フロントだけから360度まで、ドラレコの種類はいくつある?

おすすめのドラレコ 栗原祥光

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リサーチ会社のマイボイスコム㈱が昨年発表したデータによると、その普及率は4割を超え、車両の購入や乗り換え時の必須アイテムになりつつあるドライブレコーダー。現在、機種選びで迷っているという方も多いはず。そこでここでは、ドライブレコーダーのカメラについて、それぞれの違いと利点について解説します。
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ニュースをきっかけに年々認知度が高まっているドラレコ
カメラの数と形態で撮影できる範囲が異なる
魅力は安価に購入できること。フロント1カメラタイプ
あおり運転対策ならリアカメラも必要。前後2カメラタイプ
1台で車両の周囲を撮影できる360度カメラタイプ
備えあれば憂いなし。全方向をカバーする360度+リアカメラタイプ
一石二鳥の効果が期待できるミラー+リアカメラタイプ

ニュースをきっかけに年々認知度が高まっているドラレコ

ここ数年、ニュースやワイドショーでドライブレコーダーによる映像が取り上げられ、自車の前方を走行する車両が蛇行運転を繰り返したり、後方の車両にあおり運転されたりと、普段から安全意識の高いドライバーにも“運転はつねに危険ととなりあわせ”にあることを再認識させました。

それに呼応するように、ドライブレコーダーは運行管理や安全運転教育のアイテムから交通事故などの発生状況を記録する媒体としての役割を高め、いまでは一般に広く普及するようになったのです。

その契機となったのは、2012年に京都の祇園で発生した軽自動車暴走事故といわれており、2017年の東名高速道路や、2019年の常磐道のあおり運転は記憶に新しいところ。

これらに呼応するように、国内主要メーカーの出荷台数(一般社団法人ドライブレコーダー協議会発表資料による)も増加。2021年度の第1四半期は、2019年度(約484万台)をうわ回る台数が出荷され、過去最高を記録しそうな勢いです。

カメラの数と形態で撮影できる範囲が異なる

ドライブレコーダーが一般に広く出回り、役割が変化するにつれて、ドラレコ本体もフロント撮影タイプから、前後同時に撮影できるものや、360度カメラを備えて室内も撮影タイプが主流になりました。ここでは、それぞれタイプ別の特徴について解説します。

魅力は安価に購入できること。フロント1カメラタイプ

フロント側だけを撮影するもっともベーシックはタイプで、カメラと本体が一体になったものと、カメラと本体をセパレートしたものが存在します。

一体型であれば電源をシガーソケットから取り、本体をフロントウィンドウに貼り付けるだけと、取り付け方法も簡単。DIYでも装着が可能です。リーズナブルな価格も魅力のひとつです。

コムテック(COMTEC)

コムテック ドライブレコーダー HDR103 200万画素 Full HD 3年保証 駐車監視 常時録画 衝撃録画 HDR103

6,631円〜(税込)

フロントだけの撮影でOKならオススメ

フルHD&168度の超広角レンズの本体に白飛びや黒つぶれ、逆光に強いHDR/WDRや安全運転支援機能、SDカードの定期的なフォーマットがいらないメンテナンスフリー設計など、十分な基本性能を持ったベーシックモデル。オプションながら駐車監視機能を追加することもできます。


メーカー
コムテック(COMTEC)
ブランド
コムテック(COMTEC)
モデル名
HDR103
梱包サイズ
2.6 x 8.2 x 5 cm; 89 g
商品モデル番号
HDR103
商品の重量
89 g

あおり運転対策ならリアカメラも必要。前後2カメラタイプ

フロントとリアに別々のカメラを用意するタイプで、基本は、フロント撮影カメラにリアカメラを追加した構造となっており、フロントの本体からリアのナンバープレート付近に設置するリアカメラまで配線が必要になるため、取り付けにはある程度の自動車の知識が必要です。

一般的に、フロントカメラは常時録画にくわえて本体のセンサーが衝撃を感知すると記録映像を残すよう設定されていますが、リアは常時録画のみ。そこで一部の機種では、一定時間、至近距離で追随された場合、カメラが作動して自動的に後方車両の録画を開始する機能を持たせ、おあり運転に対応します。

カロッツェリア(carrozzeria)/パイオニア(Pioneer)

VREC-DH300D

11,600円〜(税込)

ユーザーニーズから生まれたカロッツェリアの前後2カメラモデル

フルHDよりも高い解像度を誇るWQHDを採用したフロントカメラと、フルHDのリアカメラを組み合わせた前後2カメラタイプ。フロント370万画素/リア200万画素にくわえて、前後にソニー製STARVISを搭載し、夜間でも鮮明な映像を残すことがきます。

