VW(フォルクスワーゲン)グループのブランドを全部言えますか?
更新日:2024.09.09
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現在、世界販売台数トップの座を争う、トヨタとVWグループ、そしてルノー日産アライアンス。これまでトヨタとVWグループの一騎打ちでしたが、2017年上半期の累計販売台数では、三菱と提携したルノー日産アライアンスが躍進。VWやトヨタとしても無視できない存在感を発揮しまっした。このように提携によるグループ化はやはり絶大な影響をもたらします。そんななかでもVWグループのブランド数は、飛び抜けて多く、その数なんと10以上!みなさんは、すべて知っていますか?
VWグループのメーカー①フォルクスワーゲン
フォルクスワーゲン(準備会社)の設立は、1937年。ヒトラーの提唱した国民車kdfワーゲンを生産するためでした。しかし、ナチスドイツが第2次世界大戦に突入したことで、計画は欧州戦争が終結するまで頓挫します。
その後、戦争が終結すると管理していたイギリス軍によって工場が再開。1945年にフォルクスワーゲン社があらためて設立され、kdfワーゲンはフォルクスワーゲン タイプ1として生産されることになります。
もともとはドイツの大衆車を目指していた会社ですが、現在では世界の大衆車になっています。
その後、戦争が終結すると管理していたイギリス軍によって工場が再開。1945年にフォルクスワーゲン社があらためて設立され、kdfワーゲンはフォルクスワーゲン タイプ1として生産されることになります。
もともとはドイツの大衆車を目指していた会社ですが、現在では世界の大衆車になっています。
フォルクスワーゲン ゴルフ
VWグループのメーカー②アウディ
少し意外に思えるかもしれませんが、アウディがフォルクスワーゲングループの一員となったのは、1964年のことです。その頃からフォルクスワーゲングループの中〜上級モデルを販売するブランドとして、独自のアイデンティティを保っています。
以前フォルクスワーゲンの会長を務めていたフェルディナント・ピエヒ氏は、アウディのエンジニアでした。
以前フォルクスワーゲンの会長を務めていたフェルディナント・ピエヒ氏は、アウディのエンジニアでした。
アウディ A4
VWグループのメーカー③セアト
スペインのカタルーニャに本社を置くセアト。日本では正規輸入や販売を行っていないため、あまり馴染みがないかもしれません。
もともとスペインの自動車メーカーだったセアトは、フォルクスワーゲン傘下となる以前は、イタリアのフィアットと関係が深く、フィアットのモデルをライセンス生産していました。
1983年にフォルクスワーゲングループの完全子会社となり、コンパクトクラスを中心に販売しています。
もともとスペインの自動車メーカーだったセアトは、フォルクスワーゲン傘下となる以前は、イタリアのフィアットと関係が深く、フィアットのモデルをライセンス生産していました。
1983年にフォルクスワーゲングループの完全子会社となり、コンパクトクラスを中心に販売しています。
セアト レオン
VWグループのメーカー④シュコダ
こちらも日本人には馴染みの薄いメーカー、シュコダです。チェコの国内自動車生産でトップを誇るメーカーで、設立は1895年と長い歴史を持っています。
フォルクスワーゲングループ傘下となったのは1991年。旧東ヨーロッパ地域で、コンパクトクラスを中心に販売を伸ばしています。
フォルクスワーゲングループ傘下となったのは1991年。旧東ヨーロッパ地域で、コンパクトクラスを中心に販売を伸ばしています。
シュコダ オクタビア
VWグループのメーカー⑤ランボルギーニ
イタリアのスーパーカーメーカー、ランボルギーニも、現在はフォルクスワーゲングループのアウディ傘下に所属しています。
アウディ傘下となったのは1999年のことで、それ以降、飛躍的にアップした品質と信頼性はアウディのおかげと言っても過言ではないでしょう。
まもなく市場に投入されるSUV、ウルスの販売にはフォルクスワーゲンの意向が強いのかもしれません。
アウディ傘下となったのは1999年のことで、それ以降、飛躍的にアップした品質と信頼性はアウディのおかげと言っても過言ではないでしょう。
まもなく市場に投入されるSUV、ウルスの販売にはフォルクスワーゲンの意向が強いのかもしれません。
ランボルギーニ ウラカン
VWグループのメーカー⑥ドゥカティ
グループに所属するのは四輪車のメーカーだけではありません。イタリアの2輪自動車メーカー、ドゥカティもフォルクスワーゲングループのアウディ傘下です。
エンジニアリングに詳しい人に聞けば、ドゥカティ=デスモというように、エンジンにはバルブスプリングを持たないデスモドロミックという機構が伝統的に使われています。
パリ・モーターショー2014で発表された「フォルクスワーゲン XLスポーツ」には、そのドゥカティのエンジンが搭載されていました。
エンジニアリングに詳しい人に聞けば、ドゥカティ=デスモというように、エンジンにはバルブスプリングを持たないデスモドロミックという機構が伝統的に使われています。
