4WSはなぜ消滅したのか?

新技術としてもてはやされるも・・・

1987年登場のマツダ・カペラ/フォード・テルスター、またホンダ・プレリュードなどを皮切りに、4WSは旋回性能や小回り性能の補助装置としてもてはやされた時期がありました。

後軸が舵を切る、という様子は実際に見てけっこうセンセーショナルだった記憶があります。
この後もセンティア、ユーノス800、アコード、セリカ、カリーナED、コロナエクシブ、などなど、比較的実用的な車種に4WSと銘打った後輪操舵システムが与えられました。
マツダなどは結構長く、諦めずにやっていましたが、すぐに下火になりました。

理由としては、安定性やレスポンスに寄与するという触れ込みながら、ハンドリングを不自然なものにしてしまったこと、あるいは、上手く制御できなかったこと、また、小回り性にしても、独特の内輪差からむしろ運転しづらいという評判になってしまったのです。

いやいや、その前にこれも4WS

日産がR31スカイラインに採用してきたHICASも4輪操舵になります。
これはどちらかというと旋回時のレスポンスと安定性を重視したスポーツ走行向きのもので、事実4WSという括りでの解釈はなされていなかったと思います。
またこのHICASの他に、FC型マツダ・サバンナRX7のリアサスペンションもパッシブ(受動的)ではあるものの、後輪がステアする仕組みを持っていて、やはりこれもスポーツ走行向けのシステムと認識されていました。

がしかし。

後にHICASキャンセラーなどのアフターパーツなどが売り出されたところからしても、後輪がステアすることを良しとはしないユーザーが少なからずいたことが見て取れるわけです。
実際に当時の雑誌を読むと、「自然な操舵感覚までもう一歩」などという批評文が掲載されていたりもしました。
後輪は、どっしりと構えていてくれたほうがいい、ということなのでしょう。

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