HUMMER(ハマー) H2 中古の2006年式…着座位置からくる優越感と豪快な乗り味は代替不能

ハマー H2

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最近大流行中のSUV…には当てはまりませんね。改めて定義してみてもどのジャンルにも属さないと思えるほど巨大なハマーH2。なんといっても一番のポイントは圧倒的な存在感と、アイポイントの高さや堅牢なシャーシから得られる豪快なドライブフィールです。

文・山里真元 | 日本スーパーカー協会 事務局 ライティングGT代表ライター

山里 真元|やまざと まさゆき

日本スーパーカー協会 事務局 ライティングGT代表ライター。国内最大手IT社員→ITコンサルティング会社創業を経て、2010年より趣味の車好きが高じて主にスーパーカーやクラシックカーなどのニッチな車の売買相談を開始。インポーター各社とのパイプも太く、国内外新型クラシック問わず幅広く相談を受けている。趣味のツーリングでは、地域密着型のスーパーカークラブを運営し、日本スーパーカー協会事務局長としても活動中。

山里 真元
Chapter
ハマー誕生にはあのハリウッドスターが関係
2018年のハマーブランド
ハマーのおすすめポイント

ハマー誕生にはあのハリウッドスターが関係

実はハマー誕生には、ボディビル世界チャンピョンにしてハリウッドスター、そして元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー氏が関係しています。

シュワルツェネッガー氏が、AMゼネラル社にアメリカ軍用車であるハンヴィを元にした特注車両をオーダーします。それが、“ハマーH1”です。

そこから着想を得て、GMがシボレータホを元に開発したのが乗用車となる“ハマーH2”。

ですので、実はH2は直接H1やアメリカ軍とは関係していません。しかしながら、その圧倒的なサイズや存在感、堅牢さはまさに強いアメリカの象徴であり、アーノルド・シュワルツェネッガー氏のイメージとも紐づき唯一無二の存在として大ヒットとなりました。

2018年のハマーブランド

ハマーブランドからはH2に引き続き、2006年により扱いやすいサイズのSUVであるH3が発売され人気を博しました。

ところが、2010年にGMが経営不振から国有化した際の規模縮小によりハマーブランドは、消滅してしまいます。サブプライムローンやリーマンショックに端を発する世界的な景気悪化は記憶にも新しいと思います。

あの頃の大排気量高燃費車への世間のバッシングはすさまじい勢いでした。一旦は中国企業へのブランド売却の話が進んでいたのですが、結局は白紙撤回され本当に消滅していまします。

しかし、やはりいいものは後世に残ります。2017年の上海モーターショーでハンヴィー・エキスポート社とAMゼネラル社が、“ハンヴィCシリーズ”の名でハマーのレプリカを製造するとして復活させました。

ハマーのおすすめポイント

私も一時期ハマーH2を所有していました。都内で突然の大雪が降り交通が麻痺した際にも、いつも履いているマッドタイヤで問題なく快適に移動でき非常に便利でした。何より、あの着座位置からくる優越感と豪快な乗り味は、代わるものが見当たらないくらいの爽快感をもたらせてくれます。

確かに幅2mを超える規格外なサイズでもあるので、出先の駐車場に困ることもありますが、出発前に検索しておくことで回避できる問題でもあるので、それほど苦にはなりません。

2006年式以降、室内にあったスペアタイヤが外に出されます。巨大なタイヤからくるゴム臭が酷いとクレームが多かったためです。もし、気に入った個体が2006年以前でもご心配なく。スペアタイヤを外に出すキットが販売されていて、手軽に変更可能です。
 
それにしても、ハリウッドスターの特注が一つの大ヒット商品を生み出してしまうなんて、いかにもアメリカらしくて豪快なヒストリーですよね。ぜひ一度高い視点から見下ろして往年のアーノルド・シュワルツェネッガー気分を味わってみてはいかがでしょうか。
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