環状交差点「ラウンドアバウト」のメリット・デメリット

そもそもラウンドアバウトって?

ラウンドアバウト

ラウンドアバウトとは、交差点の種類で、信号を用いず、ドーナツ型の道路をすべてのクルマが同一方向に回る交差点のことです。 日本では「環状交差点」と呼び、円形交差点、ロータリーに分類されます。

交通工学研究会により、ラウンドアバウトは、『環道交通流に優先権があり、かつ環道交通流は信号機や一時停止などにより中断されない、円形の平面交差部の一方通行制御方式』と定義されています。(実際には一時停止の標識が置かれているところもあります)

このラウンドアバウト、パリの凱旋門前の道路などで有名ですよね!ヨーロッパではメジャーな交差点です。

では、ラウンドアバウトの長所・短所を調べてみましょう。

ラウンドアバウトのメリット3選

ラウンドアバウト

メリット①出会いがしらの事故が起きない!事故8割減の交差点

ラウンドアバウトは、進行方向が決まっています。つまり、流入するすべてのクルマが同じ方向に回るため、十字の交差点で発生するような、右折車と対向車との衝突事故を防ぐことが出来るのです。

事故の件数自体を減らしてくれるなんて、とても有能ですね!

メリット②重大事故も起きにくい!

ラウンドアバウトは信号が無いために、ドライバーが安全を確認して交差点内に進入しなければなりません。そのため速度の低減が予測され、激しい衝突が起きにくくなります。

右折事故の減少と合わさって、交差点での事故を8割減らすともいわれています。その効果への期待大ですね!

メリット③信号いらず!停電時も安心、コスパ良し

信号がなく、周囲の車の動きに合わせて進入すれば良いので、いつでも侵入できます。信号の待ち時間3分、なんてことはおこりえないので楽ですね!

また、大震災などで停電して信号が使えなくなっても、もともと信号に頼らないこのシステムなら交通混乱になりません。交通整備員がいなくても自分たちでスムーズに移動ができるようになるシステムなのです。 

さらに信号を使わないということは、コストが低い!ちなみに、信号ってどのぐらいかかるか知っていますか?
  
じつは1基あたり、買って設置するのに300~500万円前後。システムメンテナンス込みの維持費は、年間7万円くらいかかるといわれています。高いですね。日本国内の信号機の数を考えれば、けっこうな節約。信号機が使えない際の交通整備員が要らないのもコスト削減に一役買うでしょうね。

交通整備費が、100億下らない都道府県もありますので、少しは軽減してもバチは当たらないでしょう。

まあ、そのためには既存の交差点の設計を根本から見直す必要があるのですが…。

ラウンドアバウトのデメリット3選

デメリット①渋滞の源

ラウンドアバウトは自然とスピードが落ち、交通事故が起きにくくなる一方で、車の交通量が多い場所では、気を配らないといけない車が増えますので、慎重になりスピードがおちます。むりやり入ろうとする車があると、逆に効率が落ちてしまい、渋滞のポイントにもなってしまいます。

そういった構造的問題以前に、日本のドライバーには馴染みがないことも問題です。日本にて、ラウンドアバウトが導入されたのが都市でなく地方に多いのは、そういった理由もありそうです。


デメリット②そりゃ迷うよ!切実に。

サークル状の道をぐるぐる回る交差点のラウンドアバウト。左側通行の道路では、これまで右折できた場所を、まず左折してラウンドアバウトに進入、270度回って行きたい方向に進まなければなりません。

そんなぐるぐる回る仕組みのため、どこで曲がればいいかわからなくなってしまうこともありそうです。ただ、ラウンドアバウトはぐるりと1周できる交差点なので、そんなときはあわてずにもう1周すれば良いだけです。

とはいえ慣れるまでは、ちょっと苦労しそうですね。


デメリット③ちょっと場所をとる交差点

ドーナツの穴となる中央部分が道路として使えないうえ、ある程度の量のクルマが流入できるように、ラウンドアバウトはある程度の大きさが必要です。さらに歩行者の横断がしにくい交差点ににもなります。パリの場合は地下に歩道が設置されていますが、そういった人が車道を横断する場所を考えなくてはならないという問題もあるのです。

いかがでしたか?日本でも、じょじょに増えつつあるラウンドアバウト。今後の普及は、自動車教習所のコースに導入されるかどうか、といったことも関係しそうですね。

この記事をシェアする

関連する記事

最新記事