スカイラインの直6エンジン、S20型、L20型、RB型…どれが好き?
更新日:2024.09.09
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日産 スカイラインには、歴代、直列6気筒エンジンが搭載されてきました。スカイラインが直列6気筒にこだわる理由と、そのメリットはなんでしょう?また、ハコスカで搭載されたS20型、長期にわたって愛されたL20型、そしてRB型の良さとは?
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いつもCarMeをご覧いただき誠にありがとうございます。
一部記事の内容に誤りがありました。
読者の皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
(2017年11月8日)
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一部記事の内容に誤りがありました。
読者の皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
(2017年11月8日)
直6エンジンの特徴は?
スカイライン6気筒の起源となったのは、グロリアスーパー6(1963年)に搭載されたプリンス製のG7型エンジンです。
G7型は、日本製として初めてとなる量産乗用車用の直列6気筒エンジンで、ヘッドはカウンタフロー式のSOHC、クランクは4ベアリング仕様でした。
いまでこそマルチシリンダーエンジンは、コンパクトになるV型が主流ですが、当時はこの6気筒エンジンでも画期的なものでした。
そんな直6エンジン、どのような特徴があるのでしょうか?
G7型は、日本製として初めてとなる量産乗用車用の直列6気筒エンジンで、ヘッドはカウンタフロー式のSOHC、クランクは4ベアリング仕様でした。
いまでこそマルチシリンダーエンジンは、コンパクトになるV型が主流ですが、当時はこの6気筒エンジンでも画期的なものでした。
そんな直6エンジン、どのような特徴があるのでしょうか?
その①吹け上がり性能が気持ちよい
6気筒エンジンは、4気筒に比べてシリンダーが2つ多くあります。エンジン排気量が同じ場合、1気筒あたりのシリンダー容積は、当然6気筒のほうが小さくなります。
シリンダー容積が小さくなれば、そのなかで高速運動するピストンやコンロッドなどのムービングパーツを、小さく軽くすることが可能。小さく、軽くなったパーツは、慣性モーメントの低減をもたらすので、アクセル操作に俊敏なエンジン特性を実現することが出来ます。
シリンダー容積が小さくなれば、そのなかで高速運動するピストンやコンロッドなどのムービングパーツを、小さく軽くすることが可能。小さく、軽くなったパーツは、慣性モーメントの低減をもたらすので、アクセル操作に俊敏なエンジン特性を実現することが出来ます。
その②静粛性能の高さ
6気筒エンジンは、カウンターウエイトやバランスシャフトを使うことなく、一次振動、二次振動、さらには偶力振動を打ち消すことができるバランスに優れたレイアウトと言われます。
そのバランスの良さがもたらす滑らかさは、「シルキースムーズ」とも称されています。
そのバランスの良さがもたらす滑らかさは、「シルキースムーズ」とも称されています。
その③メンテナンスが楽
V型に比べて部品点数が少なく、構造がシンプル。メンテナンスは、V型や水平対向に比べて容易です。
このように直6エンジンには他のエンジンに比べて優れている点がたくさんあります。
では次に、日産 スカイラインに搭載された、直6エンジンの型を振り返ってみましょう。
このように直6エンジンには他のエンジンに比べて優れている点がたくさんあります。
では次に、日産 スカイラインに搭載された、直6エンジンの型を振り返ってみましょう。
当時最強エンジン!”S20型”
第2回日本グランプリにおいて、ポルシェ カレラ904とスカイライン2000GTは、デットヒートを繰り広げ、そこからスカイラインが伝説が始まりました。
このときスカイラインに搭載されていたエンジンが、グロリア用のG7型直列6気筒でした。その後、プリンス自動車工業が開発した純プロトタイプレーシングカーR380には、G7型をベースに開発されたGR8型ですが、このGR8型はボア×ストロークが変更されるなど、ほぼ新設計に近いものだったといいます。
その一方、スカイラインのツーリングカーレース活動のために新しいエンジンが必要になり、日産はGR8型をディチューンしたS20を開発します。
ディチューンしたといっても、S20型はレーシングエンジンそのもので、複数の排気流路をひとつにまとめたエキゾーストマニホールドを採用したり、ヘッド部分は各クリアランスが精度よく組まれていたりと、まさにサーキットでも通用するスペックでした。
