中古で買える!今乗っていたらお洒落なコンパクトカー5選

MINI 3ドア ハッチバック

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輸入車の入口的な存在であり、しかも自動車ツウが好むのがコンパクトカーです。今回は、今だからこそ乗りたいコンパクトカーを5モデルセレクトしてみました。
Chapter
鉄板の欧州コンパクトと言えば…?
VWゴルフ
MINI 3ドア クーパー
自己主張の強いモデルが欲しい!
プジョー207
フィアット500
マニアックでも日常を豊かにしてくれるモデル
ボルボV40

鉄板の欧州コンパクトと言えば…?

VWゴルフ

古い町並みが多く、道路事情も決していいとは言えない欧州では、日本同様に取り回しのいいコンパクトカーは人気のカテゴリーです。

トルクフルな実用エンジンを搭載したモデルから、エンジンやサスペンション、空力性をバリバリにチューニングしたホットハッチまで、欧州のコンパクトカー文化は実に奥が深く多様です。だからこそ、欧州製コンパクトカーは多くの人に愛される存在なのではないでしょうか。

欧州コンパクトカーで鉄板と言えば、VWゴルフです。ジウジアーロがデザインした初代は、現在のコンパクトカーの価値観をも創造した名車。現在は6代目となり、徐々にサイズアップをしていますが、それでも世界のメーカーがコンパクトカーのランドマークにするのが、ゴルフというクルマなのです。

中古で買うなら、空前の人気モデルとなった5代目。1.4ℓ&2ℓ直4ターボと、そして1.4ℓツインチャージャー(ターボ+スーパーチャージャー)エンジンをラインナップしているのが特徴です。購入予算は100万円もあればOKです。

MINI 3ドア クーパー

鉄板と言えば、こちらも大人気のコンパクトカー。BMWが生産するMINIです。2002年3月に日本で発売されて以来、常にコンパクトカーシーンをリードしてきました。単なるクルマというよりはファッションアイテムに近く、現在では7タイプのボディバリエーションで多様なニーズに応えています。

その中で、ミニの魅力をもっともピュアに具現化しているのは、3ドアハッチバックではないでしょうか。「現在のMINIはミニじゃない」と、往年のミニ・ファンには揶揄されますが、無駄を省いて限られたボディの中に楽しさを機能性がギュッと詰め込まれているモデルです。

中古車で安心して乗りたいなら、2007年から2014年まで販売されていた2代目。様々なバリエーションがありますが、実用性と走りの楽しさのバランスを考えるなら1.6ℓ直4NAエンジンを搭載した「クーパー」はいかがでしょうか。ちょっとヤンチャな加速感を楽しみたいという向きには、スーパーチャージャーを搭載した「クーパーS」がオススメです。

2010年4月以降のモデルであれば、全車にブレーキエネルギー回生システムが採用されており(MT車にはアイドリングストップ機能を搭載)、燃費性能も考慮されています。

自己主張の強いモデルが欲しい!

プジョー207

欧州車ファンというのは、大別すればドイツ車ファンとそれ以外、に分かれることがほとんどです。カチッとしたクルマ造りが身上のドイツメーカーに対して、その他の国のメーカーはどこか色気が漂うクルマをリリースすることが多く、それがまたファンを呼んでいます。

色気と言えば、やはり「ラテン系」。ラテン系というのは、フランス車やイタリア車を一般的に言います。ただし、両国のクルマは似て非なるキャラクターを持っています。

イタリア車が情熱的なフィーリングを前面に押し出しているなら、一方のフランス車は知性的な表情を持っていますが、奥深くには秘めたるエロチシズムを持っている…といった感じでしょうか。

そんなフランス車の代表が、ライオンマークのプジョーです。プジョーは日本でも'90年代から人気が上昇し、こだわりのある欧州車ユーザーに愛されてきました。

日常ではいかも実用車然としていて、無駄がなく、おもしろみがないようにさえ感じます。ですが、ワインディングロードなどでアクセルを踏み込めば、たちまち本性を現します。

エンジンは小気味よく高回転まで回り、ソフトだったサスペンションはグッと踏ん張り、軽快にコーナーを駆け抜けていきます。こうしたサスペンションフィーリングを、フランス車ファンは愛情を込めて「ネコ脚」と表現します。

プジョーは伝統的に200番台のモデル名をBセグメントのコンパクトカーに与えていますが、中古で買いやすいのは207です。

100万円の予算があれば十分に購入することが可能ですが、フランス車はしっかりとメインテナンスをしてやることが楽しむ秘訣。エンジンやサスペンションなど、常にいい状態にできる「予算」も考えた方がいいでしょう。

フィアット500

さて、イタリアに代表格と言えば、フィアット。フィアットブランドを筆頭に、アルファロメオ、ランチア、マセラッティを擁した大メーカーです。そしてフィアットの代表格と言えば、500(チンクエチェント)シリーズです。MINI同様、先代のデザインを受け継ぎ、現代のプロトコルで生まれ変わった名車です。

2008年に日本に上陸して以来、根強い人気を誇り、2015年にはクロスオーバーの「500X」も追加されています。500は日本の軽自動車なみのサイズですが、そのデザイン性や走行性能はさすが欧州車と納得できるレベルです。とくに900cc2気筒ターボの「ツインエア」エンジンは、世界でもこの500にしか搭載されていない珍しい形式のパワーユニットです。

まるでバイクのツインエンジンのようなフィーリングは、官能と評するにふさわしいものです。上位機種に各部をチューニングしたホットハッチ「アバルト」がありますが、その直4エンジンを遥かに上回る楽しさを備えています。

サスペンションはスポーツタイプを備えた仕様もありますが、通常グレードで十分。普段使いではソフトで乗り心地が良く、でもワインディングを攻めれば粘りのあるフィーリングは、ライバルのフランス車にも負けないものがあります。予算はやはり100万円。ただし、イタリア車も十分にメインテナンスしてやることで、楽しさを十二分に味わわせてくれます。

マニアックでも日常を豊かにしてくれるモデル

ボルボV40

'90年代に日本にワゴンブームが訪れた時、その頂点にいたのが「ボルボ」でした。スウェーデンの老舗が造るエステートワゴンは、豊かさの象徴であり、多くの日本人の憧れでもありました。ボルボというと、やはり大きいクルマというイメージが強いようですが、実はコンパクトカーにも非非常に力を入れています。

その代表格が「V40」です。実質の先代モデルであるC30は日本でそれほど人気が出ませんでした。ですが2013年に導入されたV40は、手頃なサイズと魅力的なデザインが功を奏して、ボルボでは成功を収めた車種となりました。

グリルやリアビューなど各部ではボルボらしさをアピールしているものの、全体的には従来のボルボらしさを感じさせないエクステリアデザインが、欧州車ファンの目を惹きました。車内に視線を移せば、スカンジナビアのモダンデザインが遺憾なく具現化されており、プロダクトデザインマニアを唸らせました。

スイッチひとつで表情と機能を変えるメーター、ユニバーサルデザインのHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)、現在すべての自動車メーカーが追随している安全装備など、発売からすでに5年が経過している現在でも、まったく色褪せてはいません。

まだ新しい車種のため、購入予算は150万円くらいですが、手がかからないという点では日本人の気質に合っているかもしれません。また、人とはちょっと違う欧州コンパクトを考えたいなら、個性は十分と言えるのではないでしょうか。

ちなみにV40にはクロスオーバーモデルもあり、こちらもイマドキのトレンドを狙うには手頃なモデルと言えるのではないでしょうか。
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