事故車の査定額はどのくらい下がるの?意外と知らない「事故車」の定義とまとめ
更新日:2024.10.28
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この記事では、事故車の査定額の下がり幅や査定額の決まり方を解説します。
そもそも「事故車」とはどんな車なのか、意外と知らないその定義についてもまとめていきます。
そもそも「事故車」とはどんな車なのか、意外と知らないその定義についてもまとめていきます。
- Chapter
- 意外と知らない「事故車」の定義
- 「事故車」=事故に遭った車では無い
- 事故車とみなされる車両の骨格部品
- 事故車と見なされないケース
- 事故車の査定金額について
- 事故車の買取査定額は一般的に「30万円」下がる
- 事故車の査定方法は2種類
- WEB査定で買取価格を比較する方法
- 買取業者に出張査定を依頼する方法
- 事故車を売却する際に必要な書類
- 車の傷が買取査定に与える影響の目安
- 爪が引っ掛からない程度の浅い傷の場合
- 再塗装で済む程度の傷の場合
- 板金と再塗装が必要な凹みがある傷の場合
- 状態が悪く廃車になる場合
- 事故車を高く買取してもらうポイント
- 複数の買取業者で見積もりを取る
- 事故車の買取専門店を利用する
- 廃車買取業者を利用する
- 買取・販売実績が多い
- 口コミや評判も参考にする
- 事故車の査定額まとめ
意外と知らない「事故車」の定義
「事故車」と聞くと「事故に遭遇して故障した車」のことを想像するかもしれません。
しかし、自動車業界における「事故車」には厳密な定義があります。
しかし、自動車業界における「事故車」には厳密な定義があります。
「事故車」=事故に遭った車では無い
「事故車」とは、事故やそのほかの理由で車の骨格を損傷し、修復歴のある車のことを指します。
そのため、原因が事故であるかどうかに関わらず、車両の骨格部分に損傷や修理歴があれば全て事故車となるのです。
そのため、原因が事故であるかどうかに関わらず、車両の骨格部分に損傷や修理歴があれば全て事故車となるのです。
事故車とみなされる車両の骨格部品
事故車とは、車の骨格部分である以下の9カ所に損傷があったり、修復を行なったことがある車両のことを指します。
車の骨格を構成する重要パーツ
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車の骨格に損傷や修復歴があると、安全面や機能面に問題があると見なされるからです。
事故を起こしたことはなくても、車の骨格部分を損傷したり修理した場合に事故車扱いになることを覚えておきましょう。
また、事故車は「修復歴車」と表記されることもあります。買取査定や中古車の購入を検討する際は参考にしてみてください。
事故を起こしたことはなくても、車の骨格部分を損傷したり修理した場合に事故車扱いになることを覚えておきましょう。
また、事故車は「修復歴車」と表記されることもあります。買取査定や中古車の購入を検討する際は参考にしてみてください。
事故車と見なされないケース
先述した通り、事故車とは車の骨格部分である9カ所の部品に損傷や修復歴がある車のことです。
つまり、骨格部分以外の箇所を損傷、修復した場合は「事故車」ではありません。
つまり、骨格部分以外の箇所を損傷、修復した場合は「事故車」ではありません。
ポイント
- 事故車=事故に遭った車ではない
- 事故車とは、事故の有無に関係なく車の骨格を損傷し、修復歴のある車のこと
事故車の査定金額について
事故車であっても査定金額の相場を見積もることは可能です。
ただし、事故車の査定額は骨格部分の損傷の程度や車種や年式、走行距離によっても価格が変動するため、確実と言える相場はありません。
ただし、事故車の査定額は骨格部分の損傷の程度や車種や年式、走行距離によっても価格が変動するため、確実と言える相場はありません。
事故車の買取査定額は一般的に「30万円」下がる
事故車の「中古車としての査定額」は車の骨格(フレーム)が損傷した場合、軽自動車で20万円前後、普通車で30〜50万円程度の減額になります。
明らかな損傷はもちろん、事故でゆがんだ箇所が故障につながることもあります。
いずれにしても「何が起こるかわからない」というリスクがあるため、買取業者も低い査定額をつけます。
