目の悩みと向き合う 第1回:動体視力は衰える一方か。 〜アイメトリクスで目の悩みを相談

第1回:動体視力は衰える一方か。 〜アイメトリクスで目の悩みを相談

アヘッド 目の悩み

おまけに40歳を過ぎたころから近くが見えにくくなってきた。いわゆる老眼というヤツだ。スマホをデカくしたり、メガネを外して頭に乗っけてあがいてきたが、直近で作ったメガネには、近くが見えるように老眼鏡を入れてしまったのだ。

そこまでしても、クルマを運転していて遠くを見た後に瞬時にメーターを見たりすると、焦点が合うまで若干の時間を要しているように感じている。

最近登場したルームミラーに画像を出すタイプのものはまるで見えない。鏡なら遠くにピントを置いたままでOKだが、画像となるとそれも難しい。アレ、ハッキリ言えば若者向けだ。相手にされていないようで寂しい。というか、やはり自らの身体の衰えが寂しい……。間もなく43歳。色々と曲がり角のようだ。

同様にサーキットを走る時にも変化が出始めた。ピットサインを瞬時に判断できなくなったり、バトル中のライバルの動きを把握することも遅くなってしまったように感じる。

秋口になり太陽が傾きまぶしいからと度入りのサングラスをかければ、その傾向はより強くなる。今まで通りにいかないのは、公道でもサーキットでも変わらない。

アヘッド 目の悩み

そんな話を編集長としていた時、「アイメトリクスに行って相談してみたら?」と言われた。最終的には「動体視力って鍛えていないと衰える一方なんですって」という一言に背中を押された。

アイメトリクスは軽量でスポーツシーンに似合うサングラスのイメージが強いが、目のトレーニングをやっており、それが動体視力の保持に効くらしい。

アイメトリクスを訪ね、代表の末次正義氏に僕の悩みを相談すると、早速こう返された。

「動体視力は動いているものをどう読み取るか? 両方の目の動き、脳ミソの反応の問題もある。我々のビジョントレーニングは、頭も目の眼筋も使う。そのどちらもがスムーズに反応しないと認識できず、片方だけが反応しているだけじゃダメ。脳と目の両方をいかにスムーズに動かすか。そこをトレーニングするものなんです。

早く見られれば焦点もすぐに合うようになります。よってメガネの度数が合っていることも必須。レンズが合っていないとそこも鈍くなってしまいます。ちなみに目が悪いから動体視力が悪いわけではないけれど、比例する方向にはあります。

アメリカですと、アスリートはたいていスポーツビジョントレーニングというものを受けています。マッサージと同じように当たり前に受けるんです。日本はスポーツが盛んなわりにはそういうトレーニングの面では遅れているように感じますね」

アヘッド 目の悩み

目に対して訓練するという意識はたしかに低い。目が悪くなればメガネをかければOKだと思っていたが、そんな世界が広がっているとは。これは面白そうだ。

「橋本さんはサングラスをかけるとより見にくくなるとおっしゃいました。サングラスは全体の光を落とす。そうすると人間の瞳孔は開きますから、焦点深度が緩くなり、視力が落ちる人もいるんです」とのことだった。

アイメトリクスがこだわっているのはもちろんトレーニングだけではない。メガネやサングラスもまた、いかに見えやすくするかという点を常に研究している。

「私どもはイワキメガネがスイスの計測機器の会社と提携して、アイメトリクス・ジャパンという会社を30年ほど前に作ったのが始まりです。アイメトリクスとは目(アイ)を計測する(メトリクス)という意味を合わせた造語なんです。

顔を測ってメガネを作るインターフェースをビジネスとして始めました。我々が作るメガネやサングラスは、軽さを活かしてフレームがズレないという特徴があり、スポーツの分野で活躍しました。プロ野球選手だった古田敦也さんにかけてもらい、その効果を発揮したのが始まりです。当時は周りのメガネの1/3くらいの重量だったと記憶しています。

アイメトリクスの考えはメガネを作る以上、レンズの位置をきちんと保持しなければならないという考えがもとになっています。だからズレにくいようにフレーム自体を軽くしました。

メガネってある程度形が決まっていて、最終的には個人個人に合うようにフレームを曲げてセットして行くわけなんですが、調整の技術は千差万別でうまくいかない。だから顔を測った後にフレームやレンズを吟味して顔に合うようにしていきます」

今回は僕の顔を計測して頂き、それに合うサングラスとレンズを制作して頂くことになった。後日完成となり、その時に動体視力を保持するトレーニングを行う予定。第二回では、その効果がどう出るのかをお伝えする。

----------------------------------------------
text:橋本洋平/Yohei Hashimoto
自動車雑誌の編集部在籍中にヴィッツ、フォーミュラK、ロドスターパーティレースなど様々なレースを経験。独立後は、レースにも参戦する“走り系モータージャーナリスト”として活躍している。走り系のクルマはもちろん、エコカーからチューニングカー、タイヤまで執筆範囲は幅広い。「GAZOO Racing 86/BRZ Race」には、84回払いのローンで購入したトヨタ86 Racingで参戦中。

アヘッド ロゴ

この記事をシェアする

最新記事

     
アヘッド Car & Motorcycle Magagine ahead archives