マフラー交換中、ジャッキが外れて車に挟まれて死亡…マフラー交換の際に注意すべきこととは?

ジャッキ

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車のカスタムをショップに依頼すると工賃が発生して、どうしても高額になってしまいます。そのため、できることは自分でやろうと考えるカスタムユーザーは少なくありません。しかし、クルマに対する知識が少ない人ほど、無理な環境や道具で作業を進めようとします。そんな状況で素人が車をいじるのは、難易度をさらに高めるだけ。ときには、怪我をすることもあるかもしれません。やはり餅は餅屋にお願いするほうが良さそうです。
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ジャッキが外れて車体の下敷きに…
ジャッキアップ前に確認しておきたいこと
DIYであっても知識と工具は重要
ジャッキアップは左右均等に

ジャッキが外れて車体の下敷きに…

2016年、中古車販売店の男性が車の下敷きになり死亡してしまうという痛ましい事故が起きました。両側に設けるストッパー(リジッドラック)を片側しか設置しておらず、車体が揺れたはずみでジャッキが外れてしまったとのことです。

普段からクルマに接し、そういった作業に慣れていたはずですが、間違った手順で作業をするとプロと言えども、このような事故にあってしまうのですから、車のどの部分にジャッキを掛ければ良いのかわからない、というユーザーは、さらに危険度が高くなります。

ジャッキアップ前に確認しておきたいこと

マフラーを交換以外でも、タイヤのローテーションや交換、オイル交換などをDIYでと思うなら、車のジャッキアップは必須です。しかし、クルマの重さは、軽くても約1トン、普通乗用車では1.5トン以上になりますから、クルマをジャッキアップして車体下に少しでも入り込むようなら、細心の注意を払いたい箇所でもあります。

ジャッキを使用するのは、舗装された水平な場所に限ります。傾いた場所でジャッキアップを行うと、簡単にジャッキからクルマが落ちます。またクルマの重さに耐えられない未舗装路はもちろん、夏場のアスファルトもおすすめしません。

どうしても舗装されていない青空駐車場のようなところで作業をする場合は、車重に耐えられる強度を持つ大きめの当て板を用意してから作業を行いましょう。この当て板は、夏場のアスファルトでも有効です。

作業中、車のミッションはギアをパーキングに入れ、タイヤ止めも用意しましょう。

DIYであっても知識と工具は重要

まず、ジャッキアップポイントを確認します。ほとんどの国産車は、ジャッキアップポイント近くのボディのサイドシル部分に▼マークが印されています。その奥(車体の下)を覗き込むと、ボディの骨のようになっているプラスラインに切り欠きがあるので、そこにジャッキの先端(ボディに当たる側)を噛み合わせるようにセットして車体を持ち上げます。

もしボディに▼マークがなかったとしても、車体下部を覗き込むとプレスラインに切り欠きがある箇所をみつけることができると思います。

しかし、クルマのなかにはプレスライン切り欠きがなかったり、先端が平坦になってるジャッキなどもあります。その際は、2柱リフト用のジャッキアップポイントを探して、ジャッキを当てるようにしましょう。先端が平らになっているジャッキをプレスラインに当てると、車体の重さでプレスラインが曲がってしまうので注意が必要です。

そして、車体の左右にリジッドラックをかけて固定すること。その際、左右は同じ高さで固定してください。横着して片輪だけを目一杯持ち上げるのは、ふとした拍子に車体がバランスを崩してしまうので非常に危険です。

ジャッキアップは左右均等に

ジャッキが2つあれば安心というわけではありません。マフラー交換のように車体を大きく上げたい場合は、片側をある程度持ち上げたらリジッドラックで固定して、今度は反対に移ってもう少し高く上げてリジッドラックを入れます。そしてまた反対側に戻って高さを合わせます。

面倒がらずに左右を行き来しながら、進めることが大切です。作業しやすい位置まで車体が持ち上がったら、リジットラックを固定しましょう。

素人目には、マフラーを交換程度なら、ガレージジャッキひとつあれば車体を持ち上げて、簡単に作業が進められるような気がします。しかし実際には、作業に対する知識やコツ、工具が必要なのです。

プロに比べて技術や知識が劣る素人のDIYは、無用なトラブルを避けるためにも、工具や時間をケチらずに確実な作業を心がけましょう。
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