初代からファイナルまで…今ランエボ買うならどの世代が良い?
更新日:2021.07.09

惜しまれつつ2016年で生産・販売が終了した三菱 ランサーエボリューション。1992年のエボIから最後のファイナルエディションまで、24年の長きにわたり三菱自動車のスポーツイメージを支えてきました。大雑把に言っても4世代10モデル、サブタイプを含めればさらに多数のバリエーションを持つランエボは、強力なターボエンジンに電子制御4WDを備えた、いわばGT-Rのライバルとも言える性能を持っていました。いま、ランエボを買うなら、あなたはどの世代を選びますか?
軽量ハイパワーの第1世代(エボⅠ~III)
ランサーエボリューションⅠ
ランサーエボリューションⅡ
ランサーエボリューションⅢ
WRCで勝つため、小型セダンのランサーに1クラス上のギャランVR-4に載っていた2リッターターボエンジン(4G63)を押し込んだランサーエボリューションのデビューは1992年。その後、1995年までに、エボⅡ、エボⅢと2度の進化を行います。
この第1世代ランサーはもっとも小さく軽く、チューニング次第では最強のパワーウェイトレシオを狙うことも夢ではありません。とくに競技ベースモデルのRSならば、最後のエボXより300kgは軽いのです。そのため現在でもこの世代を愛用するドライバーは、モータースポーツからストリートまで幅広く存在します。
エボⅠは、トレッドが狭くボディの剛性不足などもあって、アンダーステア傾向の強いモデルですが、熟成の進んだエボIIとエボIIIの実力は現在でも十分通用します。
とはいえ、この世代のランエボはタマ数も少なく、乗っている人もなかなか手放さないので、状態のいい中古車を探すのはかなり難しいでしょう。
この第1世代ランサーはもっとも小さく軽く、チューニング次第では最強のパワーウェイトレシオを狙うことも夢ではありません。とくに競技ベースモデルのRSならば、最後のエボXより300kgは軽いのです。そのため現在でもこの世代を愛用するドライバーは、モータースポーツからストリートまで幅広く存在します。
エボⅠは、トレッドが狭くボディの剛性不足などもあって、アンダーステア傾向の強いモデルですが、熟成の進んだエボIIとエボIIIの実力は現在でも十分通用します。
とはいえ、この世代のランエボはタマ数も少なく、乗っている人もなかなか手放さないので、状態のいい中古車を探すのはかなり難しいでしょう。
当時無敵を誇った第2世代(エボIV~VI・TM)
ランサーエボリューションIV
ランサーエボリューションⅤ
ランサーエボリューションⅥ
1996年、ランサーが前年にフルモデルチェンジしたことを受けて、ランエボも第2世代へと進化します。この世代のトピックは、GSRに採用されたAYC(アクティブヨーコントロール)です。またエンジンの最高出力も、280psに向上しています。
この第2世代は、2000年に発売された通称トミマキ(エボVI トミ・マキネンエディション)まで、3度のマイナーチェンジを行っています。
ただし5ナンバーサイズのままだったエボIVと、ワイドボディ化して3ナンバーサイズになったエボV以降では特性がかなり異なっています。エボVはトレッド拡大でコーナリング性能が飛躍的に拡大したため、それまで劣勢を強いられたGC8型インプレッサWRXに対して一転、圧倒的に”勝てる”マシンになりました。
ジムカーナ、ダートトライアル、ラリー、レースとすべてのフィールドで大活躍してクラス無敵、レースでも場合によっては上位クラス(排気量の大きいスカイラインGT-Rなど)も食えるようになった下克上マシンです。
またWRC(世界ラリー選手権)においては、ライバルが改造範囲の広いWRカー規定のマシンに移行するなか、ランエボは改造範囲の狭いグループA規定のまま参戦。しかし、エボVではマニュファクチャラーズ、ドライバーズともにチャンピオンとなるなど、その意味でも歴代最高実績を誇ります。
エボVとエボVI、それにエボVI・TME(トミーマキネンエディション)では空力や足回りの味付けが異なっていたランエボ。そのなかでVIの足回りはソフトすぎると、あまり評判が良くありませんでした。
この第2世代は、2000年に発売された通称トミマキ(エボVI トミ・マキネンエディション)まで、3度のマイナーチェンジを行っています。
ただし5ナンバーサイズのままだったエボIVと、ワイドボディ化して3ナンバーサイズになったエボV以降では特性がかなり異なっています。エボVはトレッド拡大でコーナリング性能が飛躍的に拡大したため、それまで劣勢を強いられたGC8型インプレッサWRXに対して一転、圧倒的に”勝てる”マシンになりました。
ジムカーナ、ダートトライアル、ラリー、レースとすべてのフィールドで大活躍してクラス無敵、レースでも場合によっては上位クラス(排気量の大きいスカイラインGT-Rなど)も食えるようになった下克上マシンです。
またWRC(世界ラリー選手権)においては、ライバルが改造範囲の広いWRカー規定のマシンに移行するなか、ランエボは改造範囲の狭いグループA規定のまま参戦。しかし、エボVではマニュファクチャラーズ、ドライバーズともにチャンピオンとなるなど、その意味でも歴代最高実績を誇ります。
エボVとエボVI、それにエボVI・TME(トミーマキネンエディション)では空力や足回りの味付けが異なっていたランエボ。そのなかでVIの足回りはソフトすぎると、あまり評判が良くありませんでした。
ランエボVI トミーマキネンエディション
「ランエボ」史上、初めての特別仕様車として2000年1月に登場したのが『ランサーエボリューションVI トミーマキネンエディション』。1996年から4年連続で「WRC」ドライバーズチャンピオンとなった「トミー・マキネン」の偉大な功績を記念した一台です。
標準のランエボⅥをベースに、ターマックでの競技と相性が良い、エボVの硬い足回りを標準採用しました。また、ステアリングギアもクイックにしており、競技で運転しやすい仕様となっています。
エンジンに関しても、各種手を加えられており、最大トルクの発生回転数がエボV、エボVIよりも低くなり、さらに低回転のときから分厚いトルクを発生するようになりました。
黒色と赤色がベースのインテリアには、「TOMMI MAKINEN」と書かれた赤いレカロ社製シートを装備。ワークスカーと同じデザインの17インチホイールを装着するなど、まるでWRCのコースからそのまま現れたようなスペシャルモデルです。
標準のランエボⅥをベースに、ターマックでの競技と相性が良い、エボVの硬い足回りを標準採用しました。また、ステアリングギアもクイックにしており、競技で運転しやすい仕様となっています。
エンジンに関しても、各種手を加えられており、最大トルクの発生回転数がエボV、エボVIよりも低くなり、さらに低回転のときから分厚いトルクを発生するようになりました。
黒色と赤色がベースのインテリアには、「TOMMI MAKINEN」と書かれた赤いレカロ社製シートを装備。ワークスカーと同じデザインの17インチホイールを装着するなど、まるでWRCのコースからそのまま現れたようなスペシャルモデルです。
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