詳しい車の状態別査定額は後述する車の傷が買取査定に与える影響の目安を参考にしてみてください。
明らかな損傷はもちろん、事故でゆがんだ箇所が故障につながることもあります。
いずれにしても「何が起こるかわからない」というリスクがあるため、買取業者も低い査定額をつけます。
詳しい車の状態別査定額は後述する車の傷が買取査定に与える影響の目安を参考にしてみてください。
ポイント
- 事故車でも査定額を見積もることは可能
- 査定額は損傷の程度・車種・年式・走行距離によって異なるため確実な相場はない
- 事故車の査定額は一般的に30万円下がる
事故車の査定方法は2種類
事故車を査定する方法は2種類
- WEB査定で買取価格を比較する方法
- 買取業者に出張査定を依頼する方法
それぞれの査定方法に詳しく掘り下げていきますので、事故車の売却を検討している方はチェックしてみてください。
WEB査定で買取価格を比較する方法
事故車の場合でも、一般的な中古車と同様にWEB査定を受けられます。
「事故車」という条件で絞り込めば、より正確に近い査定額を確認できます。
どこの業者なら事故車でも高く買い取ってくれそうなのか、複数のシュミレーターを用いて比較してみましょう。
また、公開されている買取実績を見てみるのも1つの手段です。
買取実績と査定額を見て自分の車が大体いくらになるのかを判断してみましょう。
ただし、Web査定では詳しい車の状態をチェックできるわけではありません。
あくまでも大体の相場価格しかわからないので注意しておきましょう。
「事故車」という条件で絞り込めば、より正確に近い査定額を確認できます。
どこの業者なら事故車でも高く買い取ってくれそうなのか、複数のシュミレーターを用いて比較してみましょう。
また、公開されている買取実績を見てみるのも1つの手段です。
買取実績と査定額を見て自分の車が大体いくらになるのかを判断してみましょう。
ただし、Web査定では詳しい車の状態をチェックできるわけではありません。
あくまでも大体の相場価格しかわからないので注意しておきましょう。
買取業者に出張査定を依頼する方法
出張査定とは、買取業者の査定員に来てもらうサービスです。
査定の日時や場所を指定できるのが特徴です。
より正確な査定額について知りたいのならWEB査定よりも出張査定を活用しましょう。
なかには無料で査定を行ってくれる業者も多く、その場で買取額を確認する事ができます。
さらに、買取額に納得すればその場で引き取ってもらえる事もあるので正確かつスピーディーに査定したい方におすすめです。
ただし、より高い値段で買い取ってもらうためには少なくとも2〜3社に無料査定を依頼するといいでしょう。
査定の日時や場所を指定できるのが特徴です。
より正確な査定額について知りたいのならWEB査定よりも出張査定を活用しましょう。
なかには無料で査定を行ってくれる業者も多く、その場で買取額を確認する事ができます。
さらに、買取額に納得すればその場で引き取ってもらえる事もあるので正確かつスピーディーに査定したい方におすすめです。
ただし、より高い値段で買い取ってもらうためには少なくとも2〜3社に無料査定を依頼するといいでしょう。
ポイント
- 事故車の査定方法はWeb査定・出張査定の二種類
- いずれも複数の業者に見積もってもらうことが大切
事故車を売却する際に必要な書類
買取価格を比較し、査定を出す買取業者が決まったら売却の手続きが始まります。
事故車の売却手続きには下記の書類が必要になりますのであらかじめ揃えておきましょう。
事故車の売却手続きには下記の書類が必要になりますのであらかじめ揃えておきましょう。
【普通車の場合】
- 車検証
- 印鑑登録証明書(発行日から3ヶ月以内のもの)
- ナンバープレート(前後2枚)
- 自賠責保険証
- リサイクル券
- 身分証明書
このほかにも所有者が異なる方(代理人)が廃車にする場合や車検後に引越しをしている場合、結婚などにより車検の氏名に変更がある場合など状況に応じて必要な書類が変わります。
ポイント
- 事故車の売却には書類が必要
- 状況に応じて追加で書類が必要になるので注意
車の傷が買取査定に与える影響の目安
「事故車」=事故を起こした車では無いことは先ほど確認しましたが、一方で傷がある車はどのくらい減額されるのかも抑えておきたいところです。
