ヒルスタートアシストの仕組みとは?どんなメリットがある?

ヒルスタートアシストとは

ヒルスタートアシスト

MT車の坂道発進は、自動車教習所では次のように行うことを教えています。

①右足でブレーキペダルを踏み、サイドブレーキを引いた状態で、クラッチを左足で踏みギヤをローに入れる。
②右足をブレーキペダルからアクセルペダルへ踏みかえ、エンジン回転を少し上げて、半クラッチを維持する。
③サイドブレーキをゆっくり解除し、同時にクラッチペダルを戻して発進させる。

この一連の操作では、サイドブレーキの解除とクラッチミートのタイミングを合わせることが要求され、運転に自信のないドライバーにとっては、上手に発進することさえ困難です。そこで考えられた装置が「ヒルスタートアシスト」です。

ヒルスタートアシストは、ブレーキペダルからアクセルペダルに踏み替えるときに、1~2秒間ブレーキの圧力を保持してくれます。これによって、サイドブレーキを操作する手間が省け、ドライバーはクラッチミートだけに集中することができます。

AT車では、クリープの働かない急坂でも、サイドブレーキやフットパーキングブレーキの操作なしで、ブレーキペダルからアクセルペダルへ踏み替えだけで発進をすることを容易にします。

ヒルスタートアシストの仕組み

アクセルペダル

ヒルスタートアシストによるブレーキ機能の保持は、ESC(Electronic Stability Control:横滑り防止)の油圧ブレーキ制御を用いるのが一般的です。このESCには、加速度センサーが組み込まれていますので、ヒルスタートアシスト機能を追加することが比較的容易なのです。ちなみに、日本では、すべてのクルマにESCの装着が義務付けられています。

ヒルスタートアシストは、メーカーによって多少のシステムの違いはありますが、おおまかには次のような流れで制御します。

①車輪速センサーが車両が止まったことを検知、坂道の傾きは加速度センサーで算出。
②既定の傾きの坂道で、パーキングブレーキが解除されている場合に「ヒルスタートアシスト」機能が作動。
③アクセルペダルへの踏み替えのため、ペダルブレーキを解除する(ブレーキから足を離す)。このとき、ブレーキ圧は保持したまま。
④1~2秒程度の所定時間が経過するか、あるいはアクセルペダルの操作が始まると、ブレーキ圧を開放する(ブレーキ機能の解除)

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