【保存版】アウトドアシアターはキャンプ初心者でもできる!野外映画を楽しむメソッド

ランタン キャンプ

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満点の星空のもと大スクリーンで好きな映像を楽しむ。実はプロジェクターの進化でいとも簡単に実現可能。初心者キャンパーでも楽しめる手軽なアウトドアシアターのメソッドをお届け。

文・アウトドアライター&クリエイター夏野 栄

Chapter
アウトドアシアターはこんなに素敵
フード&ドリンクもご自由に
野外映画に必要なたった三つのもの
アウトドアシアターHOW TO
あれば完璧・野外環境を加速させる電源たち
キャンプ場でやるならルールを厳守
まとめ

アウトドアシアターはこんなに素敵

映画館といえば決まった時間にはじまり周囲の方への配慮が必要な空間。でもアウトドアシアターなら全てが自由。(キャンプ場のレギュレーションは守る必要があるので音に関するルール等は事前にご確認を)好きなタイトルを好きな時間に好きなチェアで楽しめます。

そして何よりありえないほどの解放感を味わえるフィールドが選び放題。想像してみてください、星降る山の映画館、湖畔の映画館、海の映画館に観客は自分たちだけ。

フード&ドリンクもご自由に

アウトドアシアターではフード&ドリンクの持ち込みだってOKです。なんならシアターで作りながら食べちゃってください。この点の自由さもホームシアター以上。

映画のグルメシーンでは同じものが食べたくなってしまうもの。作品と同じ料理を再現するエンタメ野外料理みたいな遊びも楽しいですよ。シーンに合わせたフィールドを選んでジブリ飯映画会なんていかがでしょう?

野外映画に必要なたった三つのもの

「スクリーンとプロジェクター」本当はたったこの二つでアウトドアシアターは作れます。とはいえプロジェクターの電池量は限られていて個体差もあります。実際に長時間キャンプ場で映画を楽しむ環境を作るという意味で、三つ目に電源(バッテリー)を加えます。

キャンパーにとって新たに必要な装備といえばプロジェクター程度。現在では実用可能な製品でだいたい3万円前後。野外映画を楽しめて家のサブディスプレイとしても使えると考えれば購入しても良い値段ではないでしょうか。

革命的に小さいプロジェクターが可能性を急拡大

このサイズ感、お解りいただけるだろうか。コーラの350ml缶よりも小さいこのプロジェクターは150 ANSIルーメンで使用十分のスペック。このサイズで最大なんと100インチの大画面を作り出します。

このコンパクトさならザックにパッキングしてトレッキングでも映画館をつくれます。しかも内臓電池による動画再生時間は最大約4時間(wifi利用時は約3時間)。決まった映画だけを1、2本観るなら外部バッテリーさえ必要ないスペックです。

外部端末を必要とせずYoutube視聴が可能なのでスマホも必要ありません。今回は実際に、この小さすぎる映画館『Anker Nebula Capsule Pro』を使ってアウトドアシアターを作ります。

アウトドアシアターHOW TO

いよいよアウトドアシアターのHOW TO。キャンパー初心者でも本当にかんたんにできるのでご安心ください。「テントを一人で立てる自信がない」そんな方こそ、キャンプで宿泊する前にまずは半日キャンプのアウトドアシアターから楽しんでみるのもいいかもしれません。

スクリーンを設置する

専用のスクリーンはいりません。収納性も考慮するとただの白い布でOK。薄手の帆布だと扱いやすく安価ですね。ユザワヤのようなクラフトショップで手に入ります。プロジェクターで投影する画面のインチサイズよりやや大きめの大きさを用意します。

専用ロープもいりません。テントで使うガイラインで、左右の木やポールに四隅を結んでテンションをかけるだけ。下二本のラインはペグダウンだと調整がより自由です。

ノットに自信のない方は事前に布と引綱を用意しておくと安心。用意した白い布の四隅に穴を開け、できればハトメで止めます。(大したテンションはかけないのでざっくりで良いならハトメも必要なし)5mm前後のパラコード、もしくは綿のより紐を3mほどの長さで4本用意しておけばOK。

現地で時短したいという方は引綱の端にカラビナをつけておけておけば現場でノット回数が減ります。左右に木があるフィールドかどうか、ポールを立てる必要があるかどうかは事前にイメージしておくとスムーズです。

<用意するもの>

スクリーン用の白い布(薄手の帆布等)
ガイラインもしくは3mほどのパラコードか綿のより紐×4本
必要に応じてハトメ、カラビナ、ペグ

プロジェクターを台に乗せる

スクリーンからプロジェクターまでの距離はプロジェクターの推奨値を基準に、照射しながらプロジェクターを動かして映像が見えやすい距離を選びます。キャンプサイトのレイアウト等も考慮します。