パリ・モーターショー2014で発表された「フォルクスワーゲン XLスポーツ」には、そのドゥカティのエンジンが搭載されていました。
VWグループのメーカー⑦ポルシェ
ドイツの高級車メーカー、ポルシェは2012年にフォルクスワーゲンの完全子会社となりました。
もともとはポルシェがフォルクスワーゲンを買収するかたちで話は進んでいましたが、資金繰りに行き詰ったポルシェをフォルクスワーゲンが逆に呑み込んでしまったとのことです。
フォルクスワーゲンの礎となったkdfワーゲンを設計したのは、ポルシェの生みの親でもあるフェルディナント・ポルシェ博士だったのですから、歴史のいたずらはときに酷なことをするものですね。
もともとはポルシェがフォルクスワーゲンを買収するかたちで話は進んでいましたが、資金繰りに行き詰ったポルシェをフォルクスワーゲンが逆に呑み込んでしまったとのことです。
フォルクスワーゲンの礎となったkdfワーゲンを設計したのは、ポルシェの生みの親でもあるフェルディナント・ポルシェ博士だったのですから、歴史のいたずらはときに酷なことをするものですね。
ポルシェ 911 ターボ S
VWグループのメーカー⑧ベントレー
ロールス・ロイスと並ぶイギリスを代表する高級車ブランドがベントレーです。1919年に設立されたベントレーは、モータースポーツに積極的に傘下するなど、もともとスポーツカーメーカーとしての色が濃いブランドでした。
しかし、1931年にロールス・ロイスに買収されたことをきっかけに、モータースポーツから撤退。ロールス・ロイスのスポーツモデルを生産してきました。
そんなベントレーがフォルクスワーゲングループに一員になったのは1998年のこと。ブランド復権のためにル・マン24時間レースにも復帰。2003年には、総合優勝をもぎ取っています。
しかし、1931年にロールス・ロイスに買収されたことをきっかけに、モータースポーツから撤退。ロールス・ロイスのスポーツモデルを生産してきました。
そんなベントレーがフォルクスワーゲングループに一員になったのは1998年のこと。ブランド復権のためにル・マン24時間レースにも復帰。2003年には、総合優勝をもぎ取っています。
ベントレー コンチネンタルGT
VWグループのメーカー⑨ブガッティ
自動車界の高級ブランドのひとつ、ブガッティはフォルクスワーゲンの完全子会社です。
ブガッティの設立は1881年。エットーレ・ブガッティによって立ち上げられたメーカーで、ワンオフに近い高級市販車とレーシングマシンを生産していました。第2次世界大戦で工場が破壊され、1987年にイタリア人の実業家によってブランドが復活。EB110が販売されました。
しかし、この第2期ブガッティも過大な投資を行ったことで財政破たんしてしまいます。このときブガッティに在籍したエンジニアによって起こされたブランドがパガーニであることは、あまり知られていません。
フォルクスワーゲンは、行く先の無かったブガッティの商標権を1998年に取得。フランスのアルザスに本社を設立し、現在にいたります。
ブガッティの設立は1881年。エットーレ・ブガッティによって立ち上げられたメーカーで、ワンオフに近い高級市販車とレーシングマシンを生産していました。第2次世界大戦で工場が破壊され、1987年にイタリア人の実業家によってブランドが復活。EB110が販売されました。
しかし、この第2期ブガッティも過大な投資を行ったことで財政破たんしてしまいます。このときブガッティに在籍したエンジニアによって起こされたブランドがパガーニであることは、あまり知られていません。
フォルクスワーゲンは、行く先の無かったブガッティの商標権を1998年に取得。フランスのアルザスに本社を設立し、現在にいたります。
ブガッティ シロン
VWグループのメーカー⑩スカニア
スウェーデンのトラック・バスメーカーが、スカニアです。2017年の東京モーターショーでも、トレーラーヘッドを含む数台の大型トラックを展示していたので、記憶にある方は多いかもしれませんね。
生産台数世界3位のメーカーで、設立は1900年。現在は、VWグループが筆頭株主になっています。
生産台数世界3位のメーカーで、設立は1900年。現在は、VWグループが筆頭株主になっています。
VWグループのメーカー⑪マン
ドイツのトラック・バスメーカーのMANは、フォルクスワーゲンの子会社。ドイツのトラック市場では、ダイムラーに次ぐ2位の座に着いています。
日本では馴染みの薄いメーカーをいくつも抱えているフォルクスワーゲングループ。乗用車のシュコダやセアトについては、これまでにも何台か輸入されていますが、さすがにトラックになると、ヨーロッパではメジャーでもほとんど見かけません。
ボルボやダイムラーのトラックが日本で成功したように、スカニアもブランドとして定着するのでしょうか?
日本では馴染みの薄いメーカーをいくつも抱えているフォルクスワーゲングループ。乗用車のシュコダやセアトについては、これまでにも何台か輸入されていますが、さすがにトラックになると、ヨーロッパではメジャーでもほとんど見かけません。
ボルボやダイムラーのトラックが日本で成功したように、スカニアもブランドとして定着するのでしょうか?