そして、このS20型を搭載したスカイラインこそが、日本のツーリングカーレースで50連勝を成し遂げ、”ハコスカ”の愛称で親しまれた初代スカイラインGT-R(PGC10)なのです。
S20型エンジンは、スカイラインとしては4代目にあたる2代目GT-R(KPGC110)や、フェアレディZ 432/432R(S30型)にも搭載されています。
しかし、1973年の排出ガス規制に適応することが出来ず、生産中止となってしまいました。
このときスカイラインに搭載されていたエンジンが、グロリア用のG7型直列6気筒でした。その後、プリンス自動車工業が開発した純プロトタイプレーシングカーR380には、G7型をベースに開発されたGR8型ですが、このGR8型はボア×ストロークが変更されるなど、ほぼ新設計に近いものだったといいます。
その一方、スカイラインのツーリングカーレース活動のために新しいエンジンが必要になり、日産はGR8型をディチューンしたS20を開発します。
ディチューンしたといっても、S20型はレーシングエンジンそのもので、複数の排気流路をひとつにまとめたエキゾーストマニホールドを採用したり、ヘッド部分は各クリアランスが精度よく組まれていたりと、まさにサーキットでも通用するスペックでした。
そして、このS20型を搭載したスカイラインこそが、日本のツーリングカーレースで50連勝を成し遂げ、”ハコスカ”の愛称で親しまれた初代スカイラインGT-R(PGC10)なのです。
S20型エンジンは、スカイラインとしては4代目にあたる2代目GT-R(KPGC110)や、フェアレディZ 432/432R(S30型)にも搭載されています。
しかし、1973年の排出ガス規制に適応することが出来ず、生産中止となってしまいました。
レース未経験だった”L20型”
1970年代を代表する日産のエンジンといえば、L型です。3代目スカイラインから6代目まで、15年間に渡り愛されてきました。
前述のS20型がプリンス自動車の系譜で製作されたのに対し、L型は日産自動車が開発したエンジンで、最初のL20型は、1965年のセドリックスペシャル6(130型)に搭載されてデビューしました。
スカイラインには3代目のC10型から搭載されていますが、当時はGT-R用のS20型の影に隠れ、目立たない存在でした。
しかし、スカイラインが5代目になると昭和48年の排気ガス規制によってS20型が消滅したこともあって、L型がメインエンジンになります。
この5代目のトピックは、ターボエンジンL20ET型が搭載されたこと。当時のカタログでは、「あのR383の開発で学んだターボの技術。そのすべてを傾注しました」と謳われたL20ET型は、当時の排出ガス規制に対応しながら性能向上を目指して開発されたもの。
2,100回転から急激に立ち上がるパワーは、5,600回転まで続き、ゼロヨンを16.6秒で駆け抜けました。これを機に、スカイラインとターボは切っても切れない関係となりました。
7代目であるR31型スカイラインの登場と入れ替わるかたちで、L型エンジンは終焉を迎えます。それを補ったのは、4気筒のツインカムエンジンでした。
前述のS20型がプリンス自動車の系譜で製作されたのに対し、L型は日産自動車が開発したエンジンで、最初のL20型は、1965年のセドリックスペシャル6(130型)に搭載されてデビューしました。
スカイラインには3代目のC10型から搭載されていますが、当時はGT-R用のS20型の影に隠れ、目立たない存在でした。
しかし、スカイラインが5代目になると昭和48年の排気ガス規制によってS20型が消滅したこともあって、L型がメインエンジンになります。
この5代目のトピックは、ターボエンジンL20ET型が搭載されたこと。当時のカタログでは、「あのR383の開発で学んだターボの技術。そのすべてを傾注しました」と謳われたL20ET型は、当時の排出ガス規制に対応しながら性能向上を目指して開発されたもの。
2,100回転から急激に立ち上がるパワーは、5,600回転まで続き、ゼロヨンを16.6秒で駆け抜けました。これを機に、スカイラインとターボは切っても切れない関係となりました。
7代目であるR31型スカイラインの登場と入れ替わるかたちで、L型エンジンは終焉を迎えます。それを補ったのは、4気筒のツインカムエンジンでした。
そしてRB型へ…
7代目スカイラインR31と同時に登場したエンジンがRB型です。RB型は、L型の生産ラインやコンセプトを活かして開発されたものですが、R32 GT-RのRB26DETTは、GT-R専用に設計されたものでした。
このRB26DETTによって、スカイラインは新たな伝説を築くことになります。
こうしてスカイラインは、速さだけではなく、実用性も兼ね備えた6気筒ツインカムを歴代搭載してきたのでした。
このRB26DETTによって、スカイラインは新たな伝説を築くことになります。
こうしてスカイラインは、速さだけではなく、実用性も兼ね備えた6気筒ツインカムを歴代搭載してきたのでした。
あなたはどのエンジンが好きですか?