あなたの車は大丈夫？リセールバリューの低い車の共通点とは？

リセールバリューとは、再販価値のことで、車を売却する際に買った時の価格に対して、どのくらいの価格で売れる(買ってもらえる)かを数値化したものです。

たとえば、100万円で購入し2年使用した、A車とB車を買取り専門店に売却するとします。A車とB車は、価格が同じで、車両の状態も変わりません。であるにもかかわらず、A車は50万円、B車は20万円となりました。このことから、B車はリセールバリューが低いということがわかります。

なぜ、このように価格の差が開いてしまったのでしょうか。リセールバリューの低い車の特徴について見ていきます。

リセールバリューを決める要素のひとつが、車の人気度です。

人気のある車は中古車でも売れやすいため、在庫リスクがあまりありません。また、プライスタグも強気につけることができます。

反対に人気のない車は、長期在庫になるリスクがあり、プライスタグは人気車に比べて低いものになります。そのため、買取り価格も低く抑えられます。

車の人気とは、新車で良く売れている評判が良い車や、その時代の流行にのったジャンルの車かどうかが指標になるでしょう。

2つ目に、知名度が重要となります。あまりにも知名度が低い車種となると、中古車ユーザーから「この車が欲しい」というリクエストが少ないため、積極的に買い取ってくれません。

また、指名買いも少ないため、買取業者はいくら車の状態が良くても、リセールバリューを高くすることは少ないでしょう。

評判の高いメーカーであっても、リセールバリューが低い車はあります。

たとえば不動の信頼感を持つトヨタであっても、なかには不人気ゆえにリセールバリューの良くないものがあります。それでは、国産車の新車価格と下取価格を比較してみましょう。
※2016年3月時点の情報のため変動している可能性があります。

(例1)
トヨタ アイシスL　 2010年式　　　　　新車価格187万円　下取り相場57万円
トヨタ ノアX　　　 2010年式　　　　　新車価格194万円　下取り相場87万円

トヨタの代表的なミニバン、アイシスとノアですが、新車販売台数はノアのほうが圧倒的に多く人気となっていました。その理由として、ノアは荷物容量や燃費面が優れていたことが挙げられます。そのため、下取り相場は圧倒的にノアが高くなっています。


(例2)
ホンダ フィット1.3Ｇ　2010年式　　　 新車価格　114万円　下取り相場36万円
トヨタ パッソ1.3Ｇ　 2010年式　　 　新車価格　108万円　下取り相場10万円
日産 マーチ12Ｘ　　 2010年式　　 　新車価格117.1万円　下取り相場23万円

人気のコンパクトカーですが、すべてが高いわけではありません。ベストセラーのフィットがクラスの平均とすると、パッソの価格はその3分の1以下、日産のマーチも10万円以上低くなっています。

パッソは燃費もよく、販売も順調なだけに意外な気もしますが、マーチとパッソのリセールバリューが低いのは内外装の質感が要因と考えます。
 
車選びは恋愛のようなもの、たとえリセールバリューが低いとされる車種であっても、これ！と思える車を選ぶことは、カーライフの充実につながる要素です。選んだ車が、たまたまリセールバリューも良かった。そのくらいの気構えで、車選びをしたいものですね。