F1ジャーナリスト世良耕太の知られざるF1 Vol.46 カーナンバーの固定

Vol.46 カーナンバーの固定

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▶︎ヒュルケンベルグは「27」を選んだことについて、「誕生日(8月19日)の「8」と「19」を足しただけ。それに、単純に格好いいから」と理由を語っている。ライコネンは「去年と同じ数字。変える必要はない」と“らしい”理由を述べている。バトンはタイトルを獲得した'09年ブラウンGP時代の数字を選んだ。スーティルは「常に最大を求めるポリシー」を貫いて「99」を選択した。アメリカのNASCARではカーナンバーとドライバーが強いイメージで結びついているが、F1もそうなっていくだろうか。


前年のチャンピオンに「1」を付ける優先権が与えられることに変わりはないが、今年からF1参戦ドライバーは「2」から「99」までの好きな数字を選べることになった。

選んだ数字はF1キャリアを通じて使いつづける決まりで、チームを移籍しても数字は変わらない。この新規則の導入にともない、固有の数字はヘルメットに明示することになった。固定ナンバーは以下のとおりだ。

1 S・ベッテル(レッドブル)
3 D・リカルド(レッドブル)
6 N・ロズベルグ(メルセデス)
7 K・ライコネン(フェラーリ)
8 R・グロージャン(ロータス)
9 M・エリクソン(ケーターハム)
10 小林可夢偉(ケーターハム)
11 S・ペレス(フォース・インディア)
13 P・マルドナド(ロータス)
14 F・アロンソ(フェラーリ)
17 J・ビアンキ(マルシャ)
19 F・マッサ(ウィリアムズ)
20 K・マグヌッセン(マクラーレン)
21 E・グティエレス(ザウバー)
22 J・バトン(マクラーレン)
25 J-E・ベルニュ(トロロッソ)
26 D・クビアト(トロロッソ)
27 N・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)
44 L・ハミルトン(メルセデス)
77 V・ボッタス(ウィリアムズ)
99 A・スーティル(ザウバー)

ベッテルは前年度チャンピオンの証として「1」を付けるが、固定ナンバーはカート時代の「5」を選んでいる。アロンソやハミルトンもカート時代に付けていた思い入れの深い数字を選択。ロズベルグが選んだ「6」は、父ケケが'82年にウィリアムズでチャンピオンを獲得した際に付けていた数字だ。

ケーターハムでのF1復帰が決まった小林可夢偉選手は、「(トヨタから)F1にデビューしたときに10番だった。'14年は自分のなかでリスタート。だから、デビュー時と同じ数字を選んだ」と理由を語る。

マルドナドがあえて忌み数字を選んだ一方、ヒュルケンベルグは別の意味でイメージが固定化している数字を選んだ。'95年以前はチームが好みの数字を選んで使用していた。

新興だったウィリアムズから譲り受ける格好で、フェラーリは'81年から「27」「28」を付けることになった。このうち「27」はG・ビルヌーブの活躍と死によって「フェラーリのエースナンバー」となり、'95年のJ・アレジまで受け継がれた。

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text:世良耕太/Kota Sera
F1ジャーナリスト/ライター&エディター。出版社勤務後、独立。F1やWEC(世界耐久選手権)を中心としたモータースポーツ、および量産車の技術面を中心に取材・編集・執筆活動を行う。近編著に『F1機械工学大全』『モータースポーツのテクノロジー2016-2017』(ともに三栄書房)、『図解自動車エンジンの技術』(ナツメ社)など。http://serakota.blog.so-net.ne.jp/

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