょう。

これまでメルセデスやBMWといったブランド力のあるメーカーのクルマを所有していた層にも、着実に食い込んでいると断言できる結果でもあります。歴史や伝統が重要となるブランディングにおいて、レクサスは相当に健闘しています。

また、新興勢力ながら、米国自動車初期品質調査でトップクラスの評価を常に受けるなど、真摯なクルマ作りが北米市場を中心に受け入れられ、信頼を勝ち得ることができたのです。だからこその結果ともいえるでしょうね。

世界でのレクサス、売上台数は?

トヨタのプレスリリースによれば、2016年1~12月の地域別の販売実績は以下の通りです。

北米 354,813台(前年比96%)
中国 110,239台(前年比125%)※香港を含む
欧州 74,316台(前年比117%)
日本 52,149台(前年比108%)
中東 39,581台(前年比89%)
東アジア&オセアニア 35,900台(前年比118%)
その他 10,617台(前年比113%)

シェアとしては長年ブランドを推進してきた北米が、全体の52.4%。しかし売上台数自体は、前年比96%と落ちています。競争力ある他メーカーと熾烈なシェア争いが続いているのが、原因といえるでしょうね。今後どう盛り返すのか、興味深いところです。

一方でもっとも売上が伸びているのが、中国。その台数は11万台を上回るほどで、全体の16.3%を担っています。過去の国際問題から日本を糾弾することの多い中国ですが、富裕層を中心にレクサスブランドが受け入れられている、という興味深い数値でもあります。今後も数字は伸びるものと考えられます。

肝心の日本はどうかというと、52,149台を販売し、全体の7.7%を占めています。お膝元ゆえに高級ブランドへのニーズは欧州勢が強い、というちょっとした逆転現象も起きています。しかしそれでも販売台数は伸びていますから、レクサスブランドは着実に浸透しています。そしてNX、RXといった高級SUVが高い評価を受けているということも、販売台数拡大に貢献しているのでしょう。

レクサスが高級ブランドトップへと躍進するには…

このように過去最高の販売台数を記録したレクサスですが、欧州のメルセデス、BMW、アウディといったところには水をあけられています。

理由は、端的に言ってしまえば、セグメント毎の車種がないという点に尽きるのではないでしょうか。前述の御三家は、エントリークラスというべきB、C、といった小型セグメントでも魅力的な車種を用意しています。

他方でレクサスは、唯一、CTがCセグメント。あとは、それ以上のセグメントに属しています。もちろん、高級ブランドゆえに小型グレードというのは相反する面もあるとは思うのですが、Bセグメントなどに魅力的なモデルがラインナップされると、ブランドはグッと身近な存在となり、シェア拡大に繋げていくことができそうです。

欧州勢のラインナップを見ると、そのあたりが非常に巧みだな、と感じます。もちろん、そうした小型車はトヨタブランドで十分にラインナップしているといえばそうなのですが、レクサスブランドの顧客層とは少々乖離がありそうです。そのあたりを今後どうマーケティングしていくのかも、気になるところではないでしょうか。

いずれにせよ、ますます勢いを増していくレクサス。小型セグメントの魅力的なモデルの開発にも期待したいところです。

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