『ワイルド・スピード』のNOSとはどんな装置なの?

そもそもNOSって何?

車 走行

NOSとは、ナイトラス オキサイド システム(Nitrous Oxide Systems)という装置のことです。ナイトラス オキサイドとは、亜酸化窒素と呼ばれるガス(N2O)で、エンジンが吸気するタイミングに合わせ、エンジン内に噴射することで、燃焼室内に入ったナイトラス オキサイドが一気に膨張して、爆発的なパワーを生み出し、映画のシーンにあるとおり、クルマがロケットのように急加速します。

さらに、高圧液化されてタンク内に封入されていたN2Oは、気化するときに約マイナス60度もの低温となり周囲の熱を奪うことができます。そのためターボチャージャーやスーパーチャージャーなどの過給器よりも簡単に、空気の圧縮率を上げてパワーを引き出すことができます。

使用時のパワーアップ比率は、ノーマルエンジンでも200%以上。ただし、エンジン本体や駆動系がパワーアップによる負担に耐えられなくなるので、その際には各部のチューニングも必要になります。

そのチューニングが施されたエンジンを、通称ニトロまたはナイトロ(Nitro)エンジンと呼びます。映画では※NOSを搭載した車のボンネットから白煙が吹き出したり、最後にはクルマが爆発炎上しているシーンがあり、「ニトロ=爆発する」といった誤解もありますが、爆発するのはニトログリセリンのほうであり、N2O自体が爆発するようなことはほぼありません。また、ドラッグレースで用いられるニトロメタンとも異なります。

※ワイルドスピードで使用されたものは、NOSとは異なるメーカーが販売するNXというシステムでしたが、日本向けDVDではなぜかNOSと紹介されていました。

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