ゴルフ
ドライバーの飛距離アップをヘッドスピード以外の要素で実現する方法
更新日:2024.09.09
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ゴルフボールはなぜ遠くまで飛ぶのか?色々な要素があるのに、ほとんどのゴルファーはヘッドスピードにしか興味がない。ドライバーを飛ばしたいという気持ちとストレートに結びつくのがヘッドスピードだからでしょう。その結果、力み、手打ちが生じます。女子プロはヘッドスピードが40m/sなのにドライバーは240ヤード飛んでいます。もっとヘッドスピード以外の要素に興味を持ってみませんか?
文・KMA 木村博
文・KMA 木村博
- Chapter
- ボールが飛ぶ要素とその関係
- ボール初速の改善
- 回転数の改善
- 打ち出し角度の改善
- 最後に
ボールが飛ぶ要素とその関係
このテーマはとても奥が深いです。飛距離はヘッドスピード・ボール初速・回転数・打ち出し角度の4つ要素のかけ算で飛距離が決まってきます。
ヘッドスピードは筋力・稼働域・クラブの重量が大きく影響を与えます。ボール初速はスイングの正確性、言い換えればミート率が影響、回転数はヘッドのボールへの当たり方・ヘッドの重心位置が影響、打ち出し角度はロフト・当たり方が影響します。
これらの要素を具体的に考えるためドライバーショットのモデルを提示して分析してみます。
ヘッドスピードは筋力・稼働域・クラブの重量が大きく影響を与えます。ボール初速はスイングの正確性、言い換えればミート率が影響、回転数はヘッドのボールへの当たり方・ヘッドの重心位置が影響、打ち出し角度はロフト・当たり方が影響します。
これらの要素を具体的に考えるためドライバーショットのモデルを提示して分析してみます。
女子プロ | 男子アマ | |
ヘッドスピード | 40m/s | 40m/s |
ボール初速 | 60m/s | 52m/s |
回転数 | 2000/分 | 3000/分 |
打ち出し角度 | 16度 | 20度 |
飛距離 | 240ヤード | 200ヤード |
女子プロはヘッドスピード40m/sで飛距離240ヤード、男子アマはヘッドスピード40m/sと同じですが、200ヤードしか飛ばないモデルです。
まず大きな違いは、女子プロがボール初速60m/sに対し、男子アマは52m/s、ミート率を計算するとプロ1.5に対し、アマ1.3という結果です。スイングスピードパワーの伝達効率の悪さが飛距離に影響を与えています。
また、回転数はプロ2000/分に対し、アマ3000/分で1.5倍、打ち出し角度とも関係し、吹き上がりが発生、アマは飛距離を落としています。
これがアマの典型的な現象で、ヘッドスピードへのこだわりより、ボール初速・回転数・打ち出し角度の改善を優先させたい理由になります。これからこの3つの要素毎に考えていきます。
ボール初速の改善
ボール初速はヘッドスピード×ミート率で算出され、ヘッドスピードのパワーを効率よく、ボールに伝えることが重要になります。
通常ミート率はプロで1.5、シングルで1.4、アマ中級者で1.3と言われています。この差は多くの要素が影響を与えていますが、今回はアマでも簡単にできる要素に絞り、説明します。
一つ目はスイートスポットの位置についてです。
ドライバーに限らず、アイアンも含め、ゴルフクラブのスイートスポットは中心よりトウ側(ネックより)にあります。フェース中心あると思ったら大間違い、それは思い込みです。簡単なスイートスポットの探し方はシャフトのネック寄りを持ち、ボールをフェースに当て、一番反発するところを探します。これでセットアップをいつもよりトウ側にしてみましょう。スイートスポットに当たる確率が上がります。
二つ目は意識する場所です。
どこに意識を持っていけば、セットアップの位置にフェースが戻ってくるかということです。それはスイング中、胸とボールの距離を一定にしようとすることです。この意識は前傾の維持、右膝の不動、ビハインドザボール等の効用があり、スイングの正確性に貢献します。
通常ミート率はプロで1.5、シングルで1.4、アマ中級者で1.3と言われています。この差は多くの要素が影響を与えていますが、今回はアマでも簡単にできる要素に絞り、説明します。
一つ目はスイートスポットの位置についてです。
ドライバーに限らず、アイアンも含め、ゴルフクラブのスイートスポットは中心よりトウ側(ネックより)にあります。フェース中心あると思ったら大間違い、それは思い込みです。簡単なスイートスポットの探し方はシャフトのネック寄りを持ち、ボールをフェースに当て、一番反発するところを探します。これでセットアップをいつもよりトウ側にしてみましょう。スイートスポットに当たる確率が上がります。
二つ目は意識する場所です。