操作性と見やすさにこだわった3インチの液晶画面やスッキリとした配線も魅力となっています。

カメラ数
2カメラ(フロント+リア)
画質
2.5K
水平画角
112°
フレームレート
27fps
設置タイプ
一体型
Gセンサー搭載
駐車監視機能
△(オプション)
HDR/WDR対応
-
LED信号対応
GPS機能
録音機能
安全運転支援機能
-

1台で車両の周囲を撮影できる360度カメラタイプ

フロントカメラと同様、本体とカメラが一体型になった機種が多く、取り付けも容易です。フロントカメラタイプと異なるのは、カメラが本体の下側に付いていること。これでカメラの周囲360度を監視、記録するので、室内の様子や前方横からのアクシデントなども記録できるようになりました。

ただし、本体の下部にカメラを設置している関係で前側上方の信号機などが見えにくかったり、リアは室内越しになるため、後方車両のナンバーが映りにくいということが難点です。

ケンウッド(KENWOOD)

DRV-CW560-K

9,999円〜(税込)

特徴的なデザインの360度カメラモデル

ケンウッドのDRV-CW560は、あえて液晶画面を装備しないことで安価な価格設定と面白い本体デザインを実現したモデル。

撮影した映像は、手持ちのスマートフォンで行うタイプで、速度・緯度・経度などの自車位置情報を測るGPSをはじめ、夜間でも鮮明な画像を録画できるSTARVISと明るさの変化に強いWDRなど、高い基本性能を備えています。


メーカー
ケンウッド(KENWOOD)
モデル名
DRV-CW560-K
梱包サイズ
6.1 x 7.4 x 8.1 cm; 136 g
商品モデル番号
DRV-CW560-K
商品の重量
136 g

備えあれば憂いなし。全方向をカバーする360度+リアカメラタイプ

360度カメラタイプでは難しかった車両後方の撮影を別カメラで行うことで、車両周囲の監視をより強化することができます。前後2カメラでは難しい、急な割り込みや幅寄せなどにも対応できるのは、360度カメラの魅力です。

YUPITERU

Q-30R

42,141円〜(税込)

もしものときの頼りになる親切設計

リアにカメラを追加したことで、フロントに設置される360度カメラのアングルの変更が可能になった最新モデル。360度カメラの欠点とされていた車両上方の撮影を垂直240度まで可能としたことで、高い位置や近い位置にある信号機や看板まで記録できるようなったことがポイント。

約360万画素の映像に、白飛びや黒つぶれを低減するHDR、夜間の撮影で真価を発揮するSTARVISなどを搭載しています。

カメラ数
2カメラ(360°+リア)
画質
フルHD
水平画角
360°
フレームレート
29.1fps
設置タイプ
一体型
Gセンサー搭載
駐車監視機能
△(オプション)
HDR/WDR対応
LED信号対応
GPS機能
録音機能
安全運転支援機能
-

一石二鳥の効果が期待できるミラー+リアカメラタイプ

近年、装着する車両も増えてきたデジタル式のバックミラーにドラレコ機能を持たせた製品。車両のリアに設置されたカメラの映像をバックミラーの液晶画面に表示することで、車両後方の状況を後席の乗員や荷物によって遮られることなく確認できるようになります。

ミラー本体にフロントカメラを内蔵したモデルの場合、ミラーの角度を変えるとフロントカメラの角度も変わってしまうことが欠点。最近では、フロントカメラをセパレートした製品も販売されています。

セルスター(CELLSTAR)

CS-1000SM

29,078円〜(税込)

リアカメラの追加を考えているならコレ

ドラレコとデジタルインナーミラーの2つの用途をひとつにまとめたセルスターのミラー型ドラレコ。リアカメラはフルHD録画にくわえ、HDR、STARVISも搭載し、夜間でもくっりした映像を録画してくれます。

まらミラーの表示は、左右上下、傾き、拡大・縮小など表示エリアの細かい調整が可能なことにくわえ、ワンプッシュで切り替え可能なバックモードでは後方下部の映像を映し出すことも可能です。

カメラ数
1カメラ(リア)
画質
フルHD
水平画角
117.9°(リア)
フレームレート
30fps
設置タイプ
ルームミラー型
Gセンサー搭載
駐車監視機能
△(オプション)
HDR/WDR対応
LED信号対応
GPS機能
録音機能
安全運転支援機能
-
現在、ドライブレコーダーの種類は、おおきくわけると上記の5つに分類されます。予算と目的に合った機種選びをしましょう。

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