【恐妻家コージの"車選び"奮戦記】Case.1 VW e-Golfの場合

エンブレム以外は普通のGolfとそんなに変わらない。青いラインがEVかな？ハイブリッドかな？といったくらい。GTEよりは攻撃的な感じがしなくて、やんちゃさの中にちょっとインテリジェントな感じがあって悪くない。

見た目で特徴的なのはホイールかな。珍しい形してる。サイズ感もちょうど良い。昔乗ってたGolf（5世代目）よりは大きくなったけど、都内で走って、家族が乗るにはちょうど良い大きさかなと思うんですけど！…どうでしょう奥さん？

乗り込んでパッと思ったのは「モニターが大きい！」ということ。ジェスチャーコントロールという最新機能がついた9.2インチのDiscover Proというインフォテイメントシステムは、見た目のインパクトもじゅうぶん！

最近の車はみんな大きくなってるとは聞いてたけど、Golfもついにこの大きさになったんだーと感慨深い。メーターも「アクティブインフォディスプレイ」というかっこいい名前のフルデジタルメーターだ。シートは派手さはないものの、ドイツらしい質実剛健な感じでしっくりくるね。

一番思ったのはGolfの走り。同じクラスの国産車よりもかなりしっかりした走りをしてくれるのはさすがという感じ。どっしりしていて安定しているのは電池の重さが影響している？とにかく、ふらふらしないのはとっても運転していてとっても心強い。

最近試乗したSUVだとかなりふわふわしているので、ちょっと怖かったんだよね……免許すら持っていない奥さんはSUVの方が良いらしいけど、運転する身としてはこっちの方が好み。あなたの旦那さんが嬉しいのが一番でしょ？…え、違うの？

エンジン車にはない加速感。これは新時代感！どこまでもずーっと同じ力で加速が続いていく。マジメな話、少なくとも日本の道路の制限時速までは問題なく上昇していく。むしろ踏んでいるとどこまでも伸びていくので注意しなきゃ。

ものすごくトルクが強く、街乗りもしやすいので、もし奥さんが免許をとって運転するようになっても、とっても使いやすいと思うんだけどな。

奥さん！これがEVの最大のメリットですよ！もちろん、電気代はかかるのだけど、ガソリン車はもちろん、ディーゼルやハイブリッドと比べても圧倒的に安い！無料の充電スタンドもあるみたいだし、お買い物ついでに充電できればありがたい話。

あと、地味に嬉しいのは、そもそもガソリンスタンドに行かなくても良いこと。いちいち行くのってなんか億劫ではあるんだよね。スマホを毎日充電するのは習慣化できるから苦にならないのだけど、たまにキャリアのショップに行くのは面倒みたいな、そんな感じ。

やっぱりEVだからねぇ……充電スタンドがあるかどうかの心配はしちゃう。幸いにもうちは一軒家なので、充電スタンドを用意できるけど、遠出するのがちょっと不安。

前にカーシェアでEVを借りて奥多摩までバーベキューをしに行った時、200kmくらい走るはずだったのに、みるみるうちに走行可能距離がなくなって、結局100kmのドライブで2回も急速充電した。奥多摩には充電スタンドがなくて、充電スタンドに寄る時間のロスがあったのが、奥さんのトラウマになっているみたい。

早く田舎でも充電スタンドが当たり前になってくれるとかなり説得しやすいんだけど。

比較対象として正しいのかわからないけど、日産のリーフやノート e-POWERと比べるとどうしても高いな……って思っちゃうよね。ノート e-POWERだとNISMOバージョンでも250万円弱で、e-Golfは何のオプションもつけなくても500万を超えるから、倍以上の価格。

もちろん、それだけの質感はあるし、補助金だったり優遇税制もあるのだけど、奥さんへの伝え方は考えなきゃ…。

「んー、ガソリン代がかからないのはすごくいいと思うし、見た目もスッキリしていてかわいい！なんかEVって独特の形してるの多いから…。でもさ、クルマ買ったらまたキャンプや軽井沢行きたいじゃん？子どもができたら、実家へ帰省するのもクルマの方がいいと思うし。そうなると、安心して走れる方がいいよね。

え、これ500万もするの！？普通のGolfなら300万円なのに！？家を持っている人のほうが、充電スタンドが設置できていいとあなたは言うけれど、家のローンとクルマのローンが重なったら辛いんじゃない？子どもできたらまたいろいろお金かかるしねぇ。

ま、あなたの年収があと300万は上がったら買ってもいいわ。頑張って♪」

こうして、恐妻家コージは今日も仕事に勤しむのであった。