どこに意識を持っていけば、セットアップの位置にフェースが戻ってくるかということです。それはスイング中、胸とボールの距離を一定にしようとすることです。この意識は前傾の維持、右膝の不動、ビハインドザボール等の効用があり、スイングの正確性に貢献します。
回転数の改善
回転数(スピン量)は通常毎分で表現されます。2000/分は1分当り2000回転の意味です。フェースとボールとの衝突でバックスピンが生まれ、そのバックスピンによって、ボール下部より上部の空気の流れが早くなり、ボールは上昇しようとする現象が起こります。
ボール初速・打ち出し角度と密接な関係がありますが、回転数が多過ぎると吹き上がり現象、少な過ぎるとドロップ現象がおき、どちらも飛距離をロスします。
通常、男子プロで1000回転台、女子プロで2000台、男子アマで2200〜2500、女子アマで2700〜3000が目標と言われています。横田真一プロがテレビで「どんよりが一番飛ぶ」と言っていましたが、「どんより」がこの数値となります。
適正な回転数(どんより飛ぶ)に持っていくための簡単な方法を二つ紹介します。
一つ目はヘッドの重心位置です。
通常アマは高回転になっていますから、回転数を押さえる目的で、ヘッドの低重心化・浅重心化を図ります。具体的にはドライバーヘッドの裏側、かつフェース寄りに鉛製ウエイトを貼ります。アマは1g〜5g程度で実験し、どんより飛ぶ重さ、場所を探します。
二つ目はフェースとボールの衝突位置についてです。
ドライバーはアッパースイングで回転数を押さえることができます。そのために衝突位置がスイングの最下点ではなく、10センチ程度左足よりにあると回転数を押さえられます。
ボール初速・打ち出し角度と密接な関係がありますが、回転数が多過ぎると吹き上がり現象、少な過ぎるとドロップ現象がおき、どちらも飛距離をロスします。
通常、男子プロで1000回転台、女子プロで2000台、男子アマで2200〜2500、女子アマで2700〜3000が目標と言われています。横田真一プロがテレビで「どんよりが一番飛ぶ」と言っていましたが、「どんより」がこの数値となります。
適正な回転数(どんより飛ぶ)に持っていくための簡単な方法を二つ紹介します。
一つ目はヘッドの重心位置です。
通常アマは高回転になっていますから、回転数を押さえる目的で、ヘッドの低重心化・浅重心化を図ります。具体的にはドライバーヘッドの裏側、かつフェース寄りに鉛製ウエイトを貼ります。アマは1g〜5g程度で実験し、どんより飛ぶ重さ、場所を探します。
二つ目はフェースとボールの衝突位置についてです。
ドライバーはアッパースイングで回転数を押さえることができます。そのために衝突位置がスイングの最下点ではなく、10センチ程度左足よりにあると回転数を押さえられます。
打ち出し角度の改善
ボール初速/回転数と密接に関係するので、一言で言うのは難しいのですが、敢えて言うなら、ヘッドスピードが30台の人は回転数が多くても吹き上がる心配がないので、ドライバーでのティショットをやめ、5番ウッド(ロフト角18度)でのティショットを試してみましょう。
アマの中では試した人が少ないと思いますが、殆どのアマは、ティアップして打った場合、ドライバーより、5番ウッドの方が飛ぶと言われています。ボール初速、回転数、打ち出し角度の組み合せが最適になるからです。
お金に余裕のある方はロフト角12度のドライバー購入を検討するのも手だと思います。あのダスティン.ジョンソンでもロフト角10.5度だそうです。
アマの中では試した人が少ないと思いますが、殆どのアマは、ティアップして打った場合、ドライバーより、5番ウッドの方が飛ぶと言われています。ボール初速、回転数、打ち出し角度の組み合せが最適になるからです。
お金に余裕のある方はロフト角12度のドライバー購入を検討するのも手だと思います。あのダスティン.ジョンソンでもロフト角10.5度だそうです。
最後に
ヘッドスピードにこだわると左手主導ではなく右手主導に、腰回転主導ではなく手打ちになり、アマには良いことがありません。ヘッドスピードにこだわるのはプロの特権と思ったほうが良いでしょう。
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文・KMA 木村博
ゴルフ大好き経営コンサルタント。経営技術をゴルフ、ストレッチ、マネジメントに応用して独自理論を構築。アマの視点でゴルフを読み解く。
(提供元:golfee)
文・KMA 木村博
ゴルフ大好き経営コンサルタント。経営技術をゴルフ、ストレッチ、マネジメントに応用して独自理論を構築。アマの視点でゴルフを読み解く。
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