なんと6,000万円!! ホンダ NSX GT3の売れ行きはどうか?

無題

※この記事には広告が含まれます

2017年7月27日、ホンダはプライベートチーム向けにレース専用車両である「NSX GT3」の受注を発表、翌日より受付を開始しました。FIA公認GT3レースにエントリー可能なNSX GT3とは、どのようなマシンなのでしょう?また、その売れ行きはどうなのでしょう?
Chapter
NSX GT3とは?
NSX GT3のメカニズム
NSX GT3の販売価格と販売状況

NSX GT3とは?

2016年より販売が開始されたNSXをベースに、FIA GT3レギュレーションを遵守し設計されたレーシングカーが「NSX GT3」です。

北米のNSX GT3は、ファクトリーチームから、IMSA Weathertech Sports Car 選手権とPirelli World Challengeシリーズに参戦。すでに2勝を挙げ、パフォーマンスの高さを立証しています。

そのレース活動を、2018年からは欧州とアジア(特に日本)に拡大。カスタマーレーシングプログラムとして展開します。

車両の組み立ては、ノーマルモデルとは違います。部品は通常のNSXと同じく、アメリカ・オハイオ州のパフォーマンス マニュファクチュアリング センターで製造。組み立ては、イタリアのレース車両製作会社J.A.S. Mortorsportで行われます。同社はシビック Type Rのレーシング車両の製作や、FIA世界ツーリングカー選手権に参戦するシビック WTCCの製作でホンダとの連携実績があります。

NSX GT3は、通常モデルのNSXのパーツで組み立てられたレーシングマシンなのです。

NSX GT3のメカニズム

NSX GT3のメカニズムは、ひらたく言えばノーマルモデルからモーターとバッテリーを取り去った仕様です。

モーターがないので、SH-AWDや9速デュアルクラッチトランスミッションも未採用。MRレイアウトはそのままにRWD化し、ミッションには6速のXTRAC製セミオートマチックシーケンシャルを搭載します。

ハイブリッドを省略することで、市販バージョンより退化していると感じるかもしれませんが、複雑な電子制御機構がない分、メカニズムとしては信頼性や耐久性の向上が図られ、560kgもの車重の軽量化にも寄与しています(カタログモデルは1,800kg、GT3は1,240kg)。

一般ユーザーにとって、ノーマルNSXの安全で快適なスポーツドライビングは魅力的ですが、腕に覚えのあるドライバーなら、電子デバイスの補助を外して、ミッドシップならではのエンジンを中心に車体が回転する感覚の回旋性能も魅力です。

NSX GT3は、サーキット専用車両です。ロードゴーイングバージョンが欲しいところですね。

NSX GT3の販売価格と販売状況

NSX GT3を制作するJ.A.S. Mortorsportでの引渡し価格は、45万6,000ユーロ。日本円にして、およそ6,000万円です。

日本で購入する場合の価格は発表されていませんので、購入にはユーロ決済が必要かと思われます。各地の販売や技術サポート、パーツ供給は、北米がホンダ パフォーマンス ディベロップメント、日本ではM-TEC、欧州ではJ.A.S. Mortorsportが担当します。

NSX GT3の気になる販売状況ですが、2018年初頭に12台の納品が予定されています。この数字が多いか少ないかは、判断しかねますが、初年度としては妥当な数字かもしれません。

価格は、市販されているGT3マシンで世界最多量販車であるアウディ A8 LMS(約4,400万円)や、ポルシェ 911 GT3R(約5,800万円)を超え、ベントレー コンチネンタル GT3(約6,000万円)やマクラーレン 650S GT3(約6,400万円)に匹敵。日産GT-R NISMO GT3(約3,360万円)の約2倍です。

性能に満足して購入の決め手になるかどうかは、ホンダワークスチームの活躍次第といったところでしょう。

【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細