ここでは事故車に限らず、車体の傷が買取査定に与える影響の目安について紹介していきます。
ここでは事故車に限らず、車体の傷が買取査定に与える影響の目安について紹介していきます。
爪が引っ掛からない程度の浅い傷の場合
爪が引っ掛からない程度の浅い傷は、ほとんどの場合で減額の対象にはなりません。
多少の傷は避けられないものであり簡単に修理できるからです。
ただし、浅い傷が車全体に細かくついている場合は減額の対象になる可能性があります。
そのため洗車をしすぎたり細かい傷がつきかねない環境で車を使用することは避けましょう。
多少の傷は避けられないものであり簡単に修理できるからです。
ただし、浅い傷が車全体に細かくついている場合は減額の対象になる可能性があります。
そのため洗車をしすぎたり細かい傷がつきかねない環境で車を使用することは避けましょう。
再塗装で済む程度の傷の場合
再塗装で傷が隠せる程度の場合、傷が大きいと減額されることがあります。
「再塗装で傷が隠せる程度」とは、「塗装が剥がれたがボディには支障がない」程度のことです。
1cm未満の小さい傷であれば査定に影響は与えませんが、1cm以上の傷は大きさに応じて減額の相場が高くなります。
傷の大きさと減額相場は以下の通りです。
「再塗装で傷が隠せる程度」とは、「塗装が剥がれたがボディには支障がない」程度のことです。
1cm未満の小さい傷であれば査定に影響は与えませんが、1cm以上の傷は大きさに応じて減額の相場が高くなります。
傷の大きさと減額相場は以下の通りです。
傷の大きさ | 減額相場 |
1cm未満 | 影響なし |
1cm~9cm | 1万円 |
9cm~30cm | 1~2万円 |
30cm~ | 2~4万円 |
上記でご紹介した減額相場は、あくまでも中古車自動車査定協会の「中古車自動車査定基準」に基づくものです。
実際の減額相場や査定基準は買取業者によって変わるため、詳しくは車の売却を予定している業者へ確認をしましょう。
実際の減額相場や査定基準は買取業者によって変わるため、詳しくは車の売却を予定している業者へ確認をしましょう。
板金と再塗装が必要な凹みがある傷の場合
板金と再塗装が必要な凹みがある傷の場合は修理にかかるコストが上がるため、凹みの大きさに応じて減額相場が変わります。
具体的な減額相場は以下の表の通りです。
具体的な減額相場は以下の表の通りです。
傷の大きさ | 減額相場 |
9cm~30cm |
2~5万円 |
30cm~ | 2~8万円 |
パネル面積の半分以上 | 7~20万円 |
上記でご紹介した減額相場は、あくまでも中古車自動車査定協会の「中古自動車査定基準」に基づくものです。
実際の減額相場や査定基準は買取業者によって変わるため、詳しくは車の売却を予定している業者へ確認をしましょう。
また、この減額相場は板金の補修と再塗装の場合の相場です。
パネル面積の半分以上の大きさの傷の場合は部品そのものの交換が必要になり、修理相場が大幅に上がります。
実際の減額相場や査定基準は買取業者によって変わるため、詳しくは車の売却を予定している業者へ確認をしましょう。
また、この減額相場は板金の補修と再塗装の場合の相場です。
パネル面積の半分以上の大きさの傷の場合は部品そのものの交換が必要になり、修理相場が大幅に上がります。
状態が悪く廃車になる場合
損傷が大きく廃車にする場合、廃車手続きの費用がかかる可能性があります。
廃車手続きとは、主に抹消登録と解体を指しており、車が自走できない場合はさらに運搬費用が、リサイクル料金を支払っていない場合は改めてリサイクル料金の支払いが必要です。
業者に代行してもらう場合は、加えて手数料も発生します。
ただし、自動車税・自動車重量税・保険料が払い戻される場合もあり、払い戻された費用で出費が相殺されることもあります。
事故車を査定に出す際は骨格部分の減額相場(約30万円)に加え、他のパーツの傷も減額対象になることを頭に入れておきましょう。
廃車手続きとは、主に抹消登録と解体を指しており、車が自走できない場合はさらに運搬費用が、リサイクル料金を支払っていない場合は改めてリサイクル料金の支払いが必要です。
業者に代行してもらう場合は、加えて手数料も発生します。
ただし、自動車税・自動車重量税・保険料が払い戻される場合もあり、払い戻された費用で出費が相殺されることもあります。
