プリウスと差別化!?新型プリウスPHV、どう進化したか?

プリウスPHV

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2017年2月にフルモデルチェンジとなり、その刷新された姿を現すプリウスPHV。4代目をベースにしながら大きく変更されたスタイリングや性能に加えて、エクステリアにも話題が集まっています。そんなプリウスPHVの進化を探ってみましょう。
Chapter
そもそもプリウスPHVとは
プリウスとの差別化をもたらされた、刺激的なPHVのエクステリアデザイン
環境性能はどこまで進化したのか!?
世界初のソーラー充電も可能に…

そもそもプリウスPHVとは

プリウスPHV(プラグインハイブリッド)がデビューしたのは2012年。3代目プリウスをベースとし、家庭用電源など外部から充電できるバッテリー機構を搭載、ハイブリッドながらモーターのみでも運用できるEVモードを搭載しているのがプリウスとの大きな違いです。

PHVはハイブリッド車ではありますが、純然たるEVとしても運用可能。また電池残量が低下すると、エンジンを稼働させてハイブリッド車として使うことができるのは、EVにはないメリットです。

つまり、エンジンにある程度依存することで航続距離の長いハイブリッドと、環境性能に優れる一方で航続距離の短いEV、それぞれの利点をうまく利用した機構がPHVといえましょう。

当初は、企業や官公庁向けリースのみの展開だった初期モデルは、リチウムイオン電池を採用(通常のプリウスはニッケル水素電池)し、EV走行モードでは最大航続距離23.4km、最高速度は100km/hが可能でした。

その後、市販モデルとなったプリウスPHVは、満充電状態のEV走行可能距離が23.4kmから26.4kmに、ハイブリッド燃費は31.6km/Lへと性能を向上。2012年11月の一部改良では100V・1500WのAC電源をオプションで搭載できるようになっており、これは東日本大震災でのニーズを受けたものとされています。

エクステリアデザインは基本的に、ハイブリッドのプリウスと共通で、パッと見てPHVと判断できる要素は少なかったといえます。

プリウスとの差別化をもたらされた、刺激的なPHVのエクステリアデザイン

非常に個性的な現行プリウスのエクステリアデザインは、賛否分かれるものとなっています。他方で、他モデルのデザインとも整合性を感じさせる、現在のトヨタデザインを象徴する存在となっていることも事実です。

新型プリウスPHVでは、先代での失敗を受けてエクステリアデザインをプリウスと別モノに仕立てています。

共通のTNGAプラットフォームとはいえ、80mm延長されたリアオーバーハング、大型アクリルグリルを採用したフロントなど、シルエットも大きく変更されました。

さらに、LED4眼プロジェクターの採用、フロントフェイスおよびフードデザインの変更などにより、個性的かつシャープな印象のフロントマスクを形成。そこにトヨタの次世代環境車に共通する要素を持たせることで、環境に優しい車両であることをアピールしています。

ある種の賭けに出た感のあった現行プリウスに比べると、多くの方にも受け入れやすいものとなっているのではないでしょうか。


またサイド、リアビューもプリウスから大きく変更され、ひと目でプリウスPHVと分かるエクステリアとなっているのもトヨタの本気度が伝わるところです。


環境性能はどこまで進化したのか!?

進捗いちじるしい分野だけに、環境性能の進化は非常に気になります。

新型プリウスPHVは、従来の約2倍の総充電量を可能にした大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、満充電からの航続距離は目標値であった60km以上を達成。先代に比べ、倍以上の航続距離へと進化しています。

またEV走行での最高速度も135km/hと、このスペックであれば日常生活のほとんどのシーンをEVモードで運用できるのではないでしょうか。

ハイブリッド燃費は、37km/L。EVモードと合わせれば素晴らしい環境性能をもっているといえますね。

動力は、プリウス同様に最高出力98馬力、最大トルク14.5kgmを発揮する1.8L DOHCエンジンに加え、ジェネレーター(発電用モーター)を走行時に駆動させる「デュアルモータードライブシステム」を搭載。これにより、EV走行中、動力用モーターに加えジェネレーターからのトルクを取り出すことが可能となりました。

つまり、加速時のみ動力用モーターが2基搭載されている状態となり、走行性能の向上に寄与しています。

世界初のソーラー充電も可能に…

ルーフには大型ソーラーパネルを搭載し、なんと市販車としては世界初、停車時・走行時問わず駆動用バッテリーにエネルギーを蓄えることも可能としています。また公共の急速充電にも対応、約20分で80%の充電が可能です。

室内のセンターコンソールには大型ディスプレイを設置。カーナビやオーディオ、空調等の操作が、11.6インチのディスプレイでできる先進的なデザインです。タブレット端末がクルマに搭載された様相で、ユーザーインターフェースが大幅に向上したといえます。ともすると、今後のスタンダードになるかもしれませんね。

ボディサイズにおいては、全長、全幅は先代より少し大きくなっていますが、全高を20mm落とし低重心化、走行性能にも寄与しています。それでいて室内空間は拡大しているのも進化のポイント。プリウス以上の上質感とホスピタリティをもたらしたとされています。

このように環境性能のみならず、先進装備がふんだんに盛り込まれたプリウスPHV。やはり価格が気になるところですね。WEB先行商談も行われていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。


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