なぜ、"低粘度オイル"は作られたのか?

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フックス

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最新の自動車に要求される大きな性能のひとつに、省燃費性能があります。

我々エンドユーザーにとって省燃費性は、懐具合に優しいという意味になりますが、地球環境の立場から見ると、使用する燃料量が少ないことは排気ガスの排出量減少となり、大気中に放出される二酸化炭素量が減ることを意味します。

しかし、低燃費エンジンの実現にはいくつか技術的な困難がともないます。ポイントは、熱効率の改善と機械損失の低減です。
Chapter
低燃費エンジンに重要な”熱効率"って?
"低粘度オイル"の誕生
愛車に合ったオイルを選ぼう!

低燃費エンジンに重要な”熱効率"って?

熱効率とは、一定量の燃料を燃やした際、どれだけ熱エネルギーに変換できるかという率のこと。

機械損失とは、ピストンの往復運動をクランクシャフトの回転運動に変える際に生じる損失、シリンダー壁面とピストン、クランクシャフトカムシャフトと、それらが接する軸受けの部分で発生する損失のことです。

こうした金属面同士がじかに触れあって、焼き付きが発生することを防ぐため、潤滑油が使われるわけですが、現代のようにエンジン内部を循環するオイル自体の粘度が抵抗(損失)として検討される時代になると、高性能低粘度のオイルが不可避の課題となりました。
さらに市場では、エンジンのダウンサイジング、アイドリングストップ機能装着モデルの増加、オイル容量の減少&交換サイクルの延長がトレンドとなっており、エンジンオイルに求める性能向上の要求は年々高まっています。

"低粘度オイル"の誕生

こういった背景を受けて作られたオイルが、0W-20の規格表示を持つ低粘度オイルなのです。表記の意味は、前の0Wが低温時、後ろの20が高温時の粘度を示し、数字が小さいほど低粘度型となります。

しかし、低粘度性と油膜の保持性は相反し、サラサラとした流動性を保ちながら、高温下で油膜の途切れない性能の実現は非常に難しい課題で、各オイルメーカーがしのぎを削るグレードになっています。

なお、現在の低燃費型エンジンは、オイル粘度や銘柄を指定する場合が多く、規格に合ったオイルを使用しないと本来の性能が保証されないので注意が必要です。

愛車に合ったオイルを選ぼう!

ここで紹介する0W-20オイルは、ドイツFUCHS(フックス)社製の製品で、オイル専業メーカーらしく5タイプを用意しています。
超低温下でのコールドスタートに対応するXTLテクノロジーによるTITAN GT1シリーズは下記の通りです。

①高性能車のスポーツドライビング向けハイグレード仕様のTITAN GT1 0W-20
②ボルボ社のVCC RBS0-2AE規格に適合したTITAN GT1 PRO V
③VWの最新規格VW 508 00/509 00の認証を有し、ガソリン車およびディーゼルエンジン車用に特別開発されたTITAN GT1 LONGLIFE IV
④BMWのLONGLIFE-14 FE+の承認を取得したダウンサイジングターボにも向くTITAN GT1 EVOがあり、これはトヨタやホンダの0W-20粘度指定車両にも適合するグレード。
⑤モーターレーシング用に開発されたTITAN RACE PRO Rがラインナップされています。
このように、さまざまな要求に細かく対応した製品を送り出すことが可能なのは、FUCHSが潤滑油専門の研究所を自社で所有する潤滑油専門のメーカーであり、研究、製造、販売などをすべて自社で行っている企業としては世界最大規模であるということがあります。

そんなFUCHSの0W-20オイルは、ロングライフ性能も重視されて開発が行われていることから、交換サイクルが長く、ユーザーと地球環境に優しいオイルになっているのです。

商品詳細