事故車を査定に出す際は骨格部分の減額相場(約30万円)に加え、他のパーツの傷も減額対象になることを頭に入れておきましょう。
ポイント
- 傷の状態や大きさによって買取査定額は異なる
- 廃車の場合は追加でコストがかかるので注意
事故車を高く買取してもらうポイント
事故車は他の車と比べて市場価値が低く査定額が低く算出されます。
できるだけ高い金額で買取してもらうために下記の方法を参考にしてみて下さい。
できるだけ高い金額で買取してもらうために下記の方法を参考にしてみて下さい。
複数の買取業者で見積もりを取る
中古車買取店によって買取価格に差が出ることがあります。
事故車であっても複数の業者から見積もりを取り、より高い買取価格を提示した業者に売却しましょう。
なかには自社修理工場を持つ買取業者もあり、高値で買い取ってくれる場合があります。
事故車であっても複数の業者から見積もりを取り、より高い買取価格を提示した業者に売却しましょう。
なかには自社修理工場を持つ買取業者もあり、高値で買い取ってくれる場合があります。
事故車の買取専門店を利用する
事故車を専門に扱う買取業者は、海外への輸出など一般的な買取業者にはない販路を持っている傾向があります。
国内では事故車の市場価値は低く需要がなくても、海外では日本車に対する一定の人気と需要があります。
そのため、事故車であっても高値買取が期待できるでしょう。
彼らは事故車に関する知識も豊富であることから査定から買取までスムーズに進めてもらえます。
国内では事故車の市場価値は低く需要がなくても、海外では日本車に対する一定の人気と需要があります。
そのため、事故車であっても高値買取が期待できるでしょう。
彼らは事故車に関する知識も豊富であることから査定から買取までスムーズに進めてもらえます。
廃車買取業者を利用する
走行に問題がある、査定額がつかない場合には廃車買取業者の利用もお勧めします。
廃車買取業者は買い取った車を部品取りとして使うのが特徴で、使える部品が多いほど価格に反映されることから車全体の評価が低くても満足できる査定額が期待できます。
事故車の買取業者に査定してもらった後は廃車買取業者にも見積もりを依頼しましょう。
査定額を比較することで事故車であっても高い査定額を目指せます。
廃車買取業者は買い取った車を部品取りとして使うのが特徴で、使える部品が多いほど価格に反映されることから車全体の評価が低くても満足できる査定額が期待できます。
事故車の買取業者に査定してもらった後は廃車買取業者にも見積もりを依頼しましょう。
査定額を比較することで事故車であっても高い査定額を目指せます。
買取・販売実績が多い
車の買取業者を選ぶときには、買取だけでなく販売台数の実績が豊富なことにも注目しましょう。
自社で買取から販売を担う業者は、中間業者に利益を取られないため強気の買取価格を提示できるからです。
買取事例が年式や走行距離などの類似車種があれば売るときの参考にもできます。
自社で買取から販売を担う業者は、中間業者に利益を取られないため強気の買取価格を提示できるからです。
買取事例が年式や走行距離などの類似車種があれば売るときの参考にもできます。
口コミや評判も参考にする
よい業者をみつけるためには、口コミなどを参考にして買取業者を選ぶのもおすすめです。
口コミなどで評判がよければ信用でき、反対に評判が悪ければ避けられます。
口コミなどで業者の評価を見るときには、よい評価だけではなく、悪い評価もチェックすることが大切です。
優良業者でもどのような点が評価されていないのかを知り、利用するメリット・デメリットの両方を知った上で選ぶことができます。
口コミなどで評判がよければ信用でき、反対に評判が悪ければ避けられます。
口コミなどで業者の評価を見るときには、よい評価だけではなく、悪い評価もチェックすることが大切です。
優良業者でもどのような点が評価されていないのかを知り、利用するメリット・デメリットの両方を知った上で選ぶことができます。
事故車の査定額まとめ
記事のまとめ
- 「事故車」=事故に遭った車ではない
- 事故車でも買い取ってもらうことは可能
- 事故車の査定金額の相場は一般的に30万円下がる
- 事故車の査定方法は「WEB査定」と「出張サービス」の2種類
- 車の状態によって買取査定額は変わる
- 複数の業者に相場を見積もりをもらう