ここで重要なのがプロジェクターを置く台の高さ。ふだん使っているキャンプテーブルでもいいのですが、現地で上下の高さ調整ができる、もしくは台の角度を調整できる必要があります。『Anker Nebula Capsule Pro』のようにカメラの三脚にセットできるプロジェクターなら三脚を使うととっても楽。

もし高さ調整のできない台しか無い場合には、台の前面下部に高さを出すものを敷いてプロジェクターの角度をつけます。

バッテリーや出力端末にセットすれば素敵空間のできあがり

アウトドアシアターを構成する最小単位なら「スクリーン+プロジェクター」、ある意味すでにできあがっています。あとは内部電池を補うために外部電源に接続する、もしくは出力端末を使用する場合にそれらと繋げるだけ。実際にテントを立てるよりも少ない手数で、あっという間にプライベート映画館の完成です。

ハンモックチェアはチートなスクリーンスタンド

フィールドに丁度良い木が無さそう、タープポールでスタンドを作るのもちょっと難しそう、そんな方はハンモックチェアを使えばそのままスクリーンスタンドとして使えます。“チェア”としても使える角度調整ができる点がポイント。

スクリーンとして使わない場合はハンモックやチェアとしてサイトで使える上に、一台車に積んで置けばフィールドを選ばずどこでも気軽にアウトドアシアターを作りやすくなるのでおすすめチートです。

スクリーンはタープやシェルターでもOK

なるべく荷物を減らしたいという方、山岳出身の私も同感です。そういうソリッドな視点でアウトドアシアターを作るなら、荷物を増やさずタープやシェルターをスクリーンを代用に。プロジェクターが小さいのでミニマル装備でのアウトドアシアターだって可能です。

ローカスギアのTarp X等が一枚あると世界が広がります。展開も一瞬で畳みやすく、パッキングスペースはちょっとした隙間でOK。無駄なく汎用性が高いソリッドさはスペックの高さであり、ローカスギアの魅力を体現しています。ローカスギアほど「使えてかっこいい」という表現がしっくりくるブランドもなかなかありません。

あれば完璧・野外環境を加速させる電源たち

こちらは車に一台積んでおけば大抵の作業環境が作れてしまう魔法の箱。容量は120,600mAh。これだけあれば他に電源類は必要ないですね。

アウトドアシアターどころかあらゆる野外作業環境が作れます。車移動ならもう電源カフェを探す必要はありません。これ一台で野外オフィスが完成です。

また災害時を想定して家庭に一台あると安心感が違います。キャンプ&アウトドアの電源のほか、災害の備えとして考えればリーズナブルな価格ではないのではないでしょうか。

10,000mahでこのコンパクトさ

どうですかこのコンパクトさ。たった数年前に超重くてデカい同容量のバッテリーを山に持ち込んでいたことがまるで夢のよう。あの苦悩の日々から考えると眩暈がしそうな小ささです。

これ一つプレスするだけで、『Anker Nebula Capsule Pro』なら単純計算で3倍近い時間動画再生できることになります。トータル12時間なら一日中アウトドアシアター可能、野外映画のシステムとして必要十分な装備といっていいでしょう。しかもお値段も驚きのお安さ。

キャンプ場でやるならルールを厳守

キャンプ場には隣人がいます。その隣人は静けさや月光をキャンプに求めているかもしれません。そんなキャンプ場でアウトドアシアターを楽しむ際には周囲への配慮が必要です。

消灯時間や音に関するルールが細かく定められているキャンプ場もあります。キャンプ場でアウトドアシアターを作る際には事前にフォールドのルールをチェックし守りましょう。

まとめ

アウトドアシアターはキャンプ初心者でもできる。今回お届けしたシンプルなシステムなら、野外映画を本当に誰でも手軽に楽しめます。その先はアウトドアシアターにキャラを出すフィールドを探す冒険の始まり。

木のカーテンが遮光する山中、夕暮れの砂浜、星降る草原、世界に一つだけの野外映画館を作ってみませんか?

撮影協力:湘南唯一のシーサイズキャンプ場 茅ヶ崎市柳島キャンプ場

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文・アウトドアライター&クリエイター夏野 栄
山岳部出身のアウトドアライター。数多くの紙面やWEBなどの媒体で活躍。湘南の牛舎ガレージのアートディレクション廉プロデュース担当も務める。自転車ビルダーでもある。

(提供元:LANTERN
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